アートの世界ではいつからか『○○プロジェクト』というのが乱立しているが、それらは大抵一過性のもので、作者がある程度の達成感を得れば一方的に打ち切られてしまう事も少なくない。
そういった流れを反省してか、今度は『サスティナビリティ(持続可能性)』 というキーワードが数年前に流行したが、どうやらそれ自体ただの流行で持続はしなかったようだ。
僕の片手袋撮影は別にアート活動ではないけど、死ぬまで撮り続ける事だけは強く心に誓っている。なんの役にも立たない事を一生続けてみたらどうなるのか?まあ、どうにもならない可能性の方が大きいけど、その結果を知るには(死んだら僕自身は知る事は出来ないけれど)何より『続ける事』だけが最重要テーマなのだ。
ありうる話として、名のある写真家なんかがひょんな事から片手袋に注目したりして、写真集なんかが出ちゃったとする。そんな事になったら僕が何年も続けてきた活動や、この弱小ブログなんて屁みたいにあっという間に吹き飛んでしまうだろう。
だけどそれでも良い。まあ、ないだろうけど、もしそんな事になっても僕はこの片手袋道を一生歩み続ける。ただただ片手袋を撮影し続ける。どんなに弱い力でも、やり続ければきっと二、三人ぐらいの人を驚かす事が出来るぐらいのものにはなっている筈だから!それだけで充分じゃないか!
これから何十年も続いていく片手袋撮影だから、僕が生きた各時代を感じさせるような写真がたまに撮れればとても嬉しい。その一枚を見れば色んな事が思い出されるような片手袋。
そういった意味で今日出会った一枚はとても嬉しかった。背景をよくご覧下さい!スカイツリーが写っているでしょ!
限りなく上を意識させるスカイツリーと、限りなく下を意識させる片手袋のコントラスト。
この一枚は、スカイツリーが立ちあがった年の思い出として、大切な一枚になるだろう。