(2007/05/19記 HPにも掲載しています)
快晴。しかし、鼻水がやたら出る、風邪かな? ま、熱もないようだし大丈夫だろうと出かけた。だが帰ってから2,3日寝込むことになった。
村中・住吉神社(8:55)~妙見登山口分岐(9:05)~かぎかけ岩(10:10)~つえたて(10:15)~妙見堂(10:25)~まばを展望所(10:45)~妙見山622m頂上(11:00)~十字路(11:15)~途中で昼食~白山510m頂上(12:30-12:40)~門柳分岐(13:12)~門柳・白山登山口(13:55)~村中・住吉神社(14:05)
白山、妙見山は先日登った西光寺山の北側になる(間には同じぐらいの高さの峰が一つ入る)。
丹波、篠山、西脇方面も度々走ったのでおぼろげながら道路網も頭に入り、スムーズに現場に到着した。黒田庄でR559線に入るとますます端正な田園風景になってきた。この道はやがて行き止まりになる。その北側に目的の山があるが登山口の標識は県道からは見えない。バイクを駐めて、草刈り機をおいて悠然と一服しているご主人(80前後にお見受け)に「あれが白山ですね、登山口は・・」と尋ねてみた。「・・・と行きなさったらええ」と親切丁寧な答えが返ってきた。
「村の鎮守の神様の」住吉神社はすぐに見つかった。すぐ前にある小さな空き地に駐めさせていただき、行動を開始した。ゴミ一つ落ちていないきれいな村、時折郵便配達のバイクが通るくらいでとても静かだ。ここから妙見山、白山と巡回し帰ってくる。
神社脇から登ると妙見山登山口があった。獣害防止の電柵をくぐってゆく。高度が上がると妙見山の後に辿る白山が見えてきた。山道はシダの若葉に覆われていた。汗が滴ってくるが、今日は鼻水もしきりに出る。首から提げた手ぬぐいの左で鼻水、右で汗と使い分けていたがしまいにはどちらでもよくなってしまった。ときどきくしゃみも出る。誰もいないので思い切り大きくやる。
山道がひんやりした桧林になるころ妙見堂に付いた。辺りはマムシ草(ホソバテンナンショウ)が目立って多い。妙見堂にお参りし、周辺を撮った。
「まばを」は、白山までの唯一の展望所である。そこからは三角点山が望まれた。その山が先日登った西光寺山によく似ていたので西光寺山と思いこみ、白山頂上で出会った4人パーティーに指摘されるまで勘違いしたままであった。西光寺山は713mありそれより低い山から眼下に見えるはずがないし、方角も違うのだがどうかしていた。これも風邪のせいか。
妙見山頂上は尾根の一部のような感じで、標識と三角点が静かな林の中にある。登山者記録箱が備えてあり中を見ると5月連休以降の記録はなかった。
白山頂上までは桧林や自然林の間を行き、たまに木々の間から下界が見える程度であった。
白山頂上手前で一組の夫婦が降りてくるのに出会った。頂上は広い岩が露出して見晴らしがよい。5月の日射しは強くまぶしい。写真を撮っていると、前坂ルートから二組の夫婦のパーティーが上がってきた。「こんにちは」と賑やかになる。自分の門柳(もんりゅう)妙見、白山周回コースを説明したりする。「前坂からの尾根歩きはいいよ、今度は是非歩いてみて」などと薦められた。例によって今まで歩いた兵庫の山々を話あったりする。私の靴を指して「相当年季が入った靴ですね、もう何年も履いているの?」「いえいえ、まだ1年余りですがあちこち登っているとこうなりました」と答えると「ほう、すごいね」と感心された。話の中で若い方のご主人はは3歳上であることが分かった。もう一人のご主人はさらに上のようだ。今日はここで弁当にしてまた引き返すとのこと。「ではお先に」「お気を付けてね」とお別れして白山を後にした。
門柳への下りはなかなか急斜面で完全に回復していない膝にはこたえた。ストックを使い休み々々根気よく降りることにした。
元の住吉神社には午後2時頃帰ってきた。やはり風邪気味のためか疲労度がいつもと違う。アンダーシャツを着替えベンチでぐったりしていると一輪車を押しながら小柄なお婆さんが通りかかった。背中の曲がり具合からみると80歳前後だろうか。きっちりと日よけ帽を被り午後の作業に出かけるところらしい。会釈すると
「こんにちは、どちらから」上品なお顔で美人だ。
「神戸からです」
「ほう、そりゃ遠いところから来なさった」
「遠いと云っても1時間半ぐらいでこれるんですよ」
「なんにもないところでしょう」
「いえ、今日は妙見山と白山に登ってきたところです」
「そうでしたか・・ 私の娘が神戸の水道筋におります。孫がちいさい頃はキャンプなどといってよく来てくれましたが最近はとんと」
「そうですね、中学生以上になるとクラブ活動やなんかでもう遊んではくれませんねぇ」
「ほんとにね」
「夜は静かでしょう」
「そう、これからは蛙の声、昼は蝉の声」
「まだこんな農作業のまねごとをしてるんですよ」
「いやいや、それがいいんですよ」・・・
神社の前でごま塩頭爺さんとお婆さんの会話がしばらく続いた。
午前に登山口を教えてもらったお爺さんといい、このお婆さんといい悠々と落ち着いた表情、この静かな村のたたずまいが素晴らしかった。
