気持ちのいいペース

ゆる~いウルトラマラソン

第11回佐渡島1周エコ・ジャーニーウルトラ遠足208km~完走証~

2016年10月27日 10時51分41秒 | 佐渡島一周エコ・ジャ...
前回で完結~!
と書いちゃった次に日に届いちゃったよ。



写真入りの完走証
各エイドの到着時のタイムも入っていて
レポートでのタイムも合っていたり勘違いしていたり。
思い出が蘇る。

同封されてきた全員のタイム一覧。
じっくり確認すると私より速いタイムは17人
つまり18位で確定。
ジャーニーランなのでタイムは二の次なんだけどね。
速いのに遊びながらのんびり走っている人たちもいるし、そっちの方が楽しいし。
今回は事情により順位が気になっていたもんで・・・。


更に同封されていた八丈島1周のチラシ
いいねぇ・・・離島でのんびりラン
わざわざフェリー乗って63.3kmじゃ、ちょっと物足りないから、
内陸部とかも回って100km以上にしてくれたら
マジで参加を考えちゃうかも?


第11回佐渡島1周エコ・ジャーニーウルトラ遠足208km
これにて本当に完結です。(たぶん)
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第11回佐渡島1周エコ・ジャーニーウルトラ遠足208km~観光~

2016年10月21日 10時46分03秒 | 佐渡島一周エコ・ジャ...
ゆったりとした佐渡時間に合わせるように
路線バスは時刻表より少し遅れて到着。

乗り合わせたランナーは私の他にもう一人。
少し話しをさせていただいた。
相川の町に詳しい方で、「荷物はバス停横の観光案内所で預けられますよ」など
教えていただく。



コース上、唯一のコンビニの前を通り相川の町に到着。



広場では丁度町民のお祭りを開催中。



この建物、グーグルmapで見ると、空撮では写っているがストリートビューには写っていない。まだ新しい建物なのか?

もう一人のランナーと観光案内所に入る。

荷物を預けて、帰りのフェリーに乗れるバスの時間を聞くと
観たい場所、滞在時間を逆算してくれて、最適な観光コースを調べてくれた。
親身に考えてくれてありがたかったです。



次のバスまで時間があるので、時間節約の為とことこ歩く。
リハビリの為にも歩いた方が回復が早い。

少し坂を上ると・・・



どーん!
佐渡島来るに直前にやっていたテレビ(ブラタモリだったか?)で紹介されていた
「北沢浮遊選鉱場」
廃墟マニアが大喜びしそうな場所だ。







ラピュタに出て来そうなところ。人との対比で大きさがわかるかな?
たぶん、地元では珍しくも無く、見向きもされなかったんだろうけど
軍艦島などの廃墟ブームで見直されたんじゃないかな?
無料で観られるし。

横のキツイ階段を上って行く



上から見ると、ラピュタ感が更にアップしていく。





観光ツアー客だと、中に入れるらしい。
いいなぁ~、間近で観てみたい。



観光案内所のおじさんが「時間があればここにも寄ってみれば?」と言っていた
「佐渡奉行所跡」



時間が無かったので、外から眺める。

ここで路線バスに乗り込む。
このスケジュールは観光案内所のアイデアだ。

バスは山道をぐんぐん上って行く。



佐渡島に来たからにはここに来なきゃだわ
「史跡 佐渡金山」

道遊坑と宗太夫坑という2つの坑道に入ることが出来る。



順路は道遊坑から
明治から昭和まで掘られた坑道だ。



ドアをくぐると、冷蔵庫かっ?と思うくらいの冷気が身を包む。
夏の服だとかなり寒い。



トロッコの線路が引かれている。



「道遊の割戸」の真下あたり。



可愛いトロッコ



サイバーパンクな映画に出て来そうな感じ



スターウォーズの氷の惑星を思い出す。(寒いし・・・)



