観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

今日もチュウヒが飛来しました。

2017-07-04 18:49:06 | 夏の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間 8時53分 潮位 89cm
今日の満潮時間15時31分 潮位197cm

 

とても蒸し暑く、何とも過ごしにくい日が続いていますが、皆さん体調を崩されていないでしょうか。

さらに、台風も近づいており、午後からは稲永公園にも雨が降り出しました。気象災害にもお気をつけください。

 

稲永公園では、セミが鳴き始めました。

また、この蒸し暑さにも負けず、植物が元気です。公園では、アガパンサスの花が満開に近づいてきています。

 

庄内川河口の干潟では、土曜日(7月1日)も観察されたチュウヒ(♀)が野鳥観察館の正面で観察できました(↓の写真左)。

さらには、このチュウヒの近くにミサゴが魚を持って降り立ちました(写真中央)。そして、このミサゴの魚を狙って近づくアオサギが・・・(写真右)。

魚をゆっくり食べていられないミサゴは近くの流木に2回移動したのですが、その度に近づいてくるこのアオサギに嫌気がさしたようで、3回目にアオサギが近づいてくると、魚を持って遠くへ飛んで行ってしまいました。それに驚いたのか、チュウヒもミサゴと同時に飛び、どこかへ去ってしまい、干潟にはアオサギだけが残りました。

 

お昼頃、満ち潮の時間帯の庄内川の護岸では、ササゴイが獲物を狙っているのを今日も観察できました。

エビを捕まえたところを見ることができました。

 

野鳥観察館前の水たまりには、暑いからか、シジュウカラ、スズメ、キジバトなどの鳥が常に訪れていました。

巣立ったばかりと思われるヒヨドリの雛2羽も飛来しました。

おっかなびっくりな様子で水浴びをしていました。

 

台風接近中ということで、午後からは来館される方が少なかったので、先日(6月30日)に引き続き、館内に展示している剥製の掃除をしました。

野鳥観察館のカワウの剥製は翼を広げて、羽を乾かしているポーズに作られています。

また、6月30日の日記では、剥製を見ることで鳥の「大きさ」を感じてもらえれば、と書きましたが、普段はなかなかじっくり見られない体の細部の形などを見られるのも剥製の良いところです。

例えば、趾の構造。

上の写真はバン(↓)の趾。体の大きさに対してそれぞれの趾がとても長いです。

 

こちら(↓)は何の鳥の趾でしょうか?

正解はカモの仲間、オナガガモ(↓)の趾でした。前の3本の趾の間に水かきがあります。

 

続いてこちら(↓)は何の鳥の趾でしょう??

答えはカイツブリ(↓)でした。カイツブリの仲間や、オオバンの趾は「弁足(べんそく)」と呼ばれ、それぞれの趾に平たい弁状のものがついています。

 

このように同じ水鳥でもいろいろな趾の形をしています。

水鳥ではないですが、フクロウやキツツキの仲間の趾の形も剥製で見てみると興味深いと思います。

野鳥観察館にお越しの際は、ぜひとも剥製を見比べてみてください。

 

明日の干潮時間 9時41分 潮位 75cm
明日の満潮時間16時22分 潮位210cm

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