観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

大潮になり、シギ・チドリの移動が激しいです。

2016-09-17 10:33:36 | 秋の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 5時55分 潮位269cm

今日の干潮時間12時14分 潮位 49cm

明け方は市内も雨が降っていましたが、8時ごろから雨も止んで厚い雲がかかった曇った蒸し暑い天気でしたが、干潮時間が終わるまで野外での観察が楽しめました。

 まだ早い時間、干潟が姿を見せ始める前から、オオソリハシシギやチュウシャクシギが飛来し干潟が出るのを待っています。

 数は少なくなりましたがキアシシギもまだ残っています。

 干潟が姿を見せ始めると次々とシギ・チドリ達が干潟めがけて飛んできます。

 秋の渡りにしてはチュウシャクシギの飛来も多く、例年ですと導流堤の干潟に飛来することが多いのですが、最近は導流堤の干潟の環境が悪く餌となるカニが少なくなったためか、左岸に飛来することが多くなりました。

 オオソリハシシギは8月には飛来数が少なかったのですが、9月になってから数が増え始め、オグロシギよりも飛来数が増えています。

 アオアシ、オオソリ、チュウシャクシギが飛来し、干潟が広がってくると昨日と同じく、メダイチドリの群れがやってきます。

 昨日は見つけられませんでしたが、オオメダイチドリの幼鳥が1羽観察できました。(中央)

 最後にダイゼン、オバシギ、コオバシギの混群が飛来してきました。
ソリハシシギとキアシシギは数が少なくなりましたが、他の種類はここ数日天気が悪いためか抜ける個体は少なく、逆に数が増えてきています。

今週後半、大潮で干満の差が大きくなって干潟が広がり始めると、早い時間から出始めの干潟を目指し、藤前方面に鳥が移動するようになっています。


中潮長潮の時には満ち潮で干潟が小さくなると再び庄内川河口部へシギ・チドリが戻ってきていましたが、ここ数日は戻ることなく後背地へ移動しているようです。干潮時間前の観察をお勧めします。

明日は今日よりも少し遅く、9時頃からの観察ができると思います。

 18日(日)の満潮時間 6時38分 潮位275cm

18日(日)の干潮時間12時52分 潮位 44cm

19日(月)の満潮時間 7時22分 潮位272cm

19日(月)の干潮時間13時28分 潮位 58cm

20日(火)は振替休館、21日(水)は第三水曜日の為、二日間名古屋市野鳥観察館は休館日いたします。

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ホウロクシギが近くで観察できました。

2016-09-16 15:46:04 | 秋の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 5時11分 潮位257cm

今日の干潮時間11時36分 潮位 38cm

ここ数日天気がすぐれませんが、観察館には秋の遠足や校外学習の子供たちの来館が増えてきました。
なので、昨日のブログに使う写真の時には、満ち潮になりシギチドリ達は飛び去った後でサギとヤマトオサガニ・トビハゼが干潟に残っているだけでした。

せっかくの大潮、朝方団体が来館する前に少し覗いてきました。着いた時には予想よりも早く干潟が広がりシギ・チドリ達が飛来していました。

 干潟を見るとチュウシャクシギよりも大きな個体!ホウロクシギです。
何時もは観察館から遠くの導流堤先端にいる個体を目を凝らして観察していますが、今日は珍しく何時もの1/30の距離での干潟でカニを探しています。

