今は「公衆便所」という表示が少なくなっている感じがする。昔は汚かったが、いまは何処に行ってもきれいな水洗トイレがあり、安心して旅行できる。
アメリカではトイレの性別をやめようという動きがあるらしい。
トイレの性別表示は性差別につながるという。
生物学的な男女別ではなく、自分の性認識で判断、使用するらしい。
トイレに男女別があるのは、女性のためと認識していたから意外だった。
つまり女性用トイレに男が立ち入れば、か弱い?女性は不安だというのが常識と思っていたのに。
アメリカではトイレの性別をやめようという動きがあるらしい。
トイレの性別表示は性差別につながるという。
生物学的な男女別ではなく、自分の性認識で判断、使用するらしい。
トイレに男女別があるのは、女性のためと認識していたから意外だった。
つまり女性用トイレに男が立ち入れば、か弱い?女性は不安だというのが常識と思っていたのに。
「トイレと性」米世論真っ二つ 心と体、どちらで判断? ノースカロライナ州法が発端
http://www.sankei.com/world/print/160707/wor1607070028-c.html
写真:米ノースカロライナ州グリーンズボロのコーヒー店のトイレ。「オール・ジェンダー」と書かれたマークがはられている(上塚真由撮影)
性的少数者(LGBT)の権利を守る動きが広がる米国で、トイレの利用をめぐり激しい論争が起きている。心と体の性別が一致しないトランスジェンダーの人は、男女どちらのトイレを使うべきなのか。公共施設で出生証明書と同じ性別のトイレを使うよう義務づけたノースカロライナ州の州法「HB2」(通称・トイレ法)の是非をめぐり、米世論は二分している。(ノースカロライナ州グリーンズボロ 上塚真由)・・・・
http://www.sankei.com/world/print/160707/wor1607070028-c.html
写真:米ノースカロライナ州グリーンズボロのコーヒー店のトイレ。「オール・ジェンダー」と書かれたマークがはられている(上塚真由撮影)
性的少数者(LGBT)の権利を守る動きが広がる米国で、トイレの利用をめぐり激しい論争が起きている。心と体の性別が一致しないトランスジェンダーの人は、男女どちらのトイレを使うべきなのか。公共施設で出生証明書と同じ性別のトイレを使うよう義務づけたノースカロライナ州の州法「HB2」(通称・トイレ法)の是非をめぐり、米世論は二分している。(ノースカロライナ州グリーンズボロ 上塚真由)・・・・
■「加瀬英明のコラム」メールマガジン
http://www.kase-hideaki.co.jp/magbbs/magbbs.cgi
アメリカにおける知的エリートの暴走
アメリカがトランプの話題で、沸騰している。
不動産王のドナルド・トランプは、大統領選挙へ向けた予備選挙が2月に始まった当初は、アメリカの知的なエリートが支配するマスコミから、お笑い芸人(ボードビリアン)もどきの奇矯な泡沫候補だと、見られていた。
私もすっかり、そう思い込んでいた。私は年2回、ワシントンに通っているが、アメリカの知的な社会としか、交わってこなかった。
いま、アメリカでどこへ行っても、トランプと並んで大きな話題となっているのが、日本でほとんど報道されていないが、トイレ(便所)である。
5月に、オバマ大統領が大統領令を発して、男性であっても、女性であっても、自分がそう認識している性別に従って、男女どちらのトイレを使ってもよい、ということにした。
出生時に届け出た性別によって、トイレの使用を強いるのは、ゲイ、レズビアン、性同一障害者に対する差別だというのだ。
この大統領令をめぐって、アメリカは大混乱だ。全米が賛否に沸きかえっている。自治体によっては、大統領令に従うことを拒んでいる。チェーンストアが顧客に従来通りに、出生時の性別によってしか、トイレを使うことを認めないときめたところ、ボイコット運動の標的となっている。
来日したアメリカの親しい友人が、「いま、アメリカで流行っているジョークがある」といって、「ケネディ(大統領)のレガシーは男(マン)を月面に送った。オバマは男(マン)を女性トイレに送った」と、教えてくれた。
昨年10月には、『ニューヨーク・タイムズ』紙が、大きな記事を載せて、「ミスター」「ミセス」「ミス」と呼ぶのは、差別であるからといって、そのかわりに全員を「Mx」と呼ぶべきだと、促した。私はいったいどうMxを発音したらよいのか、分からなかったので、アメリカ大使館員に確かめたところ、「ミックス」というそうである。
これは、氷山の一角にしかすぎない。差別反対主義者たちが、旧来の社会常識を大きく変えてきた。日本でも、セクハラ、パワハラからヘイトスピーチまで、模倣されるようになっている。
トランプが知的エリートたちの予想を大きく裏切って、大統領レースの先頭に躍り出たのは、所得格差がひろがるなかで、金持ちと庶民のあいだの溝が、深まったのに対する不満が爆発したことによると、説明されている。
