観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

干潟のケリ

2016-06-16 23:46:47 | 夏の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間 9時29分 潮位 79cm
今日の満潮時間16時00分 潮位203cm

 

今日は朝から雨がぱらつき、強い雨が降る時間帯もありました。

そんな天気だったことから、視界が悪く、野鳥の観察にはあまり向かない日でしたが、

今日の庄内川河口では、オオソリハシシギ1羽(オスの若鳥)、チュウシャクシギ4羽、コアジサシ1羽などの

野鳥の飛来を確認できました。

 

コアジサシを庄内川河口で確認できたのは、久しぶりでした。

川にダイブして、小魚を捕らえ、小魚をくわえたまま飛んでいきましたが、

どこへ向かっていったのでしょうか。

 

また、先週から確認されているウミネコですが、今日は7羽まで数が増えました。

 

さらに、ここ最近、ケリが庄内川河口の干潟まで飛来しているのが確認されています。

今日は2羽の確認でしたが、昨日は6羽のケリが飛来し、干潟で休んだり、ゴカイを捕ったりしていました。 

 

チドリの仲間に特徴的な採餌方法(一旦立ち止まって、目で餌をみつけて、走ってくちばしで捕える)で、ゴカイを何匹も食べていました。 

 

(↑全て6月15日撮影)

 

田んぼを主な繁殖地としており、田んぼや畑で過ごしているイメージの強いケリですが、干潟やヨシ原にも訪れます。

ケリは東海地方周辺に住む方には当たり前に見られる鳥と認識されていますが、

東海地方に特に数多く生息している野鳥だそうで、

関東などからわざわざケリを見に藤前干潟周辺に訪れる方もみえます。

先月は、ケリを見たいとヨーロッパから来館された外国の方も来館されました。

 

また、ケリは上述のように田んぼや畑など、人の生活に近い場所に生息しているため、

人の生活の影響を受けやすい鳥だとも言えます。

全国的には、ケリの生息数が減っている地域もあるそうで、現在、環境省のレッドリストではDD(情報不足)に指定されています。

 ここから検索できます→。環境省絶滅危惧種検索

ケリも調べてみるとなかなか興味深い鳥だと思います。

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ385、ダイサギ13、コサギ1、アオサギ16、マガモ68、カルガモ64(雛3)、ヒドリガモ1、ホシハジロ3、スズガモ12、ケリ2、オオソリハシシギ1(若鳥、♂)、チュウシャクシギ4、コアジサシ1、ウミネコ7 


明日の干潮時間10時09分 潮位 65cm
明日の満潮時間16時44分 潮位216cm

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする