おかげさまで、恙なく新年を迎えました。
年末30日に私にとって初めての孫(女)が誕生しました。
10年以上も前にバラバラ家族になり、老母と二人暮らしとなった私には久しぶりの朗報です。
便利になったもので、年末年始休暇の息子が生まれたての孫の動画や写真をインターネットを介して送ってくれました。毎日興味津々、可愛くて仕方がない様子が見てとれます。
2,3日も経つと、もう目も開いて、虚空を眺めてはモミジのような手を開いたりとじたり振り回しています。 2,30年まえの我が子たちを思い出します。
一方老母は今年95歳になりました。100歳でも矍鑠として医療に従事する方、詩や絵をものにする方が珍しくないですが、老母の場合、今や食事と瞑想、窓の外の風景を楽しむだけになってしまいました。
何をするにしても脳の働きが決定します。5分前の事も記憶に残らないのでは、好きだった読書も楽しめません。新聞は読みますが、目に入る写真や短い文章が頭を通過するだけだろうと思います。
私も長生きすれば、このようなことになるでしょうか、既に僅かな兆候があるので参考にはなります。
幸い食事は独りで出来、伝い歩きながら小用にも行けます。80代に大腸癌で人工肛門になったので、朝晩尿パッドと便袋を点検交換するのが私の仕事です。少し前までは、母自身でやっていたのですが手元が狂ったり、やり方が不十分で悲惨な結果になることが往々にしてありましたが、かえって今のように任せてくれた方が楽です。
朝起こしにいくと「此処は何処」「今日は何月何日」「今は朝か」「何でこんな事に」等々が口癖です。
以前は一々答えていましたが、「先ずはご飯を食べよう、そのうちに思い出すから。食べたら母ちゃんの日記とこのノートを読んでおき」と言います。
ノートにはよくある質問と答えが書いてあります。
この母は、昭和20年私と兄を抱えて疎開先の岡山で大空襲に遭いました。嫂家族と一緒に電車通りの側溝に逃げ込み命を守ってくれました。それがなければ、私はおろか、子供や孫も存在しなかったのです。
命からがら南方から復員してきた父を助け我々を大きく育ててくれました。
当たり前と云えば、当たり前かもしれませんが、この度の孫の誕生で命の継承というものを感じております。
残り少なくなった人生、出来るだけ安楽に過ごさせてやろうと思っております。
一方この1,2年日本の没落ぶりが目立ってきました。今年もそれを引きずり昨年に劣らぬ激動が予想されています。そんな中、年末年始のネットやメディアで、3,40代の方々がしっかりした評論をされているのを見受けました。子や孫の時代にはどうなることかと少々悲観的になっていましたが、救われる思いがしました。
年末30日に私にとって初めての孫(女)が誕生しました。
10年以上も前にバラバラ家族になり、老母と二人暮らしとなった私には久しぶりの朗報です。
便利になったもので、年末年始休暇の息子が生まれたての孫の動画や写真をインターネットを介して送ってくれました。毎日興味津々、可愛くて仕方がない様子が見てとれます。
2,3日も経つと、もう目も開いて、虚空を眺めてはモミジのような手を開いたりとじたり振り回しています。 2,30年まえの我が子たちを思い出します。
一方老母は今年95歳になりました。100歳でも矍鑠として医療に従事する方、詩や絵をものにする方が珍しくないですが、老母の場合、今や食事と瞑想、窓の外の風景を楽しむだけになってしまいました。
何をするにしても脳の働きが決定します。5分前の事も記憶に残らないのでは、好きだった読書も楽しめません。新聞は読みますが、目に入る写真や短い文章が頭を通過するだけだろうと思います。
私も長生きすれば、このようなことになるでしょうか、既に僅かな兆候があるので参考にはなります。
幸い食事は独りで出来、伝い歩きながら小用にも行けます。80代に大腸癌で人工肛門になったので、朝晩尿パッドと便袋を点検交換するのが私の仕事です。少し前までは、母自身でやっていたのですが手元が狂ったり、やり方が不十分で悲惨な結果になることが往々にしてありましたが、かえって今のように任せてくれた方が楽です。
朝起こしにいくと「此処は何処」「今日は何月何日」「今は朝か」「何でこんな事に」等々が口癖です。
以前は一々答えていましたが、「先ずはご飯を食べよう、そのうちに思い出すから。食べたら母ちゃんの日記とこのノートを読んでおき」と言います。
ノートにはよくある質問と答えが書いてあります。
この母は、昭和20年私と兄を抱えて疎開先の岡山で大空襲に遭いました。嫂家族と一緒に電車通りの側溝に逃げ込み命を守ってくれました。それがなければ、私はおろか、子供や孫も存在しなかったのです。
命からがら南方から復員してきた父を助け我々を大きく育ててくれました。
当たり前と云えば、当たり前かもしれませんが、この度の孫の誕生で命の継承というものを感じております。
残り少なくなった人生、出来るだけ安楽に過ごさせてやろうと思っております。
一方この1,2年日本の没落ぶりが目立ってきました。今年もそれを引きずり昨年に劣らぬ激動が予想されています。そんな中、年末年始のネットやメディアで、3,40代の方々がしっかりした評論をされているのを見受けました。子や孫の時代にはどうなることかと少々悲観的になっていましたが、救われる思いがしました。