ハイテク化に加えて、経済の構造改革が叫ばれてきた。その追風を受けて、経済効率が向上して、金(かね)が金を生むわきで、人手が省かれて、庶民の労働価値が低下してきた。
トランプ現象は、社会が高学歴の知的エリートによって、支配されてきたことに対する反乱である。素朴な庶民にとっては、祖祖父、祖祖母から使ってきた言葉を使ってはならないとか、ミスターとか、ミセスは差別になるとか、男が女性トイレに入ってもよいとか、バカバカしいにもほどがある。
庶民にとっては、もう、いい加減にしてほしい。男女の区別があって、何が悪い。
このところ、アメリカでは「チェアマン」(議長、会長)といってはならない。
「マン」が男を意味するからだ。「チェアパーソン(人)」といわねばならない。
数百年も使い慣れてきた言葉のどこが、悪いのか。
もっとも、日本でも「痴呆症」が差別になるから、「認知症」というようになった。それだったら、「不妊症」は「妊娠症」というべきだ。警察庁が「婦人警察官」の「婦」が女が帚(ほうき)を持っているから差別だといって、「女性警察官」と呼び替えるようになった。
私は帚で掃除するほうが、心が籠っていると思う。
歴史を振り返ると、男女の区別や、言葉が乱れると、文明が滅びることを教えている。
もう、アメリカの真似はやめたい。
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アメリカにおける知的エリートの暴走
アメリカがトランプの話題で、沸騰している。
不動産王のドナルド・トランプは、大統領選挙へ向けた予備選挙が2月に始まった当初は、アメリカの知的なエリートが支配するマスコミから、お笑い芸人(ボードビリアン)もどきの奇矯な泡沫候補だと、見られていた。
私もすっかり、そう思い込んでいた。私は年2回、ワシントンに通っているが、アメリカの知的な社会としか、交わってこなかった。
いま、アメリカでどこへ行っても、トランプと並んで大きな話題となっているのが、日本でほとんど報道されていないが、トイレ(便所)である。
5月に、オバマ大統領が大統領令を発して、男性であっても、女性であっても、自分がそう認識している性別に従って、男女どちらのトイレを使ってもよい、ということにした。
出生時に届け出た性別によって、トイレの使用を強いるのは、ゲイ、レズビアン、性同一障害者に対する差別だというのだ。
この大統領令をめぐって、アメリカは大混乱だ。全米が賛否に沸きかえっている。自治体によっては、大統領令に従うことを拒んでいる。チェーンストアが顧客に従来通りに、出生時の性別によってしか、トイレを使うことを認めないときめたところ、ボイコット運動の標的となっている。
来日したアメリカの親しい友人が、「いま、アメリカで流行っているジョークがある」といって、「ケネディ(大統領)のレガシーは男(マン)を月面に送った。オバマは男(マン)を女性トイレに送った」と、教えてくれた。
昨年10月には、『ニューヨーク・タイムズ』紙が、大きな記事を載せて、「ミスター」「ミセス」「ミス」と呼ぶのは、差別であるからといって、そのかわりに全員を「Mx」と呼ぶべきだと、促した。私はいったいどうMxを発音したらよいのか、分からなかったので、アメリカ大使館員に確かめたところ、「ミックス」というそうである。
これは、氷山の一角にしかすぎない。差別反対主義者たちが、旧来の社会常識を大きく変えてきた。日本でも、セクハラ、パワハラからヘイトスピーチまで、模倣されるようになっている。
トランプが知的エリートたちの予想を大きく裏切って、大統領レースの先頭に躍り出たのは、所得格差がひろがるなかで、金持ちと庶民のあいだの溝が、深まったのに対する不満が爆発したことによると、説明されている。
ハイテク化に加えて、経済の構造改革が叫ばれてきた。その追風を受けて、経済効率が向上して、金(かね)が金を生むわきで、人手が省かれて、庶民の労働価値が低下してきた。
トランプ現象は、社会が高学歴の知的エリートによって、支配されてきたことに対する反乱である。素朴な庶民にとっては、祖祖父、祖祖母から使ってきた言葉を使ってはならないとか、ミスターとか、ミセスは差別になるとか、男が女性トイレに入ってもよいとか、バカバカしいにもほどがある。
庶民にとっては、もう、いい加減にしてほしい。男女の区別があって、何が悪い。
このところ、アメリカでは「チェアマン」(議長、会長)といってはならない。
「マン」が男を意味するからだ。「チェアパーソン(人)」といわねばならない。
数百年も使い慣れてきた言葉のどこが、悪いのか。
もっとも、日本でも「痴呆症」が差別になるから、「認知症」というようになった。それだったら、「不妊症」は「妊娠症」というべきだ。警察庁が「婦人警察官」の「婦」が女が帚(ほうき)を持っているから差別だといって、「女性警察官」と呼び替えるようになった。
私は帚で掃除するほうが、心が籠っていると思う。
歴史を振り返ると、男女の区別や、言葉が乱れると、文明が滅びることを教えている。
もう、アメリカの真似はやめたい。