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主人公の仕立て屋は、自宅窓から向かいに住む女性を四六時中のぞき見ている。つまり変態性の濃い男だが、何故か紳士然としか映らない。
見られている方の女は、男心を弄ぶレベルを超えた性悪だが、何故かそれでいいじゃないか的な印象を与えている。
他に好きな男を持つ女の裏切りで、仕立て屋は死に至るわけだが、フランス映画の特性か、どんなシーンも叙情的。
配役が東洋人なら、どんな監督をもってしても、相当にエグい仕上がりになったにちがいない。
約30年前の作品を掘り起こし、
早稲田松竹の特別興行で、レイトショー上映中だが、地元のレンタル店で見つけ、自宅DVD座にて畳に座して鑑賞。