 目の前を飛んでくれたおかげで、腰が白くないことを見れて、改めてホウロクシギであると確認できました。

ただ導流堤にいる個体と違いくちばしが短く、体とくちばしのバランスはチュウシャクシギのようです。

 今日の干潟に降りた個体は気に入ったのか、かなり長い時間を左岸で過ごしていました。

 本当は長いくちばしの成鳥なら良かったですが、せっかく近くで観察させてくれた個体、幼鳥でも我慢します。

他にはダイゼンの群れと一緒に干潟には珍しいムナグロが一羽観察出来ました。

今季は渡ってくるのが例年より早く渡ってきたので、早く藤前干潟方から抜けるものと思っていましたが、ここ数日天候が悪いおかげでかあまり数が減っていないようです。

今日もメダイチドリは群れで観察できましたが、数日前に話を聞いたオオメダイチドリ2羽の姿は見つけられませんでした。

明日明後日と週末は大潮で干潟が広く広がります。天気予報を見てもしばらく今日のような天気が続きそうですが、昼ごろの干潮だと逆光で観にくくなるのですが、曇った日だと眩しさも感じることが少なく、青空バックの写真を撮りたい人以外は観察には適してる週末になると思います。

 

今日観察できた主なタカの仲間、シギ・チドリの仲間  ミサゴ11、トビ1、ハヤブサ1、シロチドリ23、メダイチドリ21、ムナグロ1、ダイゼン64、トウネン4、ハマシギ11、コオバシギ8、オバシギ24、コアオアシシギ1、アオアシシギ6、キアシシギ2、イソシギ4、ソリハシシギ12、オグロシギ3、オオソリハシシギ3、ホウロクシギ3、チュウシャクシギ18

この他、アマサギ12羽の群れが珍しく庄内川河口の干潟の先端に飛来していました。 

 

明日の満潮時間 5時55分 潮位269cm

明日の干潮時間12時14分 潮位 37cm

 

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干潟のサギ

2016-09-15 17:14:09 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間10時55分 潮位 47cm
今日の満潮時間17時24分 潮位259cm

 

本日の月は中秋の名月だそうです。

今日は曇りで比較的涼しかったこともあり、秋も本番に入った感があります。

お天気が少し心配ですが、今夜はきれいな月が見えると良いですね。

 

今日の藤前干潟にも、秋の渡り鳥であるシギ・チドリが飛来していました。

昨日に引き続き、午前中には野鳥観察を目的に野鳥観察館に来館された団体が複数あり、

野鳥観察を熱心にされていました。

 

午後からの満ち潮の時間帯に庄内川河口の干潟を見に行きましたが、

午前中の引き潮の時間帯にいたオオソリハシシギやオバシギ、ダイゼンなどは

藤前海岸前の干潟などに行ってしまっており、残念ながら近くで観察することができませんでした。

 

しかし、だんだんと満ちてくる干潟には、次々とサギの仲間が集まって、小さな魚などを捕まえていました。

 

さらに、足元近くの干潟にはぴょんぴょん跳ねる小さな生きものが。

たくさんのトビハゼが満ち潮にあわせて干潟の縁を移動しているところのようでした。

 

明日も大潮なので、大きく干潟が引く予定です。

干潮時間は11時半頃ですが、近くでシギ・チドリを観察されたい方は

午前中の早めの時間帯の観察がおすすめです。

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ1,438、ダイサギ59、コサギ20、アオサギ31、マガモ155、カルガモ674、コガモ33、ヒドリガモ16、オナガガモ4、ホシハジロ1、スズガモ7、ミサゴ14、チュウヒ1、メダイチドリ4、ダイゼン41、ハマシギ3、コオバシギ4、オバシギ33、アオアシシギ17、キアシシギ4、ソリハシシギ23、オオソリハシシギ8、ホウロクシギ2、チュウシャクシギ21、ウミネコ69

明日の干潮時間11時36分 潮位 38cm
明日の満潮時間17時58分 潮位269cm

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まだシギ・チドリを見られます。

2016-09-14 17:13:01 | 秋の藤前干潟

 

藤前干潟
今日の干潮時間10時12分 潮位 61cm
今日の満潮時間16時51分 潮位244cm

 

今日はどんよりとした曇りの一日でしたが、俳句を詠む会や県内の野鳥同好会、さらには名古屋市内の小学校の来館があり、

午前中の館内は野鳥観察を楽しむ人の声でにぎやかでした。

大きく干出した干潟に飛来したシギやサギ、カモ、カワウ、ミサゴなどの野鳥を観察してもらえました。

 

