それから早数か月が過ぎた。
「カガリ様、こちらの書類のチェックをお願いします。」
「カガリ様、今度の議会での宣誓文を―――」
「カガリ様、軍令部の方から緊急の連絡が―――」
「はぁ…」
「お疲れ様です、代表。こちらの書類は僕が整理しておきます。」
「ありがとう、トーヤ。お前が本当に仕事のできる人間で助かったよ。」
「いえ、そんなことは!」と謙遜しながらそそくさと自席に書類を運ぶトーヤ。
入れ替わりに、秘書官が心配げにコーヒーを運んでくれた。
「大丈夫ですか?カガリ様。お体に差しさわりがありませんでしょうか?」
彼女らはカガリのスケジュール調整のプロだ。こうして気遣って申し出てくれるのは非常にありがたい。
「ありがとう。だがまだコンパスは産声を上げたばかりの機関だ。クライン総統の手腕なら誰よりも信頼できる。でも彼女にばかり負担はかけられない。こちらでも、できることをしないとな。」
キラやシンたち、そして何よりオーブからはマリューとムゥも所属してくれているから、一番安心できて心強い。
「ですが、カガリ様。」
「ん?」
「こういっては大変失礼なのかもしれません。ですが一言だけお許しください。…カガリ様が何より頼りにされていらっしゃった、弟のキラ様やAAの皆様方、皆コンパスに出向されてしまって、その…ザラ二佐もターミナルに行かれて殆ど戻ることができない中で、カガリ様にはご不安はありませんでしょうか?」
秘書官が恐る恐る聞いてくれる。隣のデスクではトーヤも彼女のことに頷きながら、眉尻を下げてこちらを見守ってくれている。
(いかん、まだまだ私は未熟だな。こうした不安を見せないことこそ、代表首長たる者の責務じゃないか。)
カガリは軽く両頬を叩いて、気合を入れなおした。
―――続きはこちらから。
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メリークリスマス☆です。
昨夜に引き続き、クリスマスSSの第2夜をお届けします。
今回ここにふつーに貼り付けている=大人の事情はない回です(笑)
ご安心ください♥
明日はいよいよクライマックス!
ですが、アスカガの本当のクライマックスは来月、いよいよあと一か月(+1日)に迫りました、劇場版を見てからですね。
いろんな情報が毎日目まぐるしくやってくるので、もう脳内整理が全然追いついてません💦
グッズ関係とかは、もうきりがないので、そろそろ財布の紐を本格的に締めて、アンテナが「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」と反応するものだけにしておこうかと。
…つまり「全部」なんですけどね(苦笑)
でもいい加減、明細書見るのが怖くなってきたので、今年は明後日のTHE EDJIまでにしておきます(`・ω・´)ゞ
以前のも持っているのですが、ページが増えているので、ちょっと楽しみです音符