うたたね日記

アニヲタ管理人の日常を囁いております。

2022秋アニメ最終回④

2022年12月25日 21時38分06秒 | アニメ

メリクリでございます。
とはいっても、別に我が家は大きな変化はなく。フツーにチキンは食べましたがケーキもなく、プレゼントもなく。何しろコレステロールと血圧の高いのがσ( ̄▽ ̄)ここにおります故、節制するが大事なり。
お正月も待っていますからね。できるとこ〆ていきますよ。
とりあえずサイトだけはクリスマス。本日から『VAMP!』第2巻の書下ろしである『Shinn』をUPしております。よろしかったら眺めてみてやってください。

そして今週末は秋アニメが沢山最終回!
なのでまた簡単に感想を

『うちの師匠にはしっぽがない』:漫画原作のアニメ化作品でした。
舞台は大正の大阪。主人公はいつか親のように人間を化かすことを夢見ている子タヌキの豆太。長老からお使いを頼まれ大阪へ来た豆太は人間を化かそうとするも失敗。挙句追われて逃げ場を無くしたところ、人気の女流落語家:大黒亭文狐に助けられる。タヌキとキツネは人間を化かすものだと執着する豆太は、幻術ではなく言葉で人を化かす文狐と落語に興味を示し、文狐に弟子入りしようとする。最初は断られるも豆太の熱意に押され、「タヌキとバレたら破門」を条件に弟子入りさせる。最初は人間らしい生活に馴染めなかったり、勝手気ままに過ごして師匠に怒られるも、次第に他の門下生との交流や町の人たちとの触れ合いの中で、少しずつ人間との関りと落語への深い傾倒の中で価値観を変えていく。しかし師匠から破門を言い渡された上に、預けられた先は文狐を含む上方落語四天王の一人:椿 白團治。彼は文狐の兄弟子でもあり、彼の落語を聞くことでまた豆太の学びが深まる。前座を任されるまでになった豆太だが、落語などの芸人が大嫌いな商人:平兵衛に、お座敷での一席を頼まれる。嫌がらせにもかかわらず懸命にこなす豆太に、同じく四天王の恵比寿家 歌緑が助け舟を出し、席は盛り上がるのだが、面白くない平兵衛は豆太を盗人に仕立て上げる。警察に捕まる寸前の豆太だったが、そこに現れた文狐が演目「佐々木裁き」を披露。警察が裏金で動いていることを暗に知らしめ、更に盗まれたというお札が全て木の葉に変えられていることで、平兵衛以下警察官たちは大恥をかかされ退却。無事に豆太は再び落語の世界に向かうのだった―――というストーリーでした。
最近落語や講談の漫画やアニメ作品が見られるようになってきましたが、「言葉で人を化かす」という表現は面白かったですね。確かにある意味人を想像の世界に引き込むんですから、立派な化学(ばけがく)やもしれません(笑) 最初はどうにも生意気だった豆太でしたが、一番化かされたのは彼自身だったような気がしますw 少しずつでありつつも、人間という世界もあって、そこでの生き方を学んでいくというあたり、子供の成長と何ら変わりなかったですし。落語はそこまで興味ないんですが、演じる役者さんが上手くって(※石田さんに至っては2回目ですもんね。落語家の役)聞き入りました。見事に声優さんに化かされましたわ(笑)

