観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

猛禽類が増えてきました。

2018-08-09 21:09:10 | 夏の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間10時15分 潮位 38cm
今日の満潮時間17時02分 潮位247cm

 

今日も非常に暑かったですが、午後からは比較的多くの方が野鳥観察館に足を運ばれました。

すでにお盆休みに入られた方もいるのでしょうか。

 

今日、早朝の庄内川河口の護岸では干潟が広がるのを待つソリハシシギやキアシシギ・アオアシシギの姿を観察出来ました。

すると、休息していたシギ達が一斉に飛び立つと、上空を横切る姿が見えました。

昨日も現れたチョウゲンボウでした。藤前干潟にシギ・チドリが戻ってきて、再び猛禽類の姿をよく見かけるようになりました。

チョウゲンボウの姿に逃げる鳥たちもいましたが、カラス達は一斉にチョウゲンボウを干潟から追い立てて行きます。

他の鳥たちにとって、干潟の用心棒のようなカラスの存在は結構役に立っているみたいです。

藤前の南陽工場の煙突を見ると、しばらく見ていなかったハヤブサの姿も。すでに獲物を捕らえたようで何かの羽をむしっていました。

 

チョウゲンボウがカラスに追われていなくなると、先ほどのソリハシシギやアオアシシギが、再び干潟に戻ってきました。

そして、広がり始めた干潟にはダイゼンと・・・、

今日もムナグロ(1羽)が飛来しました。ダイゼンより少し小さく、まだ少し黄色がかった羽色をしています。

ムナグロ(右を向いている個体)とダイゼンたち↓。

ムナグロ(↓の左側)はダイゼンたちの一番後ろをついて歩いていました。

昨日の日記にも、見た目が似ているダイゼンとムナグロについては書きましたが、藤前干潟で観察できるのは、ほとんどがダイゼンの方です。(ダイゼンとムナグロが一緒にいれば大きさや体色で判別できますし、飛べば翼の裏の色で識別できます。)

ダイゼンは、ゴカイを頻繁に捕まえていました。(↓の写真ではアオシシギもゴカイのような生きものを食べています。)

 

また、今日はオバシギ4羽を比較的近くで観察できました。

ずっとうつむきながら、餌を探し続けるオバシギ↓。

 

今日観察できたシギ・チドリは、コチドリ3、ムナグロ1、ダイゼン16、ケリ8、オバシギ4、アオアシシギ24、キアシシギ14、ソリハシシギ31、イソシギ4、オオソリハシシギ3、ホウロクシギ1、チュウシャクシギ7 でした。

また、猛禽類は、ミサゴ5、トビ1、ハヤブサ1、チョウゲンボウ1 を観察できました。

 

徐々に潮が良くなっています。

明日は野鳥観察館の開館時間である9時頃からが見頃と思われます。

 

明日の干潮時間11時09分 潮位 22cm
明日の満潮時間17時48分 潮位262cm

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