一旦外に出る。一気に暑くなる。



「親方~!空から女の子が・・・」



佐渡一周した翌日にこの上り坂はキツイぜ・・・





さらに階段。



「道遊の割戸」江戸時代の露天掘りの跡だそうだ。



コースに戻るとトロッコがお出迎え



旋盤は変わらないなぁ



携帯電話





男のロマン



比較的新しい高任坑



さっきの道遊坑から冷気が注ぎ込んでいる。



線路は続くよ



遠くに廃墟が見える。こんなんがそこらに隠れているんだろうなここは。



「道遊の割戸」全景 
金欲しさに山割っちゃうんだから凄いよね。



一旦、出口から出る。

宗太夫坑へ
こちらは江戸時代の坑道だ。



一気に現代的になる。



歴史がパネルで展示されている。













リアル人形による再現シーンの数々
時間差で急に動くので、びっくりする。

坑道を抜けると資料館









ミニチュアの数々



ポロリもあるよ。



何かな?と近づくと



一生懸命、地下水をくみ上げているの図



金!



金!





片手で掴んで取り出した人が2045人もいる!
やってみたけど、持ち上げるだけで手が攣りそう。

この先のスケジュールだとお土産買っている暇が無い。
荷物になるけどここの売店で購入。



金箔ソフト



時間もあったので金箔コーヒー。

路線バスで相川の町へ戻る。

観光協会で荷物を受け取り、観光コースが楽しめた事にお礼を伝える。

再び路線バスで1時間。両津港へ。

フェリー乗り場に着くと既に乗船の列が出来ている。
列の中にはエコジャーニーのスタッフの姿も。

切符を買い乗船。

16時05分出航



さらば、おけさ灯台!



さらば、佐渡島!



かもめたちもお見送り。



この後、バスで新潟駅へ
このバスでエコジャーニースタッフも一緒だったんだけど
面白エピソードがあったりしますが、ここには書けません・・・
個人的に会ったらこっそり教えます・・・。プププ

帰りの新幹線はMAXとき 
やったね!と思ったが、外は真っ暗で景色は見られなかった。残念。


これにて
第11回佐渡島1周エコ・ジャーニーウルトラ遠足208km
レポート完結となります。
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第11回佐渡島1周エコ・ジャーニーウルトラ遠足208km~その6~

2016年10月21日 07時28分32秒 | 佐渡島一周エコ・ジャ...
なんとか17時前にゴールできた。
最後の3kmはどこから力が湧いて来るんだろうってくらいダッシュした。

ゴールである玄関をくぐるとその場に居た人達が拍手で迎え入れてくれる。

スタッフが時計で時間を見て、書き込んでいく。
順位は(あまり関係ないけど)18番目らしい。
第3エイドで22番だったから4番程上がっている。

記録として写真をパチリ。
今時珍しい使い捨てカメラだ。奥多摩99kmでもそうだったな。

ロビーには既にゴールしたランナー達が食事をしたり一杯やったり。
鬼太郎さんは既に着替えてくつろいでいる。32時間台だったそうだ。
やっぱり速いわ~。
OverNight君と一緒に走っていた、木曽町100kmランナー君はなんと202kmで
リタイアしたそうだ。

食事するかい?と聞かれるが、走った直後で少しムカムカするし
夜、お腹空きそうなんで、後にしますと答え、ビールだけいただく。

プシュッ! うまぁ~い!!