『聖剣伝説 Legend of Mana-The Teardrop Crystal-』:ご存じスクエニのゲーム、20年くらい前の作品ですが、そのアニメ化となりました。
主人公のシャイロはある日街で人探しをしている瑠璃という青年と出会う。彼はパートナーの「真珠姫」という女性を探しているのだが、彼女は少し目を離すとどこかに行ってしまうという。彼に協力し真珠姫を探し出した。彼らは珠魅という一族で胸に宝石を宿しているが、仲間を探すために旅をしているという。シャイロは心許ない真珠姫が心配で、共に珠魅操作の手伝いを申し出る。その道中で宝石を狙うサンドラという女盗賊が現れ珠魅たちをつけ狙っていた。彼女に痛めつけられたシャイロはセラフィナという少女に助けられる。サンドラは真珠姫の宝石を狙っているが、真珠姫は本当はレディーパールという女戦士で、珠魅たちの姫である蛍姫の護衛を務めていた。珠魅たちは流す涙から得られる涙石で生きることができたが、蛍姫しか泣くことができず、その蛍姫が眠ったままの状態であるという。サンドラが蛍姫を狙っているとしったシャイロたちは彼女のいる瑠璃と煌めきの都市に向かう。そこにいたサンドラは、実は蛍姫の姉妹であり、彼女の胸の宝石が傷つき、泣くことができなくなっているため、宝石王に珠魅たちの宝石を食べさせ、それでできた結晶を蛍姫に与えようとしていた。必死に止めるシャイロだが、そこに現れたのはセラフィナ。彼女はサンドラに育てられており、シャイロは致命傷を受けてしまう。宝石王により一つの宝石ができるものの、シャイロとセラフィナは宝石たちが本当は互いを助けようとして自己犠牲をしたことが、今回の悲劇につながったことを知る。そして彼らのために涙を流すと、それが涙石となり珠魅たちの命の輝きを取り戻させた。そして彼らに助けられたシャイロとセラフィナは自分たちが暮らす街へと帰るのだった―――というストーリーでした。
ゲームをプレイしたことがなかったのですが、大筋はゲームと同じようです。とにかく最初は真珠姫がいなくなる→瑠璃が慌てる→シャイロが助けて一緒に探す→見つかるもまたいなくなる・・・のループでしたので、なかなかストーリーの大筋がみえなかったのですが、最後でようやく全ての真実が明らかになった感じでした。でも結局登場人物みんな悪い人は居らず、誰かが誰かのために助けようとして自分を偽ることがドミノ倒しのように連鎖した形だったようです。結局『聖剣』という剣は瑠璃の持っていた一回だけ何でも切れる剣のことだったのか、よくわかりませんでしたが、ともかく円満に終わって何よりです。あの状態からよく生き残れた・・・流石は勇者✨

『惑星のさみだれ』:漫画原作のアニメ化作品でした。
主人公の雨宮 夕日は普通の大学生だが、祖父に虐待を受けたため人間不信に陥っており、こんな世界は壊れればいいと心に抱えている。そんな彼が朝起きるとノイというトカゲがおり、「トカゲの騎士」になったという。にわかに信じがたかったが、その日泥人形に襲われ命の危機に陥った時、隣の家の少女:朝日奈 さみだれに助けられる。彼女は難治性の病気を患っており、契約した精霊の力で泥人形と戦うだけの力を持っていた。彼女は夕日に地球を壊そうとしている「ビスケットハンマー」を壊し、そして自身の手で愛する地球を壊したいという。世界を壊したい夕日と利害が一致したことで、夕日は彼女の騎士となる。敵となる泥人形は魔法使いのアニムスという男が送り込んできており、彼女に力を与えた精霊アニマにより、夕日とノイ以外にも動物と契約を結んだ指輪の騎士たちが現れ、共に泥人形たちと戦う。次第に強力になっていく泥人形に、東雲半月や日下部 太朗が命を落とす。鍛えあいながら躍進した騎士たちは、アニムスと最後の戦いに向かう。アニムスは未来の時間で強力な超能力を持ち、そのため自分が神であると信じ、地球の始まりから終わりまでを知りたい知識欲から、ビスケットハンマーで地球を壊そうとしていた。その兄の暴挙を止めるべく、アニマがさみだれと騎士たちに力を与えていたのだった。騎士たちの見捨ての攻撃とさみだれの力でアニムスを倒すことに成功するも、さみだれは公約通り「地球を壊す」ことを始める。しかし夕日が共に生きることを願い、そのためにも彼女を止めるために何度もさみだれに挑む。やがて騎士たちの説得もあり、さみだれは愛するものを壊さないことを決めた。―――それから10年後、再び尋ねてきたアニマの前で、指輪の騎士たちはそれぞれの道に進み、さみだれも手術を受け完治。夕日の元に帰ってくるのだった―――というストーリーでした。
ストーリー展開としては主人公が狂言回し的な立ち位置だったためか、戦いに勝利することが目的でありながらも、そのあかつきには地球が壊れる、という暗に納得しがたい方向だったため、「面白い」ととるか「つまらない」と取るかに評価の別れやすい作品だったと思います。ある意味人間の持つ「好きだから壊したい」という深層心理の二律背反をこういう形で表現した感じですね。アニムスにしてもさみだれにしても。バトル以上に心理描写の裏を読むことが面白かったと思います。途中メンバーが命を落とし、凄くシリアスなのかと思えば小さく笑いを盛り込んだり。どっちつかずではっきりしないところが逆に、人間の人生を一まとめにすると、こんな感じなんだろうなって縮図を感じました。2クールアニメは久しぶりだったので、見ごたえありました。

