kankoのひとりごと

外出できず、ネットと電話・ラジオで日々が過ぎています

菜の花(俳句)

2023年12月09日 | 日記
先日、ナバナがあったので、買った。初物だ😊
蕾は茹でないで、コップに挿した。
ふと、こんな句を思い出した。


菜の花は挿し葉は茹でて朝餉かな
             赤羽 学

故人だが、芭蕉の研究家だった岡大の赤羽先生の句。
家が近かったので、仲良くさせてもらっていた。
14年前、学さん80歳の時、直近に作った句から200首を選び
夫人と娘さんの協力で作ったという『学句抄』をもらった。

その当時、夫人主催で開かれていた10人余りの勉強会で
各人が好きな句を1~2首選んで、感想を述べあったりもした。

俳句の対象は、自然と家族とネコなど。
お家やお庭によく出入りしてきた私には、分かりやすくて親しみやすい。

ナバナがきっかけで思い出し、句集を眺めてみた。
「故郷」のテーマ(題)が最初にあった。
信州・松本での同級会に行った、
50年ぶりの電車は菊の匂いがした、とかある。
そして

干柿を同級会に貰ひけり

あら、私も先日貰ったわ。だったら…

干柿を近くの友に貰ひけり

ダメダメ😖
遠い故郷での同級会に、80歳近い人が集まった。
信州の家を守ってきた友が作った干柿を、貰ったのだ。
赤羽さんは、故郷を離れても野菜を作り果樹も植え
故郷の人と同じように自然に向き合って暮らして来た。
だから嬉しかったのだ。

ついでに、柿の句はこんなのもありました。

カラスにもやらむ今年の柿あまた

柿一つとどかず梯子はづしけり

柿をむく我頭から妻は尻

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする