観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

3月の渡り鳥調査隊を開催しました。

2024-03-23 19:07:54 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間11時27分 潮位 80cm

今日の満潮時間17時19分 潮位220cm

 

今日は朝から雨が降りましたが、3月の渡り鳥調査隊を開催しました。

渡り鳥調査隊開始前に野鳥観察館の前に飛来したカワセミ↓。

少しでも晴れ間が出れば外へ観察に出掛けたいと思っていましたが、雨は弱まりませんでしたので、今日は館内から野鳥の観察とカウントを行いました。

視界が悪く、野鳥の色が分かりづらかったと思いますが、ハマシギやユリカモメなどをいつもより近くに観察できました。

また、ヘラサギとクロツラヘラサギはかなり活発に動いていて、4羽揃って採餌しているのを観察できました。

 

観察とカウントの後は鳥合わせを行い、見られた野鳥の種類と数を確認し合いました。

雨の中、2023年度最後の渡り鳥調査隊に参加いただきありがとうございました。

4月からの新年度も毎月1回、渡り鳥調査隊を開催予定です。

4月は20日(土)に開催します。この頃には春のシギ・チドリが渡ってきているはずで、例年、干潟の一番良い季節に入ります。

ご参加をお待ちしております。

 

【3月25日(月)スポーツセンターフェスティバルin稲永】

3月25日(月)に稲永スポーツセンターで「スポーツセンターフェスティバル」が開催されます。

この日はトレーニング室が無料で使用できたり、無料イベントが開かれたりするそうです。

名古屋市野鳥観察館も展示で参加します。

お近くの方はぜひ足をお運びください。

 

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ17、ハジロカイツブリ10、カワウ491、ダイサギ1、コサギ2、アオサギ8、ヘラサギ2、クロツラヘラサギ2、マガモ4、カルガモ19、コガモ5、ヒドリガモ5、オナガガモ11、オカヨシガモ2、ホシハジロ3、キンクロハジロ64、スズガモ130、ホオジロガモ1、ミサゴ1、シロチドリ1、ダイゼン28、ハマシギ590、ユリカモメ124、セグロカモメ11、カモメ2、ズグロカモメ2

キジバト、スズメ、ムクドリ、ツグミ、ハクセキレイ、カワセミ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト

 

明日の干潮時間11時52分 潮位 66cm

明日の満潮時間17時50分 潮位230cm

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春の報せ

2024-03-22 23:41:03 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間11時03分 潮位 96cm

今日の満潮時間16時46分 潮位207cm

 

まだまだ寒く、伊吹山もさらには藤原岳も白いです。

ただ、今朝、稲永公園で初めてウグイスがホーホケキョと鳴いているのを聞きました(まだぎこちないさえずりでしたが)。

そして、干潟が広がっても鳥の姿が少なく、少々寂しくなりました。

オナガガモは今週半ばには多くが去り、今日は27羽しかカウントされていません。

今年、藤前干潟で珍しく越冬したツクシガモは水曜日(20日)に2羽を確認して以降、観察できていません。旅立ったようです。

しかし、冬鳥であるユリカモメやカンムリカイツブリはまだ観察でき、今日は一緒に魚を追っていました。

 

干潟が広がってしばらくすると、春の渡り鳥であるシマアジというカモ(3羽)も今季初めて確認できました。

遠かったですが、、、。

さらには、黄色のアイリングがかわいいコチドリも野鳥観察館近くの干潟に飛来。

カワラヒワの鳴き声が稲永公園の松林から頻繁に聞こえ、護岸近くで餌をついばんでいるのも観察できました。

 

次は春の渡り鳥のシギ、チドリが訪れるのが待ち遠しいです。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ25、ハジロカイツブリ7、カワウ2、ダイサギ1、コサギ11、アオサギ15、ヘラサギ1、クロツラヘラサギ1、マガモ12、カルガモ95、コガモ6、ヒドリガモ9、オナガガモ27、シマアジ3、ハシビロガモ1、ホシハジロ2、キンクロハジロ61、スズガモ480、ミサゴ4、トビ1、コチドリ2、シロチドリ6、ハマシギ182、イソシギ1、ユリカモメ151、セグロカモメ7、カモメ12、ズグロカモメ13