今日も干潟には、ダイゼン、メダイチドリ、ホウロクシギ、チュウシャクシギ、オオソリハシシギ、オバシギ、コオバシギ、

アオアシシギ、キアシシギ、ソリハシシギなどが飛来しましたが、

今日は藤前海岸前の干潟も干出したことなどからあちこちの干潟を移動していました。

 

今日も10羽を超えるメダイチドリを確認できました。

 

(上の2枚の写真はMさんから提供いただきました。)

 

カニを捕まえたキアシシギ。

 

また、稲永公園の近くにあるサンゴジュの赤い実を食べにムクドリの群れが訪れていました。

もうそろそろコムクドリも飛来するかもしれません。

 

【探鳥週間イベントのお知らせ】

今年の名古屋市野鳥観察館の探鳥週間の主なイベントは、10月29日(土)・30日(日)に行います。

この頃にはシギ・チドリの他、カモの仲間なども観察できるはずです。ぜひ、ご予定ください。

詳細については野鳥観察館HPイベント案内をご覧ください。 探鳥週間イベントチラシ(PDF)はこちら。クリック

 

【探鳥週間写真展2016の展示作品募集のお知らせ】

現在、「探鳥週間(11月1日~7日)」を含む10月22日(土)~11月20日(日)の期間に

野鳥観察館で行う写真展の作品を募集しています。

今回の募集テーマは2つ、「藤前干潟の風景・生きもの」と「鳥たちの“いっぱい”な魅力」です。

「藤前干潟の風景・生きもの」についてはラムサール条約に登録された藤前干潟の魅力を伝える作品を募集します。

もう一つの「鳥たちの“いっぱい”な魅力」については鳥たちの魅力を「いっぱい」というキーワードで表現する作品を募集します。
たとえば「数がいっぱい」・「種類がいっぱい」・画面にいっぱい「」等皆さんが思った「いっぱい」を写真で魅せてください。

写真作品の募集締め切りは10月16日(日)までとなっています。よろしくお願いします。

写真展作品募集チラシ(PDF)はこちら。クリック

 

明日の干潮時間10時55分 潮位 47cm
明日の満潮時間17時24分 潮位259cm

 

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初秋

2016-09-13 16:32:51 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間 9時24分 潮位 77cm
今日の満潮時間16時16分 潮位228cm

 

今日の干潮時間である9時半頃の庄内川は、干潟がよく広がっており

ダイゼン、オバシギ、チュウシャクシギなどのシギ・チドリが多数飛来しているのが観察できましたが、

その後チュウヒが出現したようで、オバシギやダイゼンなどは野鳥観察館から観察できる干潟から姿を消してしまいました。

 

今日は昼前から昼過ぎにかけて雨が降り、外に出られなかったため、

潮が満ちて干潟がほとんどなくなった15時頃に護岸を見に行ってきました。

護岸には、コガモやカルガモなどが休んでいました。

 

9月に入ってからコガモは徐々に数が増えてきており、今日は48羽を確認できました。しかし、どの個体の羽色もまだまだエクリプスです。

 

コガモの近くで休むカルガモ。

 

そして、ヨシ原の中には初秋に開花するセンニンソウがきれいに咲いているのをみつけました。

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ538、ゴイサギ3、ダイサギ86、コサギ29、アオサギ89、マガモ193、カルガモ908、コガモ48、オナガガモ2、ホシハジロ6、キンクロハジロ3、スズガモ7、ミサゴ6、シロチドリ2、メダイチドリ19、ダイゼン9、ケリ7、キョウジョシギ1、ハマシギ5、オバシギ25、コアオアシシギ2、アオアシシギ29、キアシシギ3、イソシギ5、ソリハシシギ45、オグロシギ1、オオソリハシシギ2、ホウロクシギ2、チュウシャクシギ5、ユリカモメ9、ウミネコ111

 

明日の干潮時間10時12分 潮位 61cm
明日の満潮時間16時51分 潮位244cm

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