
7月7日(月) 筑紫丘高校 同校講堂
7月9日(水) 楠根中学校 ライティーホール
7月10日(木) 淀川工科高校 門真市民文化会館
7月11日(金) 畝傍高校 同校講堂
筑紫丘高校
この日は講堂。雰囲気のあるとても立派な講堂の客席は1300人以上の生徒さんと先生方でいっぱいに。沈黙を持った視線とそれぞれの反応、会場は一気にその空気に包まれました。
終演後には演劇部や有志の生徒さんとのバックステージツアーと座談会が有り、バックステージツアーでは舞台装置や小道具に興味を持ち積極的に質問をしてくれました。


照明の坂野さんに専門的なことを質問する姿もみられました。
座談会では芝居の構成の質問など具体的な質問や感想が多く、演劇部1年生の生徒さんからは「講堂の本来の力を発揮できたのではないか」というメッセージもいただきました。
最後には学校を出るバスに気付いた生徒さんたちや演劇部のみなさんが大きく手を振って見送ってくれました。それぞれの熱をいっぱい感じる生徒さん、先生方でした。
楠根中学校
この日は2ステージで、午前の公演は1・2年生の鑑賞。会場すると元気な声がわぁーっと
聞こえてきて、静かだった会場も一気ににぎやかに。リラックスした様子で自由に反応したりしながらも生徒たちの眼差しが強く感じられました。休憩の時間にはお芝居の話題が舞台裏に聞こえてくる程。元気いっぱいの1・2年生でした。
午後は3年生。1・2年生以上のエネルギーで役者を迎えてくれました。客席に役者が入ってくると役者に声をかけてみたり、触れてみたり。お芝居が始まるとそれぞれの反応が言葉や、笑い声、眼差しでぐいぐい舞台に伝わってきました。
カーテンコールでも、自由に声をかけたり一言感想を言ってみたりする生徒さんたち。
終演後には担当の中西先生がわざわざ楽屋に「すごく生徒の反応もよかったですね。ありがとうございました。」と役者たちに声をかけに来てくださいました。

熱心な先生がいるからこそ、こうしてまた楠根中学校での公演ができたのだと実感しました。
淀川工科高校
淀川工科高校では去年「ヘレン・ケラー」を上演。2・3年生は2度目の風との出会いとなりました。
この日は午前開演。広い会場だったのですが、すごく集中した様子で生徒さんたちの強い眼差しを舞台上に伝わり、客席との距離を感じないくらいの一体感を感じられました。
終演後には演劇部16名とお芝居をみて参加してくれた有志の生徒さんとで座談会が行われました。2週間後には自分たちも演劇の大会があり、舞台装置や小道具、衣装を手作りするそうで、上演中も舞台装置なども含めて舞台全体をみていたようでした。

質問にはお芝居のテンポやシーンなど構成の質問も多く、彼らの熱い気持ちが伝わってきました。

私はその演劇部の稽古の様子を日曜日に見せていただきました。みんなで意見を言い合いながら作品に向かっている様子がとても印象的でした。私たちの舞台が、言葉が彼らの何かに繋がるといいなと思います。
畝傍高校
畝傍高校は風のお芝居を上演するのは始めての学校でした。
講堂での上演。台風で中止になる心配もあったのですが、前日の舞台仕込みで演劇部の生徒さんたちの手伝いも有り、講堂に出来上がった舞台をみて「すごく楽しみにしてます」と、先生方や生徒さんたち。劇団員も含めてみなさんの祈りが天に届いたのか、当日は晴れ!
この日は、2ステージで、午前の公演は2・3年生。会場はいっぱいになりました。
集中した視線が少し私に緊張感を感じさせるくらい鋭い眼差しで、舞台を見てくれていました。
カーテンコールでは生徒会長さんが「ジャンヌの強い姿にすごく感動しました」ととても強い気持ちが伝わってくる言葉と素敵な花束をくださいました。
午後は1年生と保護者の方々。また、違う雰囲気で会場を包んでくれていました。
舞台からのアクションに反応したり、笑ったり、じーっと眼差しを送ったりとリラックスした様子でした。
終演後には舞台撤去に演劇部の生徒さんたちのお手伝いがありました。すごく暑い中だったのですが、一生懸命お手伝いをしてくれました。




そして最後、全てが終わり、劇団員がバス乗り込むとそれに気づいた演劇部の生徒さんや他の部活の生徒さんが講堂の前に並び、演劇部の力強い掛け声やそれぞれ口々に言葉かけて、お見送りをしてくれました。台風で中止になることもなく畝傍高校で上演でき、本当に良かったです。

8週目を終え、「ジャンヌ・ダルク」のツアーは残り1週間となりました。
本当にあっという間にここまできたという感じですが、1日1日がとても濃密でした。
残り1週間、私たちは「ジャンヌ・ダルク」通してまた彼、彼女らと出会っていきます。
高階ひかり:ヨランド・ダラゴン、ユニコーン役