写真は7月13日に公演を行った泉鳥取高校の座談会後の一枚
「肝っ玉おっ母とその子どもたち」の春旅は今週が最終週となりました。
7月13日 大阪府 泉鳥取高校
14日 島根県 松江東高校
松江北高校
16日 兵庫県 武庫川女子大学附属中学校・高校
一府二県の5公演を行いました。
泉鳥取高校の生徒さんはとっても元気でした!細かい部分までのリアクションを舞台上で感じ、とてもおもしろい時間をお互いに感じることができたと思います。座談会では多くの質問が止まらないくらい出てきたそうです。
この学校の生徒さんの中に、中学1年生時、風の「ヘレン・ケラー」を観てくれていた生徒さんがいました。さっそく掲示板にそのことを書いてくれました!四年ぶりの再会が嬉かったです。
芝居を観てすぐに自分の気持ちを伝えることは貴重な瞬間だと思います。話したりないくらいだと座談会に参加した、肝っ玉役の辻が言っていました。これはどの学校の座談会でも感じることで、私達にとってとても大切な時間です。
14日は午前が松江東高校、午後が松江北高校の公演でした。両公演ともに客席の空気が会場全体を包み込みました。約1700人入る大きな会場、その大きな空間のどの場所からも真剣な眼差しを感じました。「肝っ玉」のストーリー、出てくる人物、時代背景、ひとつも逃さずに息を呑むように時間は過ぎていきました。
16日、春旅の千秋楽。武庫川女子大学内にある講堂は、こちらもまた2000人は超えるくらいの本当に大きな講堂。午前の部を高校生、午後の部を中学生、役1300人ずつの女子生徒さんが埋め尽くす会場は圧倒されるものでした。芝居のなかで緊張と束の間の笑いがリズムよく進みました。大きな拍手の音、皆さんの表情を忘れません。
2009年「肝っ玉おっ母とその子どもたち」の春旅が終わりました。
たくさんの人たちとの出会いがありました。
ひとりひとりの中に多くのモノが生まれてくれたことを願い、感じます。
17世紀、ヨーロッパで起こった宗教戦争、題材は難しく、いまの私たちには、手に取るように身近に感じるものではないかもしれません。しかし、生きるということは時代背景を抜きにしても、いまこの時代で私たちが感じること、考えられることです。ひとりひとりの考えや感じることは、ひとりひとり違っているものです。「肝っ玉」を通して誰かと話したこと、また自分の考えが溢れ出てくることは、その瞬間に起こる出来事で、もしかしたら泡のように消えてしまうかもしれません。
それでもいい、その瞬間が始まりであり、これから先に続いていく大切な時間、モノだと思います。
「肝っ玉おっ母とその子どもたち」は秋の旅に向けてまた思考され、続いていきます!!
上演公の生徒の皆さん、先生方、プレミアム公演に足を運んで下さった皆さん、先生方、本当にありがとうございました。またお会いできることを楽しみにしています!!