どうもスピーカーの位置が高いような気がしていた。
でもせっかく工夫して作ったので、なんとなく惜しい気がして、そのままにしておいた。
自作の複合素材によるスピーカースタンド、潮時かなと。
大掃除のついでに。
DIATONE DS-77HR 1987年製は当時の主流のサイズで、高さ680mm。
座椅子で座って聞くので、この高さでもツィーターの位置が耳より少し高い位置になっているようだ。
いろいろ調べてみると、耳の高さより5cmほど低いと最も定位が安定するらしい。
そして、ゴム、フェルト、ウレタン、ガラス、角材などの柔らかい素材が低音のボワつきを生んでいるようだ。
異素材を多く投入すれば相互作用でなんとなくうまくいくのではないかと思ったが、どうやら素人の浅はかさ
というものだったようだ。
ステンレスナットに透明ビー玉のインシュレーターは美しいが、今日でさようなら。
これからは、シンプルに、人造大理石1cm板の上に真鍮のナットで行こうと思う。
あの、職人御用達ホームセンターのネジコーナーに真鍮製が無かったことがまずは驚き。
で、配管パイプのコーナーで発見。ガスや流体を流すパイプに使うものらしい。
出来れば袋ナットが欲しかったので、ホームセンターほ4軒はしごするも見当たらず、このフレアナットで妥協する。
しかし、2時間で4軒はしごできる住環境に自信と誇りを感じた。
人の心を惑わすこの光沢ですが、コルクを貼ります。
3点支持セオリー。
このフリーハンドなコルクの無造作な線と直線的なナットの造形のハーモニーが心を躍らせる。
とても音楽的な美しさである。
12cmほど低くなった。
これでツィーターの高さが適正になった。
高い音は指向性が強いので、ツィーターの高さにより聞こえ方が全然変わるのです。
本来は、機材チューニングの前に、必ずこの点をチェックすべきなのです。
スピーカーの前で伸びたり縮んだりして耳の位置を上下してみると、1cm単位で聞こえ方が変わるのを容易に体感できます。
さて、やはり低音が引き締まって、バスドラの音がハッキリ聞こえ、ベースの音程が聞き取れる
感じになりました。
いろいろやってみるものですね。
また、これで聞くのが楽しくなってきました。