『SPY×FAMILY』:もはや説明不要の、日本一有名であろうスパイと暗殺者と超能力者のいるホームコメディー漫画のアニメ化作品でした。
1クール目では黄昏のミッションとして「敵側の政治家への接触のため、家庭を作る」ところからスタートし、賢い(?)子供として孤児でテレパシー能力を持つアーニャ。そして妻役として偶然出会った(裏の姿は暗殺者)市役所勤務のヨルを迎え、それぞれが自分の真の姿を隠し(※アーニャにはバレている)ながら不思議な家庭を作っていくホームコメディ&アクションでした。2クール目ではメインはやはり予知能力を持つ犬:ボンドの登場からでしょうか。ロイドのテロ集団を取り押さえる父の任務に、娘と飼い犬が協力し、その娘を救うために母が活躍するという、みんなが皆、自覚ないのに自分の役割を果たしつつ、偽りといいながらしっかりとした信頼と愛情が育まれている・・・疑似家族なのに普通の家庭以上にいい家族ですよ! 更にロイドの同僚がヨルに嫉妬し、夫婦テニスの賭け試合から、彼女より優位に立とうとするのですが、結局ヨルさんのパワーに負けてしまうというw このミッションの時、ロイドさんはともかくヨルさんが本当にロイドさんに恋心を抱き始めているように見えて、これがそのまま本当に家族になれれば見ているこちらもホクホク♥なのですが・・・難しいかなぁ~💦 本当の家族になるためには、裏の顔を明かさないといけないミッションが待っていると思います。それを乗り越えた先のフォージャー家を見てみたい!先ずは3rdシーズンが来年放送決定で、更に劇場版も決まっていますしね!劇場版はオリジナルストーリーになるのかな・・・いずれにしても身に行きたいです!

『後宮の烏』:小説原作のアニメ化作品でした。
舞台は中国風の王宮。その後宮のさらに奥にある夜明宮には烏妃という女性が住んでいた。彼女は妃ではなく、占いやまじない、お祓いなどを行う特別な力を持っている女性だった。時の皇帝:夏高峻が夜明宮に向かうと、そこには柳寿雪という少女がいた。彼女は探し物を依頼されればその力で当て、成仏できない霊を祓うなどの不可思議な力で王宮に渦巻く怨念などを解決していく。しかし力以外は普通の少女と何一つ変わらない。時折見せる年相応の姿に、皇帝は心を許し、やがて警戒心の強い寿雪の友達として付き合うようになっていく。一人きりだった寿雪だが、やがて事件を解決する度に、九九をはじめとした侍女や宦官たちが集い、寂しかった夜明宮が賑やかになっていく。しかし寿雪は自分を見せることはしない。彼女が烏妃にされたのは、その不可思議な力を与える烏漣娘娘という怪鳥が彼女の中に巣食っているからだった。やがて烏漣娘娘を狙い、封宵月という宦官が寿雪の命を狙いに来る。封宵月はこの国に入り込むために作られた人形であり、本体は梟と呼ばれるものだった。烏と兄弟であるという梟を何とか退けた寿雪。しかし後宮内に封宵月を招き入れたものがいるため夏高峻が調べていると、その者は先に夜明宮で寿雪の命を取ろうとしていた。しかし寿雪は彼が自分を殺しに来ると知っていたので動じない。彼は先の烏妃付きの宦官だった。先の烏妃:麗娘が孤独ののちに死んだこと、寿雪がこんなにも慕われていることに恨みを抱いていたのだった。しかし皇帝より「麗娘が寿雪を愛情をもって育てていた、彼女には寿雪がいたので孤独ではなかった」と諭され、王宮を後にする。孤独だと思われていた寿雪は陰日向に自分を守ってくれる夏高峻に心を開き始めたのだった―――というストーリーでした。
一言で言って、ズバリ「面白かったです!」。妖しくも美しい後宮の妃や女官たちで、さぞ憎悪や怨念が渦巻いて―――と期待して(苦笑)見ていたのですが、意外にも皇帝の奪い合いとか世継ぎ争いみたいな展開は殆どなし。みんないい人たちばかりでした。昼ドラのような展開を期待していた人たちには肩透かしだったかもしれませんが、逆に後宮に入ったらもう外の世界には自由に出られない、勿論恋愛もできない。そんな悲しい運命を背負ったまま亡くなったりした人たちの魂を救うストーリーでしたので、むしろ心が洗われました。非常に大人びていながら、時折年相応の少女の顔をのぞかせる寿雪の孤高を貫く覚悟と凛とした生き方は、見ていて非常に魅力的でした。皇帝との距離感が段々縮まっていく友達以上恋愛未満な感じも、ヤキモキしつつ先が楽しみでした。続編・・・あるかな~。ちょっと微妙ですが、キャラデザも演出も非常にクオリティー高くてよかったので、あったら必ず見ると思います!

