目が覚めたら8時を回っていた
昨夜は
小説に夢中になってとうとう最後まで読み終え
寝たのは1時近かった
久しぶりに夢中になって読んだ小説は
横山秀夫の “ノースライト”
2月に発行された最新書である
2月に発行された最新書である
クライマーズ・ハイ以来多くのミステリー小説を書いているが
人間魚雷回天を題材にした“出口のない海”が
特に惹きつけられた作品である
″64“以来6年ぶりに発表された
主人公は一級建築士 青瀬稔
子供の頃は父の職業のダム工事現場を28回も渡り歩いた
建築家に魅せられなったが バブル後挫折を味わい家族とも別れている
大学同期の岡嶋に拾われ一緒に小さい設計事務所で仕事をしている
青瀬が手がけた
信濃追分のY邸が 「平成すまい200選」の本に取り上げられ評判になり
他の仕事の依頼も来るようになった
他の仕事の依頼も来るようになった
しかし
実際に見に行った客から誰も住んでいないようだったと聞き
気になってきた 連絡しても電話も通じない
心配になり 岡島と見に行くが
誰も住んだ気配がなく家の中には何もなかった
二階にはただ一脚木製の肘掛け椅子があった
それは北からの光が差し込む窓に向いていた
椅子はブルーノー・タウトの作でないか
ミステリーのはじまりである
久しぶりに読む小説であった
小さな字は見えづらい 時々天眼鏡を手に持ち
1ページか2ページとはかどらなかった
読み進むにつれて タウトの足跡を詳しく知り
依頼主の手がかりを求めて椅子の作者を捜し歩く
依頼主の手がかりを求めて椅子の作者を捜し歩く
情景や雰囲気が目の前に広がってくる
パリで亡くなった孤高の画家の
美術館建設のコンペに参加しての激しい闘い
心の奥の描写がすごい
モンマルトルなどのパリ風景は
訪れた時を懐かしく思い出す
夢中になって読み進む
探索は意外な結末で
現実にはあり得ないことかもしれないが・・・・・
感動し涙がにじんできた
家族との未来にノースライトがそそぐ
モンマルトル
サクレ・クール寺院 2008年5月
ムーランルージュ
今までと又違った作者の魅力に惹きつけられた
もう一度かみしめながら読もうと思っている
不思議なことに
読みつづけるうちに見えない目なのに
字がはっきり見えてきた