観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

淡水性のシギ・チドリも観察出来ました。

2024-10-14 16:40:37 | 秋の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 9時25分 潮位 68cm

今日の満潮時間16時10分 潮位246cm

徐々に日が昇る時間が遅くなって、今日の日の出は5時58分。 
昨日は、左岸に集まっていたシギ・チドリ達は6時半前には干出し始めた永徳スリップ西側の干潟に移動してしまいましたが、
今日は昨日に比べ干潮時間が1時間遅くなったので、今日の永徳スリップへの移動は7時10分。昨日より50分ほど長く観察ができました。

昨日は400羽台だったハマシギは600羽まで飛来数を増やし、その代わりトウネンの飛来数は引き続き減り、今日は49羽しか数えることが出来ませんでした。

引き続きメダイチドリは20羽以上観察でき、シロチドリの飛来数も増えてきて今日は41羽を数えることが出来ました。

ゴカイを捕らえたシロチドリはメタルリングが付けられていますが遠くてよく見えません。

今日も引き続き1羽だけですがキリアイも観察できています。庄内川河口に長期に滞在している間に冬羽への移行が進んで、見つけづらくなりました。

ダイゼンが降り立った所に1羽、赤褐色の体が目立つウズラシギです。

主に田んぼなどの淡水で観察でき、汽水域の庄内川河口では年に1・2度しか観察できない種類です。

しばらくすると、もう一羽。

秋に水の残った田んぼが少なくなってからは淡水性のシギは以前に比べると見ることが少なくなりました。

 

そしてもう1羽。
ハマシギの群れと一緒に休息する小さな濃い灰色が目立つシギ。(↑写真左)

トウネンと同じような大きさですが、トウネンが黒い脚に対してこのシギは黄緑色の足。

冬羽に移行し灰褐色が目立つオジロトウネンです。

このオジロトウネンも、先ほどのウズラシギと共に淡水の田んぼなどで見ることができ、越冬する個体もいます。

今日は、藤前干潟では見る機会が少ない、ウズラシギとオジロトウネンを見ることができました。

淡水性のシギが観察できることはシギ・チドリの渡り終盤といえども、まだまだ鳥たちの移動が引き続いていることを感じさせられます。

 

 

冬の主役のカモ達は、カルガモの飛来数が減ってきたのに対し、コガモ1,000羽が超えて、オナガガモも500羽を超えてきました。

また、藤前地区には250羽程のスズガモも渡ってきています。

11月になれば藤前干潟の主なシギ・チドリは越冬個体のハマシギとダイゼンだけになり、冬鳥のカモ類に主役を交代していきます。


今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ1、カワウ310、ダイサギ36、コサギ2、アオサギ41、ヘラサギ1、クロツラヘラサギ4、マガモ103、カルガモ46、コガモ1,310、ヒドリガモ105、オナガガモ539、シマアジ2、オカヨシガモ4、ハシビロガモ18、ホシハジロ12、キンクロハジロ3、スズガモ263、ミサゴ24、トビ2、ノスリ2、ハジロコチドリ2、コチドリ3、シロチドリ41、メダイチドリ22、ダイゼン43、トウネン41、オジロトウネン1、ハマシギ615、ウズラシギ2、コオバシギ6、オバシギ2、キリアイ2、コアオアシシギ2、アオアシシギ12、イソシギ2、ソリハシシギ4、オオソリハシシギ3、ホウロクシギ1、セグロカモメ6、オオセグロカモメ2、ウミネコ152

※明日(10月15日(火))、明後日(10月16日(水))は野鳥観察館の休館日です。

10月17日(木)の干潮時間11時37分 潮位 60cm

10月17日(木)の満潮時間17時42分 潮位274cm

 

コメント
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