『ぼっち・ざ・ろっく!』:4コマ漫画原作のアニメ化作品でした。
主人公の後藤ひとりはとてつもない人見知りの女子高生。しかし心の中では自己承認欲求は強く、誰かから褒められたい!という意識は強く、妄想の中では舞台で喝さいを浴びるものの、リアルになると舞台に立つなどもってのほか。ある日音楽番組で「ぼっちだったがギターで喝采を受けた」と話すギタリストを見て、父のギターをもらい、ひたすら練習を重ねつつ、動画投稿サイトに『ギターヒーロー』の名で演奏を投稿。すると反響があり、初めて称賛の喜びに満たされる。ギターを持っていれば誰か話しかけてくれるかも、と釣りをしてみるも誰も話しかけてくれず、高校生活もボッチが続いていたが、ある日ドラムの伊地知虹夏にギターを持っているところを見つけられたひとりは、強引にギタリストとしてバンドメンバーに加えられて、ライブハウスで演奏することになる。念願のバンド活動ができるようになったひとりだったが、人前での演奏やセッションでの演奏に慣れていないため、段ボール箱の中で演奏するも実力を発揮できない。再度バンドのステージ演奏を行いたい虹夏だったがオーナーの彼女の姉がそのレベルに無いと許してくれず、バンドは演奏できない危機に。オーナーの店で慣れない人前でのバイトも行い、オーディションを受けるが、メンバーみんながバラバラの演奏になってしまう。その時ようやくひとりはテクニックを駆使した独奏を行い、ようやくバンドの演奏がまとまる。こうして虹夏はじめ山田リョウ、喜多郁代と共に「結束バンド」を結成。相変わらず酷い人見知りとコミュ障の中、プロバンドの廣井 きくりの助力も受け、何とかステージに立つことができるようにはなってきた。そして夢に見た学校の文化祭でも「結束バンド」としてステージに立ち、弦が切れても咄嗟に演奏技術を変えたことで大きな歓声を受けるが、あまりの憧れの世界観がそのまま伝わってきたことで、ひとりはロックバンドおなじみの「客席ダイブ」を無意識にかまし、無論誰も受け止めてくれず失敗に終わる。おかげで壊してしまったギターの弁償をしなければというひとりだったが、実は動画の収益金があったため、セカンドギターも無事に(?)購入することができ、辞めるつもりだったライブハウスのバイトも結局言い出せずに続けることとなった―――というストーリーでした。
この驚異のコミュ障、古見さん(※古見さんはコミュ障)なんてまだ救いようがある!と思うくらい酷いモノでしたが、ある意味「ものすごい人間の二律背反」を形にしたキャラだったなーと。最近は「いいね」の自己承認欲求が滅茶苦茶高いのに、現実にそれができなくって、妄想の世界に引きこもるか、下手すると犯罪に走っちゃう人もいる中で、ギターという唯一自分を表現できるアイテムを持てたひとりちゃんは、救いようがあると思いますよ。ただ人間は「それだけに賭ける!」ってなると、もし躓いたときに立ち直れないので、2番目に好きなものも用意しておくといいんですよね。ようは「多趣味」って奴ですけれど、逃げる先を用意しておけば、こんなに息苦しくならないです。ただの4コマギャグアニメかと思いきや、意外にも現代のネット評価重視傾向の人間の心理を多いに突いてくれた作品だと思います。そういえば、かもしたが好きだったバンド(リアル)のギタリストさんも、全然喋んなくって(笑)、雑誌のインタビューでもTVでもマイク振られても口開かなくって、他のメンバーがフォローしているのを何度も見たことがあります(笑)なのでひとりちゃんがしゃべらなくても、代わりにギターがしゃべってくれるから(※その無口なギタリストさんの持論らしい)それでOKだぜ!✨

