朝晩が肌寒くなり、九州も秋の深まりを感じてきました。
今週は
10月29日(月) 福智高校 田川文化センター
30日(火) [AM]佐賀西高校 佐賀市文化会館
[PM]佐賀北高校
31日(水) [AM]佐賀商業高校
[PM]龍谷中学校・高校
11月1日(木) 柳ヶ浦高校 同校体育館
2日(金) 城北高校 同校体育館
で、公演をしました。
福智高校
2012年以来6年ぶり、5回目の風の公演でした。
開演前、みんな元気でこれから始まる公演への期待が高まっています。
校長先生からの「テレビや映画とは違う、生の面白さを感じてください。」という言葉を受けて、いよいよ開演です。
開演前の賑やかさとはうって変わって、ひとりひとりが何かを掴み取ろうと、真剣な眼差しを舞台に向ける姿が印象的でした。
休憩中の客席からは、「めっちゃ面白い!」とか、「難しいけど、なんか面白い。」という声が聞こえていたそうです。
終演後には、カーテンコールで謝辞を述べてくれた生徒会長さんと担当の先生が楽屋を訪ねて来てくれました。
「カーテンコールでは緊張してうまく喋れなかったんですけど、兄の歪んだ愛情だったり、登場人物3人の関係が繊細に描かれていて、すごく面白かったです。」と、想いを語ってくれました。
佐賀西高校
この日から、2日間4ステージの佐賀市内の高校の合同公演でした。
佐賀西高校は、2年ぶり4回目の風の公演となりました。
「家族や友人にTouchし、人と人の関係のあり方を改めて、感じ、考えることができました。」と、図書委員の代表の生徒さんが、熱く話してくれました。
彼の言葉にもあるように、客席のそれぞれが、公演を通して何かを考え、感じるように『Touch』の世界に触れてくれていました。
終演後には、担当の先生とカーテンコールで話してくれた図書委員の生徒さんが楽屋を訪ねてくれました。ありがとうございました。
佐賀北高校
佐賀北高校も、2年ぶり4回目の風の上演です。
物静かな客席でしたが、目の前の出来事を見逃すまいと、ジッと向ける視線を舞台から感じました。
カーテンコールでは前生徒会長さんが、
「私たちも、部活や勉強を通して、皆さんのように全身で感動を与えられる人になりたいと思います。」
という素敵なあいさつをもらいました。
そして、公演後には、演劇同好会、吹奏楽部、放送部の皆さんとの舞台裏見学と座談会が行われました。
来年、全国総合文化祭が佐賀で行われるそうで、文化を通して、自分たちのいるところを盛り上げようという情熱を感じる時間となりました。
この日は、会館に舞台を仕込んだままということもあり、舞台を彩る道具の手直しをしました。
まだまだ続く旅のためにも、補修は大事な作業です。
佐賀商業高校
こちらの学校も2年ぶりの公演で、風の公演は6回目の公演でした。
まさに「凝視」ということばがぴったりなくらいに、食い入るように見ている彼らの姿が印象に残っています。
カーテンコールでは、生徒会の生徒の皆さんが、出演者ひとりひとりに綺麗な花束を渡してくれました。
その後、舞台上では、舞台裏見学が行われました。みんな思い思いに興味があることや小道具などを見ては、劇団員に質問をしたり、衣装を身に纏ってみたり、わずかな時間でしたが楽しい時間を過ごしてくれていました。
龍谷中学校・高校
この日の午後は、龍谷中学校・高校の公演。
6年ぶり3回目の風の公演です。
リラックスしながらも集中して、見ることを楽しんでくれていました。
公演後には、小さな色紙を持った生徒さんが舞台袖に来て、「人の優しさ、愛情を感じて、涙が溢れてきました。」と、自分が受けた感動を興奮した様子で話してくれました。
柳ヶ浦高校
3年ぶり、3回目の風の公演でした。
この日は、文化祭のなかでの公演ということもあり、朝から『Touch』の舞台設営と平行して、体育館の飾りつけを生徒の皆さんがしていました。
体育館の入り口では、開場を待つ生徒の皆さんですでに賑わっていて、開場と同時にあっという間に体育館は生徒の皆さんでいっぱいになりました。
「やばっ!なにこれ、すごい舞台。」とそこここで、驚きの声があがっていました。
そして、文化祭の開会式を終えていよいよ開演。
リラックスした様子の客席で、3人登場人物が起こす出来事に反応しながら、楽しんで見てくれていました。
公演後の舞台撤去には、文化委員と生徒会の生徒の生徒の皆さんがお手伝いをしてくれました。
生徒会長さんは柔道部、そして、文化委員もなぜか柔道部の生徒たちが多いようで、とても、力強くそして元気に劇団員と交流しながら手伝ってくれました。
ありがとう!
文化祭、目一杯楽しんでください!
城北高校
旅班は柳ヶ浦高校を出発しそのまま城北高校へ。
城北高校は午前中の公演のため、前日に舞台設営を行いました。
こちらの学校も文化祭での公演ということもあり、夜8時頃に学校に着いた時にも、たくさんの生徒たちが文化祭の準備のために残っていました。
搬入、設営には、生徒会・文化祭実行委員の男子生徒が一人、寮の門限ギリギリまでお手伝いをしてくれました。話を聞くと、なんと!2年前に南小国中学校で風の『ジャンヌ・ダルク』の公演を見たとのこと。
「文化祭前はいつも夜遅くまで残っているんです。明日の公演も楽しみだし、準備の手伝いもめっちゃ楽しいです。」とうれしそうに話してくれました。
一層、明日の公演への気合いが入ります。
学校のセッティングした照明の手直しを生徒と一緒に。
いつもとは、違う雰囲気の体育館にみんな驚いていました。
城北高校は、じつに10年ぶり5回目の風の公演となりました。
開演前、文化祭のオープニング企画があり、公演への期待が高まります。
開演すると、興奮した雰囲気は一変。
『Touch』の世界を一瞬で、彼らのまっすぐな視線が貫き、体育館全体を彼らの空間に変えてしまいました。
彼らの「見る・感じる」力の強さを改めて感じる公演でした。
終演後には、委員会の生徒の皆さん、総勢60人ほどが、入れ替わりながら舞台撤去のお手伝いをしてくれました。午後の企画の準備もしながらの忙しいなかでも劇団員と積極的に交流をしてくれていました。
皆さん、頑張ってください。文化祭の成功を願っています。
9月に始まった『Touch』の旅ももうすぐ折り返しを迎えます。一回一回の公演で、どんな出会いができるのか、期待と願いをこめて、旅は続いていきます!
文:佐藤勇太(フィリップ役)