落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

食料安保

2006年02月01日 | 政治・外交
 Will2月号で「恐怖の中国輸入食品」という記事があった。
 先日BSE関連で米国の牛肉に規約違反の背骨が混入していたとあったが、中国食品ではもっと怖い農薬漬け、基準値オーバーという問題がある。さらに深刻なのは、日本人の伝統食品までもが中国なしでは確保できない事態になっているらしい。

 例えばスパーへ行ってで気づくのは、梅干しだ。紀州産かな思ってパックの裏を返してみると原料の輸入国は中国というのが多い。純国産は何倍もの価格である。
 味噌もしかりで、原料の大豆は国産でまかなえるのは5%という。中国産大豆の輸入量は必要量の6割強で10万トンを占めるという。ということは、豆腐、納豆、醤油など中国産大豆がなくては製造できないということだ。パッケージには「遺伝子組み換えではない」との表示はあるが、原料の原産国までは書いていない。
 日本の食料自給率は40%で60%は輸入に頼っている。このうち14.3%は中国に頼っており、つまりは日本の食料の8.6%は中国に依存しているということで、まもなく10%を超えると警告している。

 また農薬残留量も懸念される。300人足らずの限られた検査員が水際でランダムに行っている検査の実施率は輸入件数の6%に過ぎないということだ。
 ブロッコリなど私も好物だが、中国産は100円前後だが国内産は200円前後になる。店頭で直接選べるものはいいが、加工食品に使われるものや外食産業で使われているものは選別しようがない。育ち盛りの若い世代が将来にわたって体内に蓄積し問題にならないのか心配される。