『ベルセルク黄金時代篇 memorial edition』:昨年最大のショックだったのが、原作者の三浦建太郎先生の急死。でも三浦先生からストーリーの構想を聞いていた方が、スタッフと共にストーリーを引き継ぎ、今年連載再開。そして主人公ガッツと鷹の団グリフィスとの出会い、そして決別までを描いた黄金時代編が25年ぶりにアニメ化されました。
物心ついたときから戦場の中にいたガッツは、幼くして大剣を振るう傭兵として生きてきた。ある戦場でガッツは、ミッドランド王国での攻防戦において凄腕の騎士を倒したガッツに、傭兵団「鷹の団」団長グリフィスが目を留める。ガッツを欲しがる彼が「俺が狩ったらお前は俺のものだ」といわれ戦うも敗れ、鷹の団に入団することに。そして3年後、ガッツは切り込み隊隊長として、ミッドランド正規軍となった鷹の団の百年戦争での武勲の数々を支えていた。グリフィスを始め、かけがえのない仲間を得、剣士としても百人斬りを成し遂げるほどに成長したガッツだったが、やがてただ闇雲に剣を振るいグリフィスの言うままに人を殺めてきただけの自分の人生に疑問を持つようになる。そしてグリフィスがシャルロット王女に「友とは対等であるもの」といった言葉を聞き、今の自分ではグリフィスには並べないと思い知り、自分の生きる道を自らの手で見出す決意を固める。ガッツを止めようとするグリフィスとの決闘を制し鷹の団を抜けた。ガッツの退団で心の支えを失い、自暴自棄になったグリフィスは王女と姦通、そのことが国王の逆鱗に触れて地下に監禁され、鷹の団は逆賊としてミッドランドから追われることとなった。1年後、武者修行に区切りをつけたガッツは鷹の団の受難を知り、流浪する鷹の団に戻り、王女の手助けを得てグリフィスを牢獄から救出。しかしグリフィスは、度重なる拷問の末に廃人同然となっており、最早鷹の団には存在意義すらなくなってしまった。自ら命を絶つことすらできず、絶望に苛まれるグリフィス。その時、真紅のベヘリットがゴッド・ハンドを現世に召喚した。使徒たちの仲間に入るためには生贄を捧げるため、グリフィスはそれを承認。鷹の団全員が生贄にされ、魔物たちに襲われ次々と死んでいく。それでも一人足掻くガッツだが、第5の使徒として目覚めたフェトム(グリフィス)がキャスカを襲う姿を見て激高。左腕と右目を失いながらもグリフィスに立ち向かうが成す術もない。絶体絶命になった時、髑髏の騎士が現れ、ガッツとキャスカを救い出す。ガッツが目覚めると、そこには蝕に遭遇しなかったリッケルトがいた。しかしキャスカはショックから精神を病んでしまい、ガッツもまた生贄の烙印から幽世の者たちから付け狙われることとなる。キャスカを救うため、またグリフィスとの決着をつけるため、ガッツは黒の甲冑を身に着けた「黒い剣士」として旅立つのだった―――というストーリーでした。
ベルセルク好きな人に話を聞くと、この「黄金時代編が一番よかった」という人と、「その後の話が好き」という人と、結構分かれるんですよね。かもしたはどっちも好きです。黄金時代編は敵が人間であるうえ明確な目標があってそれに向かっていましたけど、「断罪編以降」は敵は人外の幽世のものであり、旅をしながら時々によって目的が変わるので(目標は変わらない)、はっきりしないところもあります。でもダークファンタジーとして確立された世界観は、やっぱりこの作品が元祖なので、滅茶苦茶面白いです!個人的にはパックがいてくれると心が安らぐ(笑) 三浦先生が亡くなられたと聞いたとき、沢山敷かれた伏線のどれも予想できなかったので、それが永遠に謎のまま終わってしまうのかと思ったら、凄いショックでした💧 でもこうして再び代わりに筆を取ってくださった森先生がいてくださって、本当に良かった。この壮大な物語は絶対最後まで読みたいと思います。一度断罪編もアニメ化されましたが、続きもやって欲しいなぁ~。あ、ちなみにアニメは1997年放送の時のキャストも好きでした。ジュドーが石田さんにぴったりでしたね☆でも今回のキャストも遜色なかったです。できたら原作にある細々としたエピソードも入れて欲しかったんですが、尺の関係で無理なようですね。そこだけちょっと勿体なかった気がします。

