うたたね日記

アニヲタ管理人の日常を囁いております。

3F

2022年06月07日 22時28分09秒 | アニメ
遂に梅雨入りですね、関東は💧
洗濯物が乾かなくって、微妙にストレスのたまる時期です(苦笑)
元々インナーな性格なので、家に引きこもっていても全然苦にならないので助かりますが、それでもやっぱり晴れ間が欲しいですね。
ブーツ型長靴で出勤してますが、やはり歩きにくいわ^^;

そんなここ数日は、特に変わったこともなく、日記にあげるほどの内容も無いので、書かなくってもいいのですが、自分用メモとして、ちょっと記録―――
現在かもしたは地方テレビ局の『種運命リマスター』を見ています。もちろん17年前の本放送の時から、リマスターになっても数回放送の度に見てはいるのですが、リマスターでちょっと本放送の時と演出を変えている場面も多いし、なによりスタッフさんが「制作にかける時間が殆どないまま始まってしまった」故に、本放送は色々消化不足だったようなので、リマスター、しかも時間をおいて見直す度に新たな感想が浮かんできて面白いです。年取ったせいもあると思うのですが、印象が変わっていくのが面白いですね。
最近見始めて思ったことが、「三人の主人公の運命」について。ガンダム主人公って正直幸薄い人が多い(失礼)だと思うのですが(「ターン∀」と「X」と「Gレコ」は別として)、その中でも種の主人公たちも決して幸せとは言い難く。なので「3人の主人公の不幸」=「3F」について17年前と大分印象が変わった気がしました。しかも、よくよくストーリーを追っていくと、不幸の種類が違うんですよね。
まずはシン…彼は「不幸に陥った主人公」だったのかな、と。もちろん彼の不幸は無印時代のオーブ戦で家族が亡くなってしまい、呆然実質の中、コーディネーターだった彼は一人プラントに上がり、そしてZAFTの戦士となって運命の物語が始まりました。で、何故に「陥った」になるかと言えば、多分シン自身は「不幸に『された』」と感じていると思います。この『された』というのは受動態。つまりは「何かのせいで、そういう目にあわされた」と誰かのせいにできる考え方ですね。その相手が「オーブ」であり、現代表である「カガリ」に恨みという形でそれを晴らそうとしていくことが彼の行動原理に繋がった訳です。確かに一気に家族を失った衝撃と慟哭は誰かを恨みでもしなきゃ、精神的に自我を保つことさえできなかったと思います。まだ14歳だったしね当時。でも俯瞰して見ると「運悪く、不幸に見舞われてしまった」という状況でもあるんです。これはオーブ戦に限らず戦渦に巻き込まれた全世界の人達に共通で言えること。だけどあの惨状を見てしまい、大事な人たちを一気に失ったため、「不幸にしたのはオーブのせい」にしてしまった。その考え方から脱出できなかったことが、彼が「陥った不幸」なんだろうなと最近見ながら思い始めました。無印の時の主人公のキラやアスランはそこから脱却できたんですが、シンは議長に褒めたたえられ、レイにも議長にとって有利な方向へ行くように動かされ、後まで「その恨みと考え方に陥ったまま」物語が終わってしまった感じです。物語の主軸ともいえる「主役の成長」が見られなかったのが、彼が「運命の主人公」になり切れなかった理由かな。ただリマスターでは、最後はキラと和解し、スーツCDではZAFT軍オーブ出向の一員になっているようなので、少しずつ彼の中のわだかまりは解けて来つつあるのかな、と。でも最終的な決着はカガリとの和解まで見て初めて「オーブ」への憎しみが緩和されるんじゃないかな。なので是非とも劇場版でそこを補完してもらいたいです。監督曰く「シンが一番決着がついた」という話をされていたので、是非ともここを押さえていただけたらな~。