キジバト、カワラヒワ、ツグミ、ウグイス、スズメ、ハクセキレイ、ハシボソガラス、ドバト

 

明日の干潮時間11時27分 潮位 80cm

明日の満潮時間17時19分 潮位220cm

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春の嵐、そしてスマスコアダプター総括

2024-03-20 16:59:55 | 観察機材

藤前干潟

今日の干潮時間10時17分 潮位133cm

今日の満潮時間15時20分 潮位173cm

 

今日は明け方から低い雲が立ち込めて薄暗く時折雨が降る天気で、午後からは北西の強風が吹き荒れ、みるみるうちに藤原岳が雪で白くなりました。

本当なら今日は中潮で観察に適した潮なので、観察館の開館時間前にゆっくり鳥を見ようと思っていましたが、黒い雲が立ち込め薄暗く今にも雨が降りそうな天気です。

干出し始めた干潟にはアオアシシギの鳴き声が聞こえ、コアオアシシギと共に水際で餌を探し回る姿が目立ちました。左岸にも300羽程のハマシギの群れが飛来し、暗くて見辛いものの干潟はとても賑やかです。

他のシギから離れたところに、くちばしの長いシギを見つけました。オオハシシギです。

オオハシシギはアオアシシギやコアオアシシギ、アカアシシギと共に、毎冬少数が藤前干潟で冬を越しています。

干潟が大きく広がると、導流堤の干潟には1,000羽を超えたハマシギやダイゼンの群れが次々と飛来してきました。

 

続いてスマスコアダプターについてです。

他のスマスコアダプターと同じころに発注したのに、3週間ほど経って送られてきました。

今日のスマスコアダプターは双眼鏡用です。正確にはフィールドスコープにも使えるかな?と思ってポチりましたがスコープには使えないと気づいてキャンセルしようとしたら発送済でした。

今回のスマホの固定はカイトオプティックと同じスマートフォンの裏面に金属プレートを貼り付け、アダプターのマグネットにより磁力で装着したり外したりが簡単な最近の海外製品では流行りの方法です。


カイトオプティックとは違い、装着面が広いため多少の光軸ズレが毎回発生します。

自分の44mmジェネシス(双眼鏡)は見口が大きくアダプターが装着できなかったので、コーワさんにお借りしている33mmジェネシスに装着(この製品はアイピース・ゴム見口径43mmまでしか対応できません)

 

 

観察館内から岸沿いを泳ぐスズガモを撮影。
双眼鏡を手持ちで使って撮影するのはお手軽ですが、スコープを三脚を使用するスマスコとは違い手振れが多めな点に注意が必要です。

今回その1その2と4機種のアダプターを使用しましたが、
小さく・軽く・嵩張らず・装着慣れれば1秒・スマホの装着取り外しを繰り返しても後軸のズレが少ない、カイトオプティックのスマスコアダプターが一番良いかなと思いました。(カイトも使用前にアダプターを装着し光軸調整は必要)
ただカイトの価格は一番高いですが、スワロのスマスコアダプターに比べれば1/2以下の価格です。

また多人数で使うならセレストロンXYZかムーブショットムーブtridaptorをお勧めします。

 

最後に、昨日、電話でお問い合わせのあった「レンズキャリアを装着しているときは足元が見えるのか?」への回答です。普段気にせず使用していましたが改めて確認しました。

真っ直ぐ立っているときは確かに靴の先は見えていませんが、注意して歩いているときは足元及び靴の先は見えています。

階段を上り下りする場合でも足先及び足元の階段は確認できました。

使用しているときは気にならなかったので、歩行中は足元は見えているのでよほどの岩場や梯子以外は問題ないと思います。ただ高額なカメラ・レンズを運んでいることには違いないのでお気をつけて使用してください。

またレンズキャリアはリュックのストラップに装着しやすいよう、キャリアストラップが簡単に取り外せるようになっています。カメラ・レンズ等の重量が掛かっているときは問題ないと思いますが、装着したまま座るなど無負荷状態の場合ストラップのフックが外れる場合があります。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ19、ハジロカイツブリ4、カワウ6、ダイサギ1、コサギ3、アオサギ6、ツクシガモ2、マガモ23、カルガモ66、コガモ49、ヒドリガモ9、オナガガモ182、ホシハジロ3、キンクロハジロ211、スズガモ1,151、ミサゴ4、チュウヒ1、トビ1、ハジロコチドリ2、シロチドリ6、ダイゼン48、ハマシギ1,131、コアオアシシギ2、アオアシシギ9、イソシギ4、オオハシシギ1、ユリカモメ228、セグロカモメ4、オオセグロカモメ1、カモメ98、ズグロカモメ18

 

明日の干潮時間10時40分 潮位133cm

明日の満潮時間16時09分 潮位191cm

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1羽増えました。

2024-03-19 19:36:44 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 9時55分 潮位153cm

今日の満潮時間13時33分 潮位159cm

 

今朝、開館の少し前、導流堤の干潟を見るとクロツラヘラサギ2羽とヘラサギ1羽を確認できました。

しばらくすると1羽増えて、クロツラヘラサギ2羽とヘラサギ2羽になっていました。

さらには、今日は護岸近くの干潟まで来て休んだり、採餌をしていて、その姿をしっかり見ることができたそうです。

なお、この4羽は夏羽に換羽している様子はまだなく、若い個体のようです。

しばらく休んだ後は、干潟を歩いてくちばしを左右に振り、魚などを探していました。

※今日の写真は来館者の方に提供いただきました。

 

※明日は第3水曜日ですが、祝日ですので開館します。その代わり、第4水曜日(3月27日)が休館日になります。

明日の干潮時間10時17分 潮位133cm

明日の満潮時間15時20分 潮位173cm

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新しいスマスコアダプターその2

2024-03-17 17:18:18 | 観察機材

藤前干潟

今日の満潮時間 9時14分 潮位102cm

今日の干潮時間17時15分 潮位 75cm

今日は小潮で午前中が満潮時間、夕方が干潮時間と、野鳥観察・野鳥撮影にとっては不向きな日でした。

それでも小潮の日は干満の差が少なく、干潟は11時過ぎには干出し始め、野鳥カメラマンが多く訪れていました。

4月になればズグロカモメの成鳥夏羽は若い個体を残して早々と繁殖地に向かってしまうので、平日に休むことが出来ない人にとっては、こんな日でも数少ないチャンスですね。

観察館前を泳ぐカンムリカイツブリも繁殖時期が近づき赤褐色と黒色の飾り羽が目立つようになってきました。

そして首を水面近くまでおろして他のカンムリカイツブリに求愛のために近づいていく様子も観察できました。

今回は近づく前に狙ったカンムリカイツブリに逃げられ不成立になったようですが、4月になれば水草を咥えメスにプレゼントする様子も見る事ができます。

 

 

導流堤防で休んでいたヘラサギとクロツラヘラサギは干潟が干出し始めると、干潟に降り立ち夕方まで終日導流堤の干潟で餌を探していました。

 

新しいスマスコアダプターその1の続き

正直言って観察館の在る庄内川河口や藤前地区は他の探鳥地に比べとても鳥が遠いです。
導流堤の干潟は500m、
川の真ん中に干出する干潟も200m、
左岸の干潟も引き始めには30m先でも直ぐに干潟が広がり干出し始めると直ぐに80m先まで鳥が遠くなり、もっと広がると他の干潟に移動してしまいます。

そんな遠い干潟なので600mmとか800mmを用意してもゴマ粒みたいな写真が多くなり、この観察館日記ではほとんどがトリミング写真です。

今日、取材に来ていた放送局のカメラマンも導流堤の野鳥を撮っていた時「小さぁ、ゴマ粒みたいだ!」と嘆いた居ました。

20年ほど前はデジスコブームがあり、多くの人が使っていました。
ただコンパクトデジタルカメラの機種の更新が早く、その専用アダプターも以外と値段も高いなど、ほとんどの人は鳥は小さくても簡単に撮影出来るデジタル一眼レフに移行していき、望遠レンズも性能の良いレンズ増えました。
また最近のスコープは価格高騰し場合によってはカメラの望遠レンズの方が安く手に入るようになりました。

でも干潟で鳥を探すのは、カメラのファインダーで探すのは辛くないですか?

まぁ他のカメラマンを探して聞くのが一番手っ取り早いかも知れませんが、

誰も居ない時はどうしますか?

私は干潟の鳥を探すのはフィールドスコープが無いと結構厳しく感じます。
遠い鳥は撮影の範囲外なので興味無いかも知れませんが。

 

前置きが長くなりましたが、新しいスマスコアダプターその1の続きです。

最近ヨーロッパや北米では磁石でスマホを固定するアダプターが増えてきました。

スコープの接眼レンズに磁石付のアダプターを取付てスマホに付けた金属プレートを磁力で取り付ける方法です。

この方法だと、スマホをネジで固定する方法とは違いマグネットで固定し、スコープで捉えた野鳥を素早く撮影できるようになります。

よくスコープにスマートフォンを押し当てて撮影していますが、それよりも早い時間で使用できる他、光軸を合わせて撮影できるので手で押さえつける方法に比べシャープな写真を撮る事ができます。

 

そこで取り寄せたのがカイトオプティック スマートフォンアダプター

立派な箱に入れられて5日でベルギーがら送られてきました。

カイトオプティック社VIATOトライポッドバックパックと同じメーカーの製品です。

接眼レンズへのアダプターの取り付けは樹脂のベルトで左側のネジを締めると強固に固定できます。

楕円部分に磁石がはめ込まれています。

スマホケースにステンレスプレートを貼り付けます。

そして、接眼レンズに装着しベルトを軽く締めこみ仮固定します。

そして光軸調整、スマートフォンをアダプターに装着し、アダプターの位置を回しながら、もう一つのネジを緩めスマートフォンの光軸を合わせてから二つのネジを固定します。

アダプターも小さいので、装着したままでも観察には困りません。

 

今回初めて使用し、ツクシガモを見つけて撮影まで4秒以下でした。

アダプターを事前に付けておくと数秒でスマーホを固定できて直ぐに撮影に入れます。

シンプルな構造ですが、とても便利なアダプターです。

もちろん事前に光軸合わせが必要ですが、自分一人で使うならとても良い製品でした。

ただ一つのアダプターをみんなで使いまわすなら、3軸調整が出来るセレストロンやNEEWER・ムーブショットムーブなどのアダプターが一番適していると思います。

せっかくスコープを現在お持ちならスマスコを始めてみませんか?スマートフォンの性能も少し前のコンパクトデジタルカメラよりも性能が良くなって結構きれいな写真も楽しめます。

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ81、ハジロカイツブリ10、カワウ9、ダイサギ1、コサギ10、アオサギ7、ヘラサギ1、クロツラヘラサギ2、ツクシガモ11、マガモ33、カルガモ71、コガモ4、ヒドリガモ7、オナガガモ216、ホシハジロ3、キンクロハジロ110、スズガモ864、ホオジロガモ2、ミサゴ8、トビ1、ダイゼン23、ハマシギ113、イソシギ1、アオアシシギ4、ユリカモメ105、セグロカモメ11、オオセグロカモメ1、カモメ6、ズグロカモメ28

ハシボソガラス、ツグミ、カワラヒワ、ハクセキレイ

明日、18日(月曜日)は野鳥観察館の休館日です。

火曜日の干潮時間 9時55分 潮位153cm

火曜日の満潮時間13時33分 潮位159cm

 

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