この1杯の為に走ってきたようなもんだ。

風呂入ってきま~すとロビーを離れる。

愛しの我が部屋に帰ると、既にKさんがくつろいでいる。
ををっ!と驚いていると、リタイアしたとのこと。残念。

階段をよちよち下ってお風呂へ
浴室の窓からはタイミングよく夕日が望める。
実は記録とかより、これがやりたくて日の入り前にゴールしたかったんだよね。

湯船に浸りながら、昨日からの旅路を思い起こす。
そして、これから2回目の暗闇の中を走っていくだろうランナー達に
心の中でエールを送る。

風呂上りにもう一本ビール飲んで
布団に包まり、バタンキュ~・・・・Zzzzzz・・・・


気が付いたら23時まわっていた。
Kさんにご飯食べたの?と聞くと
23時まで1階の食堂で食べられたそうだ。知らなかった・・・。

なんて話をしていると
徒歩ダーSさんがゴールして部屋に戻ってくる。
疲れきって「幻覚を見た」そうだ。

Sさんがお風呂へ行ったので、私もビールを購入しラウンジへ
ハヤシライスとポトフをいただく。

ラウンジのソファには何人かのランナーがぐったりしている。
後泊を予約してないと、一晩このラウンジで過ごさなければならない。
それはそれでキツイだろう。

その間にも何組かランナーがゴールしてくる。

お腹が一杯になるとまた眠気が襲ってきて部屋に戻る。
深夜にもう一人の同部屋ランナーMさんが戻ってくる。
荷物を片付けていると、アレ?
バックパックの中にOS-1ジェル(重い)アミノバイタルジェル(重い)が
残っているのを発見する。
ぐわぁ、こんな重いもん残っていたのね。
最後のひと頑張り用に取っておこうと思っていたのを最後に忘れていたようだ。
MM坂でお腹が空いた時に使っとけば良かったのにねぇ。

皆でコースの思い出話をしているうちに、気が付いたら寝ていた。


次目覚めると朝5時前

ラウンジに行くとホテルの浴衣を着たOverNight君が居た。
無事ゴールしたが、バス停で仮眠のつもりが3時間寝てしまったそうだ。
今度のみちくさ南伊豆にも参加するそうで再会を約束する。

ぽつりぽつりとゴールしてくるランナー達。
制限時間近いので皆ゴールできて嬉しそうだ。





2度目の朝日がめおと岩を照らしだす。

ガードレールに腰掛け最後のランナーを待つ。
5時半頃には送迎車の第1便が出発する。
ラウンジで夜を過ごした人達はこれに乗って帰っていく。



帰って来た。その場に居る人達が拍手で迎える。
彼はブービー賞



最終ランナー、5時40分頃到着。
彼は階段を元気に駆け上がっていった。

この後、スタッフが残っているランナーが居ないか車で捜索に出かける。


この後、朝風呂に入ろうと風呂に向っていると、アレ?
飛騨高山や野辺山で同宿のOさんの姿を発見!
アレ?でもなんで?、名簿にも名前無かったし・・・
「どうしても来たくなって、主催者さんに直前に電話で申し込んじゃった」
とのこと。常連さんにはこういう手もあるのね。

ひとっぷろ浴びて、部屋に戻り荷物をまとめる。
9時半から朝食を兼ねた打ち上げ宴会が始まるが、
その前にチェックアウトするので荷物を部屋から出さなければならない。



大広間に一同が会する。
ここでは完走した人も、リタイアした人も、速い人も遅い人も関係ない。
48時間のジャーニーを思い思いに語り合う。





朝からビール!ワイン!

女性2位の方、服が違ってよく分からんかったが、たぶん花柄パンツのOさん。
仮眠所から先、追いつけなかったが2時間も先行されていたとは。

近くにショートカットのUさんも居たのでお話しする。
残念ながらMM坂の辺りでリタイアされたそうだ。
しかし、仮眠所の後、脚を引きずって歩いているのを見ていたので、
そこまで行っていた事に逆に驚いた。
途中より鬼太郎さんも交え、いろんな大会の情報交換もする。
鬼太郎さんは11回大会の11番目ということで、記念賞を貰っていた。


楽しい時間はあっというまに過ぎていく。
帰りの送迎バスの時間が近づいてくる。

他の皆は3台のバスに分乗している。
たぶんフェリーではこのまま大宴会だろう。



それを横目に見ながら、路線バスの停留所へ。

さらば!戦友達!
さらば!めおと岩!
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第11回佐渡島1周エコ・ジャーニーウルトラ遠足208km~その5~

2016年10月19日 08時44分55秒 | 佐渡島一周エコ・ジャ...
漁港を通り過ぎると地元のおばちゃん達があきれたような笑顔を浮かべながら
「ご苦労さん」
と、エールを送ってくれる。

しばらく行くと徐々に上り。
田んぼの中を通り過ぎ。
上ったら下る。ハァハァ・・・

再び漁港を通り過ぎる
な~んか遠くに見えるんですけど・・・

集落の終わりにそそり立つ上り坂。
とても走って上がれない斜度。



しばらく歩くが、我慢できずに止まってしまう。
両手を膝に着き、息を整える。
あ”あ”あ”~~~!!
   馬鹿じゃねぇか~!誰&コーえ*は~~!!!

