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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 平成22年(2010)12月14日(火曜日)貳 通巻3163号
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http://www.melma.com/backnumber_45206_5051813/
ウィキリーク、またまた超弩級の暴露
スイスに中国共産党幹部、5000人の秘密口座
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漏洩ルートはスイス銀行の勤務するフランス人だった。
顧客リストのなかから中国人の秘密口座保持者150名をピックアップした。大半が中央委員クラスで、漏洩を知ったスイス当局からフランス法務省へ連絡が行き、機密はいったん抑えられた筈だった。
名前のリークはまだない。総体では5000名ほどが中国人だろう、という。
香港の有力者には、それぞれが中国共産党トップと強いコネクションがある。
長官のドナルド・ツァンは江沢民の右腕=曾慶紅と繋がり、江沢民は個人的に唐英年と親しく、また習近平は霞英東と、温家宝は李嘉誠と深いコネクションがあるという(香港誌『開放』、12月号)
幹部の大半が香港にペーパーカンバニーを持ち、特権を利用して巨額を洗浄し、スイスや北米大陸の口座へ送金する。
だから香港のトップは中国共産党トップに便宜をはかるようである。こうなると、マカオの金正日の秘密口座など、かれらから見れば「子供銀行」のたぐいだろう。
政治局常務委員の周永康(規律担当)は、カナダに2000万ドルの秘密口座を開設しており、『中国のバフェット』と呼ばれるファンドに投資しているそうな。
NYの銀行口座には王岐山(副首相)、周小川(人民銀行総裁)の家族名義の口座が多数確認されている。
銭基深(元副首相、外相)の子、強尼はシカゴの銀行に口座があり、市民権を獲得している。国税が監査にはいったのは、強尼が市民権を申請したからだった。
ことほど左様に中国の機密が次々と漏れてくることに中国政府は「なぜウィキリークを取り締まれないのか」と苛立っている由である。
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 平成22年(2010)12月14日(火曜日)貳 通巻3163号
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ウィキリーク、またまた超弩級の暴露
スイスに中国共産党幹部、5000人の秘密口座
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漏洩ルートはスイス銀行の勤務するフランス人だった。
顧客リストのなかから中国人の秘密口座保持者150名をピックアップした。大半が中央委員クラスで、漏洩を知ったスイス当局からフランス法務省へ連絡が行き、機密はいったん抑えられた筈だった。
名前のリークはまだない。総体では5000名ほどが中国人だろう、という。
香港の有力者には、それぞれが中国共産党トップと強いコネクションがある。
長官のドナルド・ツァンは江沢民の右腕=曾慶紅と繋がり、江沢民は個人的に唐英年と親しく、また習近平は霞英東と、温家宝は李嘉誠と深いコネクションがあるという(香港誌『開放』、12月号)
幹部の大半が香港にペーパーカンバニーを持ち、特権を利用して巨額を洗浄し、スイスや北米大陸の口座へ送金する。
だから香港のトップは中国共産党トップに便宜をはかるようである。こうなると、マカオの金正日の秘密口座など、かれらから見れば「子供銀行」のたぐいだろう。
政治局常務委員の周永康(規律担当)は、カナダに2000万ドルの秘密口座を開設しており、『中国のバフェット』と呼ばれるファンドに投資しているそうな。
NYの銀行口座には王岐山(副首相)、周小川(人民銀行総裁)の家族名義の口座が多数確認されている。
銭基深(元副首相、外相)の子、強尼はシカゴの銀行に口座があり、市民権を獲得している。国税が監査にはいったのは、強尼が市民権を申請したからだった。
ことほど左様に中国の機密が次々と漏れてくることに中国政府は「なぜウィキリークを取り締まれないのか」と苛立っている由である。
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今話題のwikileaksによってもたらされた情報だ。
トウ小平の「先富論」とかで導入された真本主義だが、基本は一党独裁全体主義国家。こういう話題を聞くと北朝鮮とたいして変わりないのではないかと想像する。
巨大な中共会社で働かされる民工と会社トップとのあまりにも大きい格差は解消されておらず、暴動、ストライキが後を絶たない。
幹部は儲かると、海外に脱出し、スイス銀行に預けた資産で生涯悠々自適となる。
インターネットは3億8千万人に普及しているが、あくまで中共の検閲厳しいイントラネットに接続しているだけで、グローバルな情報に接する術は封じられている。
いかに中共と雖も、鎖国で成り立っているわけではない。輸出入もあり、カネの流れもあり、どこかで情報が漏洩する。13億の人民に知るところとなれば、中共崩壊は早いのだろうが、教育による洗脳とその日暮らしで民主主義とやらとは縁がない。
参考:
中国のインターネットの敵
http://en.rsf.org/internet-enemie-china,36677.html