対して無印からの主人公であるキラ…彼は「不幸を押し付けられた主人公」でしたね。あのまま普通の学生として生きていれば、自分がコーディネーターであることも意識せず、人並の幸せの中で生きて行けたはず。だけど戦渦に巻き込まれ、友達を助けるためとはいえ、ストライクに乗り込んでしまった。ここまではまだ大丈夫なのですが、先ず押し付けられた不幸は「キラがプログラミング書きかえたため、キラしか操縦できなくなってしまった」というパイロットを押し付けられたこと。辞める機会はありましたよ、何度か。でも友人たちが軍に残って戦うことを選んだ時点で、彼は一人辞めることはできなくなってしまった。そこで「裏切り者のコーディネーター」だとか、フレイはじめ友人たちからも悪気なく傷つく言葉を聞かされたりして、どんどん自分は望んでいない力のせいで、望まない方にどんどん押し付けられていった。けれど、最後は彼は散々押し付けられてきた不幸を見直し、「自分はこの力をどうすべきなんだろう?」と考えるようになって、一つずつ不幸だったものを取り払って、自分の力で道を選ぶことができるまでに成長できました。無論ラクスやカガリ、AAの仲間や、和解したアスランとの関係も、キラが成長する基礎になったと思います。運命になってからも決して順風満帆じゃないですよね。先日放送されたばかりだったんですが、カガリが望まぬ結婚をすることを聞いて、怒り、彼女を攫いにまで行った。カガリはめちゃんこ怒って(笑)いましたけど、対するキラの表情はすっごくいい笑顔でした。難しい立場にいる自分は、姉であるカガリを助けたくてもできない。かといってこのままでいいのか、そんな立場に苦しんだと思いますよ。あと割とあっさりしていましたけど、アスランと道を違えたときに、セイバーさっくりやっちゃいましたからね。無印の時はあれだけ血と涙を流して戦い合ったのに、今回は感情は一切出さず理性的にサクッと。この時点で彼は「友人と戦いを押し付けられた不幸」を感情ではなく理性で考えたうえで結論を出したわけで。それはある意味成長した証なのかなとも思います。最後の議長との対面はもうブレませんでしたからね。不幸は全部押し返した、逞しい主人公になりましたよ✨
で、最後の主人公のアスラン…彼はもうぶっちゃけ「自ら嵌りに行った不幸」ですねorz💧
頭いいのに、何故~か立ち回りが悪くって、自分でズボズボ苦しい方へ進んじゃっている。無論レノアさんが亡くなって、そのためにZAFTに入って、というのもありますけど、一番の原因は「視野が狭い」ということ。ラクスみたいに世界の裏側まで見るだだっ広さがあれば、また変わったかもしれませんが、無印の時は最初は「プラントを守るため」から始まり、キラと対峙してからはずぅ~~~っと「キラ…(悩)」。その悩みと迷いでニコルが亡くなり、挙句感情爆発させて友達やってしまって、また落ち込み…。カガリたんの叱咤が無ければ、多分もう先へは進めないままでしたね。「お勉強はできるけど、発展させていくことが苦手」という子供っていますけど、案外そんな感じ。大人びていて頼られるけど、視野が狭いので気づけば実は自分が一番成長速度が遅かった、という。ラクスに言われ、カガリに支えられ、ようやく抜け出したので、もうザラも大丈夫か、と思っていたのに、また運命で沼に嵌りに行くという…💧
一見理知的だから、聞いている方も「あ、そうなんだ。」と思わされがちですけど、こっちも俯瞰で見てみると「いや、もっと周りを見てみろよ。」と教えたくなる。でも彼も18歳ですから、まだまだそんなこと言うのは酷ってもんです。最終回まで不幸に嵌りに行く体質はまだ抜け切れていない気がするんですが、最後の戦いの前にカガリの決断を認めて受け入れたところは、彼も大人になったんだな、と思いました。
―――と、そんなことを考えながら、最近運命見続けていますが、また最後まで見終わったら印象変わるかもですね。本放送の時は、とにかく姫様の扱いに「あぁ~~(T0T)」と落ち込む日々でしたけど、また一歩下がって外側からよく見てみると、違った印象が出てくるかもしれないので。
リマスター、これから辛い状況が続きますが、最後までまた見守ろうと思います。
コメント
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