遠くへ行きたい夢をかなえてくれる乗り物の歌。
子供が歌う楽しい童謡だ。
日本は平地が少ないので、だいたいの線路は、ずっと先までは見通せない。
だから、ほんとうは、施設したところまでが限りなのに「どこまでも」なのだろう。
訳詞の原案は、「できるかな」のノッポさんがつくったらしい。
先日、大阪南港のチャリティーコンサートで、上田正樹が東北の仙石線全線復旧を記念してこの歌を
英語の原曲で歌った。
原曲があることすら知らなかった。
そして、その週末、ブルーノートでも同じ歌を歌ったのだが、MCで意外な真実を知らされた。
そもそも、線路を施設する工夫の労働歌だというのだ。
それは、移動しながら、延々と続く過酷な労働者のブルースなのだ。楽しい旅の夢の歌などでは
決してないのだ。
しかも、それだけじゃない。
ある日、現場から自分の家のキッチンが見えて、ワイフが見知らぬ男とメイキングラブしていたというのだ。
1番の歌詞では、「ダイナ」は機関車の愛称、2番になるとワイフのことを指しています。
Youtubeには出て来ませんでしたが、ウィキペディアによれば原詩には、Someone's makin' love to Dinah
という歌詞が続くようです。
こういう話を笑ってできるようでなければ、過酷な労働は務まらない、というしたたかな男たちの
自信と誇りの歌だと思う。
いつかどこかで歌おうと思う。