いまじんの50%OFFの棚で発見した。
ポリスのギタリスト、アンディ・サマーズの’98年録音。
タイトルの通り、セロニアスモンクのカヴァー。
そう、モンクはピアニスト。アンディはギタリスト。
いつも好奇心に対して、フトコロが追い付かないが、50%OFFならね。
「16歳で初めてモンクを聞いてノックアウトされた」のだそうである。
ポリスのシンプルでありながら、胸を打つギターの根源がこれだったのかと納得。
モンクのピアノの素晴らしさは、型にはまっているようで、はみ出している感じだと思う。
窮屈なようで自由。のびしろのある自由。聞くものに存在しない音を補って完成させる音楽。
ほら、アンディのギターみたいでしょ。
ここでは、元ポリスではないアンディ。おそらくポリス以前のアンディに戻っているのだろう。
いったいどうやってギターでピアノ曲をアレンジするのか。
いかにも野心的な試みかと思ったが、そうではなく、本人はすでに、楽器こそ違え、
音楽的に共通する何かを確信していたのだろう。違和感がなく、モンクの音楽になっている。
これが、なんとも良い感じ。ああ、ほんとにモンクが好きだったんだなあって。
何度聞いても飽きない。