大声で叫びまくる

ふぅ・・・
すっきりしたところで再び歩きはじめる。
と・・・後ろからブロロロと水色の車登場
ドアの横には「ホテルめおと」
「をを~!がんばれよ~!」
窓を開けスタッフのSさんがエールを送ってくれる。
・・・なんでこのタイミングで・・・
今の聞かれて無いだろうな~(汗)



こんな所まで上ってきた。



まだまだ上ります。



蕎麦の花キター!



上ったら下ります




再び海抜0mに戻り
素浜海岸沿いの道に入る



延々5km続く
気温もじりじり上がってきていて
途中、トイレ横の水のみ場で頭から水を被る。

素浜海岸の終点から右折すると、また上り・・・
ハイハイ、上ればいいんでしょ。



まだまだ上る



上り終わったら350号に戻る



上がった分、当然下る
350号は交通量が多いが途中から歩道が無くなってしまってちょっと怖い。



弁天岩
しばらく海に沿って走ると


(ストリートビューより拝借)

うん、これは上っているね・・・
しかも終点見え無いし・・・

この坂、途中何度かフラットが入るものの、階段的に上りが続く。
もうすぐ終わりだ~!と思うと、残念!まだあるよ~!ってな感じで
終わらない。

しかも、この時、行動食の残りがほぼ無くなっており(この時はそう思っていた・・・)お腹が空いてきていた。おかげで力が出ない。
何度か手を膝に着き、休憩しながら進むと・・・


(ストリートビューより拝借)

目の前にオアシスが現れた。

助かった~。
商店に飛び込み、菓子パンとソフトクリームを購入。
「端数は負けとくわ」と値下げしてくれるありがたさ。
自販機で缶コーヒーを買い、店の横で座り込み靴まで脱いで休憩。

坂の下から眼鏡女性ランナー、最終エイドで入れ違いになったランナー等
4人現れて、うち二人はやはり商店にふらふら~と吸い込まれていく。
今思えば、このオアシスが無ければ、心折れてたかもしれない。



ちなみに第4エイドからここへ至る高低図
大佐渡のZ坂どころじゃない、後半のMM坂。
どんどん高く長くなっているってところが泣ける。
正にドMの為の道。

オアシスを過ぎると、道は下っていく。
先に行った2人はすぐにパスする。
補給した私に敵は無い。フッフッフ



大わらじ。この先、脚が持ちますようにと願を掛ける。

再び海沿いの道になる。



トライアスロンならもう少し~ってホッとするところかな?



人面岩。

真野の街に入り、更に交通量が多くなってくる



国府川を渡り佐和田の街へ

歩道には車の出入り口になるスロープがあるが
佐渡の歩道はその角度が急なところが多く段差が激しい



ここを走っていると、上下動が多く足首への負担が多い。
気を抜いていると、急に足元がなくなるもんで、結構怖いです。
しかも幅も細い。
ここは交通量も多いので、車道に出るわけにもいかず疲れました。

河原田本町の交差点を左折。



佐和田海水浴場沿いの遊歩道にでる。
終点は見え無いほど遠い。



ここが佐渡トライアスロンのバイクの基点
この後、フルマラソン走るんだから、やっぱりトライアスロンは凄い。

海岸沿いの遊歩道、終わるかなっと思ったら、
漁港の先でまだ1km残っていた。
実はこの遊歩道、素浜に負けず4kmほどある。

大きい道と合流し程なく左折。
曲がり角には「ホテルめおと8.8km」の看板
もう少しだ。

曲がったとたん、がくんと交通量が減ってさみしくなる。
道はゆるやかな上り

地図とにらめっこして大体200km通過
15時半頃、33時間半くらい。
津軽みちのくの34時間20分よりずいぶん速い。
残り時間を計算してみる。
残り8km
一応平地、下りは走れる。1時間半くらいで行けるだろう。
がんばれば17時前にゴール出来るかも?
目標が出来た。



対岸から見えていた火力発電所
やっとここまでたどり着いた。

二見港を抜けると再び峠越え
この辺りは昨日両津港からのバスで通った道。
記憶を頼りに残りの距離を計算する。


(ストリートビューより拝借)

あの高架橋が見えたら、最後の大きな上り坂。



ここで大きな記憶違い
この坂を上りきれば、大きく右折してすぐにホテルめおとが見えてくるもの
と、勘違い。

上りきって、下りに入ってもホテルは見えてこない・・・。

アレ?

