観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

干潟の春

2019-02-28 23:16:39 | 冬の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間 6時29分 潮位126cm
今日の満潮時間11時46分 潮位155cm

 

今日の午前中はよく雨が降りましたね。

今日は干満差がほとんどなく、庄内川河口には満潮時も干潟が残りました。

視界が悪い中でも新川及び日光川河口には約350羽ものカンムリカイツブリが浮かんでいるのを確認できました。

また、今日はユリカモメが多く、干潟一面、約680羽のユリカモメでいっぱいに。

ただ、今週に入ってオナガガモは150羽ほどまで減りました。

今日で2月も終わり。

2月の終わりは例年、多くのオナガガモが藤前干潟を去る時期です。

今年もちゃんと渡って行っているんですね。

 

野鳥だけでなく、藤前干潟の泥や水の中に生きる生きものからでも春を感じることができるようになっています。

23日(土曜日)に藤前活動センターのスタッフさんに聞いた話では、その前日の大潮の夜にはヤマトカワゴカイの生殖群泳(多数のヤマトカワゴカイが水中に出て放卵と放精を行う現象、バチ抜けとも呼ばれる)が見られたそうです。

ヤマトカワゴカイの生殖群泳はこれから春先の大潮に見られるものだそう。

 

また、そのスタッフさんには、こちらも干潟の春の風物詩であるカレイの稚魚を見せてもらいました。

まだ数cmしかないカレイの赤ちゃんがいっぱい↓。

 

こちら↓はピントが合っていませんが、 カレイの稚魚と一緒にみつかったスズキの稚魚だそうです。干潟は様々な魚の稚魚が育つ場所でもあります。

 

こちらは更にわかりにくいですが↓、1cmにも満たない小さな小さなカミクラゲ。ヤマトカワゴカイの生殖群泳が見られた時に、たくさんの小さなカミクラゲも見られたそうで、カミクラゲの周りにはヤマトカワゴカイの卵がいっぱい浮いていました。

このカミクラゲ、これから大きくなるそうですが、この小さなカミクラゲが見られるのもこの春先の時期とのこと。

 

明日から3月。本格的な春はこれから。

まだまだ知らない春にたくさん出会えると良いな、と思っています。

 

2月24日(日)に観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ400、カワウ888、ダイサギ4、コサギ34、アオサギ20、マガモ11、カルガモ18、ヒドリガモ8、オカヨシガモ3、オナガガモ254、ホシハジロ4、キンクロハジロ66、スズガモ569、ホオジロガモ1、ミサゴ6、ノスリ1、ハヤブサ1、シロチドリ17、メダイチドリ1、ダイシャクシギ3、ユリカモメ87、セグロカモメ24、オオセグロカモメ2、カモメ46、ズグロカモメ12

 

2月26日(火)に観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ542、カワウ762、ダイサギ6、コサギ26、アオサギ10、マガモ27、カルガモ76、ヒドリガモ24、オナガガモ135、ホシハジロ4、キンクロハジロ32、スズガモ416、ホオジロガモ2、ミサゴ8、チュウヒ1、シロチドリ9、ハマシギ30、ダイシャクシギ3、ユリカモメ43、セグロカモメ10、オオセグロカモメ3、カモメ212、ウミネコ1、ズグロカモメ21

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ9、カンムリカイツブリ373、カワウ1,760、アオサギ17、マガモ19、カルガモ6、コガモ28、オカヨシガモ2、ヒドリガモ48、オナガガモ153、ハシビロガモ17、ホシハジロ4、キンクロハジロ55、スズガモ241、ホオジロガモ3、ミサゴ5、ハヤブサ1、シロチドリ39、ダイゼン3、ハマシギ139、ダイシャクシギ4ユリカモメ678、セグロカモメ37、オオセグロカモメ14、カモメ277、ウミネコ2、ズグロカモメ19

※記事内容及びカウントデータの無断転載はお断りします。


明日の干潮時間 8時49分 潮位123cm
明日の満潮時間14時01分 潮位152cm

コメント
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