2018年秋『Touch〜孤独から愛へ』九州ツアー 第8週の公演は佐賀県から始まりました。トップの画像は、佐賀清和高校での1枚です。
11月19日 【佐賀県】佐賀清和中学・高校 同校体育館
20日 【佐賀県】佐賀女子高校 同校体育館
21日 【長崎県】猶興館高校 平戸文化センター
22日 【福岡県】立花高校 そぴあしんぐう
佐賀清和中学・高校
この学校は風11回、内Touchは5回目となる公演です。
当日2ステージということもあり、前日の日曜日に公演準備をすることとなりました。
休日にもかかわらず部活に来ていた放送部の生徒たちが、搬入から手伝ってくれました。
手伝ってくれた生徒たちの中には、九州大会を間近に控えた生徒もいて担当の先生も「この中の何人かは九州大会まで連れて行ってくれますよ」と自信満々な表情でした。
午前中の公演は、高校生のみの観劇です。
体育館に入ってくるところから、すごく集中した緊張感のようなものも感じました。本番前、担当の先生から、生徒たちへなぜ私がこの芝居が好きなのか、自分の出会いの話を話してくれました。
終演後には、荷物の運び入れを手伝ってくれた放送部の生徒たちが、舞台見学に訪れていました。実際自分たちが触ったものが、舞台上に現れてまた改めて触れる。そんな経験の中で、彼女たちにとって一つの思い出となっていてくれればうれしいです。
2回目の公演は、中学生と高校生の公演でした。体育館に入ってきたところから午前中とは違った高揚感に包まれていました。
開演前には4年前のヘレン・ケラー、2年前のジャンヌ・ダルクにも出演していた高階、倉八の紹介もしていただき、生徒たちにとって、そして私たちにとっても、再会からの始まりとなりました。本番中も生徒たちは、受け取った物を投げ返すように、一緒に芝居を作っていました。
片付けにも多くの運動部の生徒、放送部の生徒達が協力してくれました。出演者やスタッフも今日のこと、前に見たジャンヌのこと、多くのことを語り合いながら片付けをしていました。
最後は放送部の生徒たちが見送りをしてくれました。最初から最後までありがとうございました!
佐賀女子高校
佐賀女子高校は前回のヘレン・ケラー以来、3年ぶりの再会です。
開場中、体育館に入ってきた生徒たちからは「本物じゃん!」「すごい!」という声も聞こえ、この時間をすごく楽しみにしていたことを感じました。開演前、先生からも「このセットを見てください。今日は生の臨場感、迫力を感じていってほしい」と同じくらい先生方も楽しみにしてくださっていることを感じるあいさつをいただきました。
本番中、後ろのほうまでぎっしりと入った客席にも関わらず、先生の言葉を受け、集中し小さい事柄を逃すまいという姿が印象的でした。
終演後には、退場の時間を使って、今美術を勉強している生徒たちと舞台裏見学を行いました。美術を勉強しているということもあり、後ろの幕や、二階屋の作りなど、舞台美術を作った佐田を交えながら、細かいところまで見て回っていました。
その後、そのまま体育館に残ってくれた運動部、放送部の生徒達と共に舞台の片づけを行いました。「次何やりますか!」と率先して手伝ってくれたおかげで、私たちが思っていたよりも早く片付けを終えることができました。ありがとうございます!
猶興館高校
この学校は、「肝っ玉おっ母とその子供たち」以来、9年ぶりの公演です。
開演前、会場の様子を覗きに行ってみると、もうすでに半分以上の生徒たちが入場を終えていていました。
生徒の進行、文化副委員長のあいさつで舞台は始まりました。
本番中、後ろから見た生徒たちの姿は、笑うところでは笑い、静かにじっと見たりと、メリハリのある空気を作ってくれていました。
カーテンコールで、文化委員長さんから「独特な世界観がって、楽しめました。」とTouchの世界を肌で感じてくれていたことを実感しました。
お礼の言葉と共に、記念品も頂きました!
ホールから出てくる生徒たちの顔は、どこか満足げです。
終演後、文化委員の生徒達と担当の先生が、楽屋まで顔を出してくれました。さっきまで舞台に立っていた役者と話している生徒達の姿には、今日のこの時間が1つ大切な物となったことを実感しました。
平戸市は佐世保市よりもっと先に行ったところにあります。普段なかなか芸術に触れる機会の少ない地域で、こうやって公演を続けていけるよう私たちも頑張っていきます。
立花高校
この学校は、風3回目となる公演です。
開場前から、ロビーには多くの生徒たちの姿が見え、この公演への期待感をひしひしと感じました。
開場中には生徒と先生が和気藹々と話す姿が見えたり、担当の先生からの挨拶にも生徒が拍手するなど、生徒と先生の仲の良さを感じる時間でした。
開演後、フィリップが舞台上に出てくると、さっきまでの雰囲気とは打って変わり、集中した真剣な表情を見せてくれていました。
カーテンコールでは、生徒会長さんのお礼のあいさつと、なんと花束を出演者全員分頂き来ました。ありがとうございます!
終演後には舞台裏見学や座談会も行われました。ついさっきまで舞台の上で観ていたものに、実際に触れ「こうなってたのか」と新しい発見を感じていました。
座談会は、トリート役の佐野を交えて行われました。
20018年「Touch~孤独から愛へ」は、後半も半ばにさしかかりました。旅班は一度東京に戻ります。残りの時間も出会い、そして再会を大切にしながら、その一つ一つを糧にして進んでいきます。
文:舞台スタッフ・石岡和総