そのうち七浦の町が見えてくる。
すでに16時半近い
地図を出して確かめている時間は無い。
とにかく急がねば。
どこから力が湧いて来るのだろう。
ピッ!この1km6分49秒
七浦の街を下っていってもゴールはまだ見え無い。

間に合うのか?
脚はすでにあちらこちら痛い。不安が募る。

「めおと岩まで1km」

看板が目に飛び込んでくる。
間に合った~という気持ちとまだ1kmあるのか~と言う気持ちが混ざり合う。
幸い脚は動いてくれている。
遠くに赤い屋根が見えてくる。アレだ!!
ピッ!この1km 6分31秒

大きな左カーブを曲がっていくと

ホテルめおとの看板が見えてくる。
前でスタッフが手を振ってくれている。

大きく手を振り返し前を通過

目の前にあの階段が現れる。


(写真は前日のもの)

じっくり1段1段踏みしめて階段を登る。

ゴーーーーーール!!

208km 16時51分 34時間51分


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第11回佐渡島1周エコ・ジャーニーウルトラ遠足208km~その4~

2016年10月17日 09時12分41秒 | 佐渡島一周エコ・ジャ...
ぶるるっ・・・
寒さで目が覚める。
眠りすぎたかっ!と一瞬焦って時計を見ると、40分程経っていた。
20分の予定だったが、まぁいいか。
短くても睡眠を取った事で頭はすっきりしている。

早朝に近づいてきて気温が下がってきたようだ。
EXライトウインドジャケットを羽織る。

3時40分くらいにバス停を後にする。
硬い木のベンチで寝ていたので、身体がバキバキに硬くなっている。
まずは身体を温めないと。
歩く事からはじめる。
何人くらいのランナーが通り過ぎたのかな?

赤泊は佐渡の町の中でも大きい方だ。
参加賞で貰った、北国酒造の酒蔵の前や
寺泊に出ている佐渡汽船の港も通り過ぎる。

20分くらい歩いてから軽くジョグする。

仮眠前から左のアキレス腱の辺りが痛くなっていたが
冷えた事でさらに痛くなる。
一度止まり、外灯の下で靴を脱ぎ、追加のテーピングする。

この辺りは走ったり歩いたり。夜間は無理しなくてもいいかな。
最初、水平線にあった半月も今は天空に輝いている。
対岸の新潟の街明かりもあって、星空はさっきよりはぼんやりしている。
おかげで、星座も分かるようになる。

ただただ、もくもくと進む。
そして・・・



「走った事がある者だけが見られる、待ち望んでいた夜明けの空。」

大杉地区辺りで水平線がうっすら明るくなってくる。









アンパンマンや妖怪達、動物さん達も日の出を喜んでいる(笑)



残念!日の出は岬の影に隠れてしまった・・・。

24時間経過時は148kmくらいだったかな?
気温が上がってくると共にEXライトウインドジャケットは脱ぐ。

体内リズムというものは凄いもんで
日の出を全身に浴びることで身体が日中仕様になっていく。
・・・消化器も同様らしい・・・
朝のお勤めの気配がしてくる。
比較的大きな羽茂大石の町に到着。
トイレを探すが見つからず。まだ余裕があったので通過する。

しかし走っているうちに徐々にお腹が痛くなってくる。

や・・・やばい・・・
慌てて地図を取り出し、トイレの表示を探すが近くには見当たらず。
漏らすくらいならいっそ道端で・・・とあらぬ事も考えるが
明るくなって、交通量も増えて迷っているうちに小木の街中へ
街中でしゃがむ訳にもいかず、そこらの民家に飛び込もうかと思っていると、
「佐渡汽船 フェリー乗り場 直江津行き」
の標識を発見。
フェリーターミナルならトイレはあるはず。
一縷の望みを掛けてフェリー乗り場を目指す。

