片手袋の分類の中で“放置型作業系片手袋”と呼んでいるものがある。
例えばこれは、漁師料理店の生簀に置かれていた片手袋。つまり、左右揃って意味を成す手袋という存在の中で例外的に、明確な使用目的があって片方だけになっている手袋の事だ。
人間は無意識のうちに手袋を落とし、無意識のうちに拾い上げてしまう。片手袋研究は人間の“無意識”に踏み込んでいく研究だが、“放置型作業系片手袋”だけは“有意識”に関わってくる。
さて、今日の本題。実は知り合いの方が究極的に“有意識”の片手袋写真を送って下さったのだ。
はい!片手袋、売られてました!しかも何故か左だけ!う~ん、長年片手袋研究を続けてきたが、よもや片手袋まで資本主義の流れの中に存在していようとは…。
あらためて片手袋世界(の背後にある人間世界)の奥深さを思い、僕は深呼吸を一つしたのであった。
…とここで、知り合いの方から追加情報。「どうやらゴルフは左だけグローブをする事があるようなので、この写真はゴルフ用なのではないか?」との事。
ああ!それなら納得。全く使い道のない片方だけの手袋を集めて売っているのだと思ってしまい少し恐怖心すら感じてしまったのだが、ちゃんと意味があったのか。
でもそれならそれで別の疑問が浮上してきた。それは、「だとするとゴルフ場というのは、隠れた片手袋の聖地なのではないか?」という事。だって「ゴルフ場で手袋を落とす=片手袋の誕生」という事になる訳だから。ゴルフ場の落とし物保管場所には、大量の片手袋があるのだろうか?
しかし、僕はゴルフをやらないのでこればかりは検証出来ない。ご存知の方がいらしたら、情報お待ちしております。
それにしても、片手袋を極める為には、全ての事に通じていなければならないのだな。だって、ゴルフの事を知らなければ、今回の事例の謎が解けなかった訳だから…。