『うたわれるもの 二人の白皇』:ゲームとOAVでおなじみ『謳われるもの』シリーズ3部作の最終章でした。
帝の崩御と皇女アンジュ暗殺未遂から始まった混乱、そしてオシュトルが世界に溶けて消え去ってからの数日後。オシュトルの遺志を継ぎ、ネコネの助けを借りてオシュトルに扮したハクは、無事アンジュを、オシュトルやネコネの故国であるエンナカムイへと避難させることに成功する。だがヤマト八柱将のライコウは、偽の皇女を擁立してヤマトを掌握しようとしていた。やがて、毒によって衰弱していたアンジュが回復すると、例え戦になっても、父である帝が残してくれたアンジュの名と皇女の地位を取り戻したいと語る。オシュトル(ハク)はその意を汲み、仲間と共に帝都奪還に向けての戦いの道を進んでいく。またトゥスクルの皇オボロは、ヤマトが再び侵攻してくる可能性があるとして、内乱状態にあるヤマトを今のうちに攻撃することを決定。ハクの“死”を聞かされて帰国していたトゥスクルの皇女クオンは、それが結果的にアンジュらを助けることに繫がると考え、ヤマト攻略の指揮を引き受ける。クオンはエンナカムイの元へと“トゥスクルの皇女”としてクオンである事を隠し訪問、アンジュらに軍門に降るよう要求。だがこの時のオシュトルとのやりとりで、オシュトルの正体がハクであることを確信したクオンは、「ヤマトの両勢力が戦い疲弊するまで」トゥスクルは静観するとオシュトルやアンジュに告げる。一方でクオンは皇女の姿を捨ててエンナカムイへと帰参し、再びオシュトル(ハク)の仲間となる。また、かつてオシュトルと戦功を競った好敵手であるミカヅチも今のオシュトルの正体に気づいたが、仮面(アクルカ)の力を使えるようになったハクを「オシュトル」と認め、正々堂々と戦いで決着をつけることを望む。やがてオシュトル(ハク)は、ライコウの策やミカヅチの武力に悩まされ朝廷軍との戦いを繰り返しつつも、アンジュおよび、自分のもとに残ったルルティエなど、各國の皇の縁者の影響力などを使い、反朝廷軍を糾合していく。やがて両軍はオムチャッコ平原にて、総力を結集した大会戦に挑む。この戦いに勝利したオシュトル(ハク)は帝都目前まで迫るが、帝都の鉄壁の守りに攻めあぐねる。だがその帝都で謎の事故が発生、その機に乗じてオシュトル(ハク)は帝都に乗り込み、ライコウとの決着をつける。だがミカヅチや、ライコウに従っていた八柱将のウォシスは行方不明となった。それでも帝都を攻略し、アンジュを正当な帝として擁立することに成功したオシュトル(ハク)は戦いを終わらせ、混乱を収める。帝都にて戦後処理の仕事を行っていたオシュトル(ハク)は、実はまだ生きていた先帝(ハクの実兄)に呼び出され、クオンと共に密かに先帝と対面する。そして暗殺未遂事件の前、先帝がトゥスクルを攻撃した理由を聞かされる。それは旧人類の遺産にかかわるものであった。この話を聞いたオシュトル(ハク)は、「旧人類を、タタリという呪縛から解放する」という兄の望みを実現するため、トゥスクルを訪問。クオンと共に、トゥスクルの聖地にして遺跡であるオンカミヤムカイへと向かう。しかしそこでウォシスの家臣シャスリカが攻撃を仕掛けてくる。オシュトル(ハク)はアクルカの力を解放。最後の力でクオンたちを守ったが、代わりに寿命が尽きたオシュトル(ハク)は消滅する。そのショックからクオンの力が暴走。アクルカの力を引き出し、ヤマト勢に攻撃を仕掛ける。絶体絶命の中、消滅したと思われたハクはオシュトルやマロロたちの説得で、今一度現世に復帰。彼の復帰でヤマト勢は活気づき、クル勢を退け、ハクは無事にクオンを解放する。しかし今度こそ安心したハクは消えてしまう。数年後、復活したヤマトで自分らしく生きる面々は、ハクの行方を捜す。そしてクオンも一人ハクの行方を探すが、その時「マシロ様」の話を聞き出す。夢とも現実ともつかない中で「マシロ様」がハクではないかと感じたクオンは、再び彼を探す旅へと出るのだった―――というストーリーでした。
2クールでしたので、かなりの見ごたえがありました。最初の「うたわれるもの」のハクオロの時は、確OAVで見たのですが、その続きからはずっとTVで追いかけられたので、ゲームはプレイしたことないですが、凄く親しみを持ってます。現代文明が滅んだあと、アイヌに似た世界の中で、生き残った現代文明の時代の主人公が活躍する物語ですが、前作のハクオロと違って、このハクは凄く飄々としていて、緊張感がなく、それでいて人たらしというかいい性格していたので、周りに人が集まってくるタイプでストーリーも明るかったんですよね。ですがオシュトルが亡くなってから、そのアクルカを引き継いで、今度こそ自分の真の実力発揮!すっかりギャグシーンは抑えられましたが、緊迫感のあるストーリーに変化して、一つの作品でいろんな要素が楽しめました。あと最大の心配はハクの声が藤原さんだったのですが、ご病気で亡くなられて利根さんにバトンタッチされました。でもあのどこか飄々とした調子のいい感じと、真摯な部分の演技がぴったりで、藤原さんの口調も意識されたのか、全然違和感なくハクを受け入れられました。これは本当にありがたかったです。演者さんとスタッフの力のおかげですね!あとこのシリーズは主人公とヒロインが結ばれない定め(涙)になるかと思っていたんですが、ハクによってハクオロは現世に復帰し、アルルゥと結ばれたようなので、是非マシロ様=ハク?かわかりませんが、クオンちゃんにも幸せな未来が待っていてくれると嬉しいです!