ターミナルが見えてきた。
目標が近づくと、お尻が早く出せーと反乱を起こしそうになる。
ターミナル到着!!!
ん?どーみても開店前、閉まっている・・・
うぉぉぉヤバイヤバイヤバイ!!!
すでにお尻はスタンバイ状態。

まて、冷静になれ。
過去の経験から、フェリーの駐車場には24時間のトイレがあるはず。
どこだ~~~!目を皿のようにして探す。

隣に公園がある。あの端っこにある小屋は・・・
違っていたらもうお終い。さっきからつんつんとお尻をノックしている。

果たして・・・
トイレだ~~~~!!
間に合った・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ホッ・・・。

と言う訳で、小木の町ではたらい舟とか思い出すことも無く必死でした。
以上、汚い話して申し訳ございません。

今まで一本道だったが、ここら辺りから地図を見ながらじゃないと
進めなくなってくる。

小木の商店街の入り口にある商店のご夫婦が応援してくれる。
商店街は古い町並みでいい雰囲気だ。

商店街を抜けるとキツイ上り坂に入る。
途中におぎの湯があるが、開店は13時。当然閉まっている。残念

宿根木やエイド近くの沢崎灯台への案内標識も増えてきて励みになる。

登りが終わると風景は一転し田園が広がる。



農道脇には彼岸花が並べられていて、目を楽しませてくれる。

洗車をしていたお兄ちゃんが
「どこまで行くんですか~?」と聞いてくる。
「めおと岩までです~」と答えると
「マジですか~~?」と驚く。
佐渡島一周してきた事を伝えると更に驚く。
「今日、何人も通り過ぎるからなにかと思った」とのこと。
「まだまだ、来ますよ。ゾンビの群れが」と言うと
「がんばってくださいね~」と笑いながらエールを送ってくれる。



でっかいお地蔵様。「幸福地蔵」さんだそうだ。近くで見てみたいなぁ。

ゆるやかな下り坂を進むと千石船展示館



ここもまた開館前。窓から少しだけ千石船が見える。
これで佐渡の金を本土に運んだそうだ。
ここで炭酸飲料補給。



少し行くと細い道に誘導される。
十王坂、久しぶりの階段に腿が悲鳴をあげる。
降りきると





宿根木の古い町が広がる。千石船の船大工が作った町だそうだ。



舳先のような建物。
なんとなく撮ったが後日パンフレットに同じ構図があったので笑えた。

町の出口からの強烈な坂を上るとまたしても田園風景。
その後、ゆるやかなワインディングを抜けると



長者ヶ橋



・・・この外灯の飾り・・・小木(おぎ)と扇の洒落か?
それとも佐渡おけさの笠かな?

渡ると



第4エイド 159.8km 深浦展望台 8時過ぎくらい



眺めの良い場所だ。
先客は第三エイドで先に出発していた年配のランナー
眼鏡の女性ランナー
いずれも先に出発される。
後、説明会で一緒のテーブルだった髭のランナーさん。
この方はじっくり休んでいた。

お腹も空きはじめていたので
カステラ、笹団子などお腹に貯まりそうな物を色々いただく。

スタッフにお礼を言い、20分弱で出発
入れ替わりに3人くらいのランナーが到着してきていた。

下っていくとすぐに



お馴染みの標識



間違えやすそうな分岐点。
ここは右へ

脚はまだ走れてはいる。
トンネルを抜けたところで歩いている眼鏡女性ランナーをパス。



神子岩



表面の模様が面白い奇岩



枕状溶岩
等々、面白い岩が並ぶ



現代版たらい舟は船外機付き。



対岸に大佐渡が見えてきた。

ゴールのめおと岩近くの火力発電所も見える。
残り、フルマラソン1本分のはずだが、とてもそうは思えない。
霞んでいるせいか、すごく遠くに見える。

なんだか絶望的な気持ちになるが、
とにかく前に進まなきゃ終わらない。
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