道端で片手袋を撮影する。人ごみであろうが何だろうが撮影する。
人々は怪しげな顔をする。「コイツ、何をやってるんだ?」
でも、僕は気にしない。そんな事を気にしてたら片手袋道は歩めません。
というのは嘘。気になるに決まってるよ!
目茶苦茶恥ずかしいに決まってる。日々、こんなモノに興味を持ってしまった自分を呪いつつ撮影しているのです。
その点、夜は良い。
東京だって、夜は誰もいないようなところが沢山ある。そういう所で出会った片手袋とは、じっくり対話が出来る。
「誰が落としていったんだい?」「いつからここにいるんだい?」「持ち主には大事にしてもらっていたのかい?」
心の中でそんな事を問いかけながら、東京の夜にフラッシュが光る。
今日の一枚は、友人宅で深夜までお喋りしていた帰りに撮った一枚。
タイトルは「東京ラブストーリー」。
理由は特にない。何故かそんな単語が頭に浮かんだのだった。