落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

ガス田、日本の声は届かず

2007年02月05日 | 政治・外交
EEZ内に中国調査船 海保の警告に応じず 産経(2007/02/04 19:04)
 4日午前9時半ごろ、尖閣諸島・魚釣島西北西約30キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内で、中国の海洋調査船「東方紅2号」(3235トン)が調査活動を実施しているのを第11管区海上保安本部(那覇)の巡視船が発見、調査を中止するよう警告した。調査船は応答せず、調査を継続している。
 11管本部によると、調査船はEEZ内を南へ航行しながら網や筒状の器具を海中に投入。海水などを採取する科学的調査とみられる。
 東方紅2号は昨年7月にも日本のEEZ内に進入し、同様の調査活動を行った。

 柳沢厚労大臣の発言問題にすったもんだしているうちに中共は着々と東シナ海を侵しつつある感がある。
以下ガス田関連web産経新聞より
 2006年3月19日 麻生外相の対抗措置を検討しなければいけないとする発言に対し、当時の二階経産相は「外相は慎重にやらなければならない。もし、強硬にやるのが好きなら、どうぞ中国へ行って強硬にやったらいい」と麻生外相を批判

 2006年7月9日 日中両国は9日、東シナ海ガス田開発に関する政府間協議を北京で前日に続き開催、日本側は「白樺」(中国名・春暁)ガス田の生産を自制するよう求めたが、中国側は拒否。中国側は尖閣諸島(中国名・釣魚島)周辺の共同開発案を固持。

 2006年2月17日 中国訪問中の甘利明経済産業相は17日、中国でエネルギー政策を担当する馬凱・国家発展改革委員会主任と会談、日中のエネルギー担当相対話を年1回程度、定期開催することで合意した。

 2007年1月23日  自民党の中川昭一政調会長は23日、党本部で記者団に、東シナ海のガス田開発をめぐる日中協議について「球は中国側にあるが、日本政府が催促しているのかよく分からない。政府は本当に交渉をやる気があるのか」と政府の姿勢を批判。日本が日中中間線の日本側で試掘などの対抗措置をとらないことには「(日本側海域での共同開発を求める)中国側の主張を認めることになる」と強調。帝国石油は平成17年7月に試掘権を設定しながら試掘せず「(監督官庁の)資源エネルギー庁が消極的な意味でストップをかけていると思わざるを得ない」と述べた。

 2007年2月1日 東シナ海の日中中間線付近にある天然ガス田「白樺」(中国名・春暁)について、中国系香港紙「大公報」は31日、同ガス田から浙江省に向け、供給が昨年9月から開始されていたと伝えた。報道が事実なら、中国側の開発が、供給段階にまで進んだ可能性がある。
 同紙によると、浙江省発展改革委員会が経済発展に関する報告書の中で明らかにした。昨年までに同省の寧波市から紹興市までのパイプラインが開通、「両都市などでは東シナ海のガスを使用し始めた」とされているという。同紙は、あいまいながらも初めて政府側が春暁の供給開始の情報を認めたと指摘している。

  塩崎恭久官房長官は1日午前の記者会見で、東シナ海の日中中間線付近にある天然ガス田「白樺」(中国名・春暁)から中国への供給が開始されたとする中国系香港紙の報道について、中国側が「関係部局に確認したが、東シナ海で新たな状況が生じているわけではない」と否定する説明を日本側にしていることを明らかにした。

 無為無策の二階氏、甘利氏、外務省、資源エネルギー庁。
 侵犯を止めさせることも出来ない国防。
 ガス田問題では後手々々にまわりなんら進展はなく、中共の時間稼ぎと領土拡大への既成事実化が著しい。
 審議拒否で騒ぐ野党、中共に屈する議員、この現状をどう見ているのだろうか。