日頃レッスンをしていて、とても感じることは「聞く耳」「聞ける耳」を持ってるか?という事です。
それは「自分の音」だけでなく「私のいう事」や「私の音」も含みます。
例えば「もう一回弾いてみよう」と」いうと「なんで?」という子・・・停まらずに弾けたので、「もういい」「これでいい」と思ってしまいます。
その子にとっては「間違わないで弾けた」=「上手に弾けた」なんです。
発表会の曲もそうです。
自分ではすごく「難しい曲」に挑戦して、一生懸命頑張って練習して、最後まで弾けるようになった。それで満足なんです。それ以上は望んでません。確かにそれでいいのかもしれませんが、そうゆう子は発表会の曲に限らず、日頃のレッスンでもそうです。
5月31日のブログに「さあ、次の段階に進みますよ」という記事を書きました。ここで紹介したような子は違います。
又、こうゆう子だから、「次」に進めます。
これは、ピアノの進度・年齢には関係ないです。
習いたての子でも「聞ける子は聞けます」一生懸命私の真似をしようとします。
初級レベルの子も、「聞きながら弾ける」子は「集中力」が違います。繰り返し何回も何回も弾いてます。
それが出来ても、未だ技術が伴わず悪戦苦闘してる子もいます。でも、その子は身体的なもの(手の大きさ・指の強さ)が備わったら、ぐんと上手になります。「こう弾きたい!」という気持ちを持っているからです。
ピアノを弾くには「読譜力」や「リズム感」等必要な要素は沢山ありますが、最も必要なのは「聞けるか」「自分の出してる音」を「ちゃんと」聴けるか、だと思います。
そして、「音」だけでなく指導者のいう事も素直に「聞けるか」だと思います。
でも、私の話をあまり聞けない子、口答えする子、自分はこれでいいんだ、とがんと譲らない子。そんな子にもいいところは沢山沢山あります。
ピアノの指導に「こうでなくてはいけない」というのはありません。
「楽しくってちょっと頑張ったら特技になった」・・・なんてミラクルマジックのような事もあってもいいと思います。
みんなみんな可愛いです
愛すべき生徒さんたち、今の目標は「2週間後」のリハーサルです(*^^)v