『4人はそれぞれ嘘をつく』:漫画連載のアニメ化作品でした。
主人公の4人:リッカ、千代、関根、翼は、橿原女学園中等部の生徒で、最も仲の良い4人組。しかし実は、彼女たちは周りにはおろか互いにも言えない秘密をそれぞれ抱えていた。実はリッカは宇宙人、千代は抜け忍、関根は女性の心が読める超能力者、翼は姉と入れ替わり女装をしている男子生徒だった。彼女(+彼)らはに非常で様々なトラブルやエピソードを引き起こしながらも、面白おかしく日常を過ごしていく。最後は宇宙へ救援要請が叶ったリッカ大佐が帰還しようとするも、「みんなで卒業したい!」という(万年赤点の進級が非常に危ぶまれている)千代さんの一言で、リッカも帰還を取りやめ、彼女が宇宙人であることがバレる前の時間軸に移動し、何事もなかったかのように、再び学園生活を送るのだった―――というストーリーでした。
毎回単発のエピソードでしたので、途中で見れない時があっても、最後まで不通に楽しめました。最初は設定に踊らされて、ひたすら騒いでいる感じの作品かな・・・と思っていたんですが、時々鋭いところをついてくるので、なんか最後まで見続けてしまいました。でも彼らの隠し事が全て暴露されつつも、その能力(?)が一番活かされたのもその時なので、窮地の時には役に立つ!でも普段は意識しないまま、平凡な女子中学生を楽しんでもらいたいものですw

コメント (2)
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