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広瀬アリスの演技がNGだと言うわけではない。
主演・村上虹郎、両目の間隔が広い岡山天音、
主役の実父・村上 淳、もはやキャッチコピー不要のリリー・フランキー出演。以上のラインに、広瀬アリスはそぐわないということです。
全編がモノクロ、ラストの目を覆うしかないシーンのみが天然色である。
この作品のカラーで言えば、根アカ気質の広瀬アリスではなく、最右翼は門脇 麦、次に石橋静河、ギリギリで松岡茉優あたりに役をふって欲しかった。
ラストの村上 淳、シリアスでもなく、『ブランク13』で演じたおバカさんでもなく、役者魂を感じさせる弾けッぷりであった。
映画デビュー以来、4年ぶりに村上虹郎を見たが、オトナの男になっていること言うに及ばず、茫洋と青春の蹉跌を表現する演技力、蛙の子は蛙と言わざるをえない。
(本作にベストマッチの池袋・シネマロサで昨夜鑑賞)