落葉松亭日記

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武器輸出三原則「あっさり先送り」

2010年12月08日 | 政治・外交
「武器輸出三原則見直し」はシナ・朝鮮半島に対して強力な抑止効果があると思われるが、社民党に色目を使いあっさり先送りだ。

福島社民党首曰く
「私がぶち切れないようによろしくお願いします」
「これで見直しなら政権との距離も考えなければならなりません」


こんな脅しで国民の安全安心がいとも簡単に遠のくとは、何とも情けない、ブレまくり仙菅内閣。
シナの高笑いが聞こえてくる。野党は一体何をしているのか。
懲りぬ「鬼門」頼み…首相、社民と連立も視野 即、武器輸出三原則「あっさり先送り」 2010.12.6 23:39 産経
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101206/plc1012062342030-n1.htm

 「私がぶち切れないようによろしくお願いします」

 6日午前、首相官邸で菅直人首相との党首会談に臨んだ社民党の福島瑞穂党首は、本人いわく「最後に冗談めかして」、こんな言葉を首相に投げかけた。
 だが、首相には明確な圧力として伝わった。
 首相は即座に、社民党が嫌がる武器輸出三原則見直しの「先送り」を北沢俊美防衛相に指示した。首相自ら兵器の国際共同開発の重要性を語ってきたが、社民党への配慮で撤回された。

 ねじれ状態で迎える来年の通常国会。衆院は議長と欠員1を除いて478議席。民主、国民新両党の308議席に、与党系無所属など5議席を加えても「再議決」に必要な3分の2超の319議席には、6議席足りない。これを埋めるのが、社民党の6議席だ。
 自民、公明両党が政権との対決姿勢を強める中、社民党の協力は喉から手が出るほどほしい。それを見透かすように社民党は政権を揺さぶる。福島氏は党首会談で三原則見直しに触れ「これで見直しなら政権との距離も考えなければならなりません」と言った。
 社民党の力は民主党常任幹事会にも及んだ。岡田克也幹事長は6日、三原則の見直しについて「(見直しを掲げた党提言の)実施では政権運営、国会運営も考慮しなければならない」と、先送りになる可能性を示唆した。
 社民党に近い民主党議員も動き出した。常任幹事会では川内博史衆院議員が、もう一つの安全保障問題、米軍普天間飛行場の移設問題を取り上げた。

 「(民主党が)日米合意を見直すと言えば、社民党は連立に復帰する」

 さすがに岡田氏は「そんなことは考えていない」と切り捨てた。この日は、普天間問題では譲歩しない代わりに、三原則見直しで譲歩するシナリオにかろうじて踏みとどまった。
 民主党政権にとって社民党との協力は「鬼門」だ。鳩山由紀夫前政権の退陣の引き金となった普天間問題で、社民党は政権の足かせになり続け、最後には連立離脱カードで、鳩山政権の息の根を止めた。
 6日の党首会談であっさりと安保政策を変更した菅政権が、普天間問題で粘れる保証はない。
 普天間問題の決着について、首相は期限を切らずに議論するとしている。来春予定の首相訪米で、米側から一定の「回答」を求められるのは確実だ。そのとき、社民党との協力に再び配慮するのか。
 半年前、鳩山政権の副総理・財務相で混乱を見た首相に結末が見えないわけはない。それでも首相は、社民党への傾斜を強める。
 臨時国会の法案成立率は過去10年で最低の37・8%(継続審議含む)。民主党国対幹部は「通常国会は3分の2を使うしか道はない。『熟議』には限界がある」と嘆き、常任幹事会のメンバーは「すべては参院選敗北から始まった。もはや社民党なしでは政権運営できない」とつぶやく。
 政権は危険な数合わせに踏み切った。(山本雄史)