落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

「古代天皇はなぜ殺されたのか」

2007年05月26日 | 日常・身辺
  邪馬台国はどこにあったのか・・・とネット散策をしているとこの本が目に入ってきた。早速注文してこの2日ほど引き込まれて読んでしまった。

八木荘司著「古代天皇はなぜ殺されたのか」角川書店(H16.9.30)
 「なぜ殺されたのか」というのは穏やかでないが、「実在しているはずの古代天皇を歴史学会はなぜ神話にしてしまったのか」というのがテーマになっている。
 神武天皇やヤマトタケル、神功皇后は神話と習ってきたが実在するのである。また神武天皇即位の年がBC660年(縄文時代)となっており、今も歴代天皇一覧などを見るとそうなっている。歴史に疎い私は習ったとおりそんなものかと思っていたが、よく考えてみると矛盾に満ちている。なぜこんな事になっているのか、著者はオーソドックスに古事記、日本書紀を検証し物証をあげ、中国、朝鮮の歴史書、碑文などを照合しひとつひとつ解き明かしている。目からウロコで大変面白かった。読まなければ我が日本の古代の姿を知ることなくあの世に行くところであった。

 なぜこんな事になっているのか著者は最後にこう書いていた(概略)。
・・・ 戦後の古代史学会がことごとく日本書紀を否定してきたのは、なぜだったのか。おそらくそこに、学問的なこととは異なる次元の問題が、入り込んできているからだろうと考えられる。
 「一億総ざんげ」といわれたように、敗戦後は戦時中のすべてを否定して出直さなければならなかった。戦前の価値観は軍国主義として断罪され、一掃された。皇国史観の聖典といわれるような歴史書は、いっさいこれを認めてはならず、神武天皇や神功皇后は軍国主義の象徴とみなされ、史上から抹殺されなければならなかった。・・・そしてそれが古代史学会の主流となっていく。・・・
 近代の戦争は、当然ながら日本書紀のせいではない。古代において大和民族が大陸に進出した事実が、近代と似たかたちで日本書紀に記録されているからと云って、日本書紀を否定しなければならない理由はまったくない。・・・
 神武天皇も神功皇后も、純粋に実在の証拠があるなら、時流におもねることなく堂々と現代によみがえらせるべきである。昭和の大戦が終わって約60年、民族の歴史に新たな光をあてるときがきている。

 曲解したまま、あるいは捏造した歴史をそのまま継承するというのでは今の韓国や中国のしていることを嗤えない。
 近現代史も戦後60年以上も経つと、非公開期限が過ぎあらたな史実がでたり、調査によって史実が明らかになったりする。そのつど修正し教科書に反映するなどなぜできないのだろうか。南京大虐殺や従軍慰安婦問題のようにプロパガンダでいじめられることもなかろうに思うのだが。

大相撲5月場所 14日目

2007年05月26日 | 日常・身辺
全勝  白鵬(優勝
2敗  朝赤龍
3敗  琴光喜、出島

 白鵬(寄り切り)千代大海
 千代大海の激しい突き押しにも下半身はぴたっと安定していた。まわしに手がかかると白鵬の相撲。いったん吊り落としを見せた後、冷静に寄り切った。これでほぼ横綱昇進を手中にした。
 6年前来日し入門先を探したがお呼びかかからず、諦めて帰国しようとした最後の夜、宮城野部屋からお声がかかった。167cm68Kgだったそうだ。それから精進を重ね夢を実現した。たいしたものだ。

 琴欧州(上手投げ)朝青龍
 朝青龍は気持ちが切れてしまったようだ。琴欧州に難なくまわしを許し上手投げを喫し4敗目となった。