バイク走行 130km 帰宅 16:00
快晴。しかし、鼻水がやたら出る、風邪かな? ま、熱もないようだし大丈夫だろうと出かけた。だが帰ってから2,3日寝込むことになった。
村中・住吉神社(8:55)~妙見登山口分岐(9:05)~かぎかけ岩(10:10)~つえたて(10:15)~妙見堂(10:25)~まばを展望所(10:45)~妙見山622m頂上(11:00)~十字路(11:15)~途中で昼食~白山510m頂上(12:30-12:40)~門柳分岐(13:12)~門柳・白山登山口(13:55)~村中・住吉神社(14:05)
白山、妙見山は先日登った西光寺山の北側になる(間には同じぐらいの高さの峰が一つ入る)。
丹波、篠山、西脇方面も度々走ったのでおぼろげながら道路網も頭に入り、スムーズに現場に到着した。黒田庄でR559線に入るとますます端正な田園風景になってきた。この道はやがて行き止まりになる。その北側に目的の山があるが登山口の標識は県道からは見えない。バイクを駐めて、草刈り機をおいて悠然と一服しているご主人(80前後にお見受け)に「あれが白山ですね、登山口は・・」と尋ねてみた。「・・・と行きなさったらええ」と親切丁寧な答えが返ってきた。
「村の鎮守の神様の」住吉神社はすぐに見つかった。すぐ前にある小さな空き地に駐めさせていただき、行動を開始した。ゴミ一つ落ちていないきれいな村、時折郵便配達のバイクが通るくらいでとても静かだ。ここから妙見山、白山と巡回し帰ってくる。
神社脇から登ると妙見山登山口があった。獣害防止の電柵をくぐってゆく。高度が上がると妙見山の後に辿る白山が見えてきた。山道はシダの若葉に覆われていた。汗が滴ってくるが、今日は鼻水もしきりに出る。首から提げた手ぬぐいの左で鼻水、右で汗と使い分けていたがしまいにはどちらでもよくなってしまった。ときどきくしゃみも出る。誰もいないので思い切り大きくやる。
山道がひんやりした桧林になるころ妙見堂に付いた。辺りはマムシ草(ホソバテンナンショウ)が目立って多い。妙見堂にお参りし、周辺を撮った。
「まばを」は、白山までの唯一の展望所である。そこからは三角点山が望まれた。その山が先日登った西光寺山によく似ていたので西光寺山と思いこみ、白山頂上で出会った4人パーティーに指摘されるまで勘違いしたままであった。西光寺山は713mありそれより低い山から眼下に見えるはずがないし、方角も違うのだがどうかしていた。これも風邪のせいか。
妙見山頂上は尾根の一部のような感じで、標識と三角点が静かな林の中にある。登山者記録箱が備えてあり中を見ると5月連休以降の記録はなかった。
白山頂上までは桧林や自然林の間を行き、たまに木々の間から下界が見える程度であった。
白山頂上手前で一組の夫婦が降りてくるのに出会った。頂上は広い岩が露出して見晴らしがよい。5月の日射しは強くまぶしい。写真を撮っていると、前坂ルートから二組の夫婦のパーティーが上がってきた。「こんにちは」と賑やかになる。自分の門柳(もんりゅう)妙見、白山周回コースを説明したりする。「前坂からの尾根歩きはいいよ、今度は是非歩いてみて」などと薦められた。例によって今まで歩いた兵庫の山々を話あったりする。私の靴を指して「相当年季が入った靴ですね、もう何年も履いているの?」「いえいえ、まだ1年余りですがあちこち登っているとこうなりました」と答えると「ほう、すごいね」と感心された。話の中で若い方のご主人はは3歳上であることが分かった。もう一人のご主人はさらに上のようだ。今日はここで弁当にしてまた引き返すとのこと。「ではお先に」「お気を付けてね」とお別れして白山を後にした。
門柳への下りはなかなか急斜面で完全に回復していない膝にはこたえた。ストックを使い休み々々根気よく降りることにした。
元の住吉神社には午後2時頃帰ってきた。やはり風邪気味のためか疲労度がいつもと違う。アンダーシャツを着替えベンチでぐったりしていると一輪車を押しながら小柄なお婆さんが通りかかった。背中の曲がり具合からみると80歳前後だろうか。きっちりと日よけ帽を被り午後の作業に出かけるところらしい。会釈すると
「こんにちは、どちらから」上品なお顔で美人だ。
「神戸からです」
「ほう、そりゃ遠いところから来なさった」
「遠いと云っても1時間半ぐらいでこれるんですよ」
「なんにもないところでしょう」
「いえ、今日は妙見山と白山に登ってきたところです」
「そうでしたか・・ 私の娘が神戸の水道筋におります。孫がちいさい頃はキャンプなどといってよく来てくれましたが最近はとんと」
「そうですね、中学生以上になるとクラブ活動やなんかでもう遊んではくれませんねぇ」
「ほんとにね」
「夜は静かでしょう」
「そう、これからは蛙の声、昼は蝉の声」
「まだこんな農作業のまねごとをしてるんですよ」
「いやいや、それがいいんですよ」・・・
神社の前でごま塩頭爺さんとお婆さんの会話がしばらく続いた。
午前に登山口を教えてもらったお爺さんといい、このお婆さんといい悠々と落ち着いた表情、この静かな村のたたずまいが素晴らしかった。
バイク走行 130km 帰宅 16:00