風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
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2022年『Touch~孤独から愛へ』秋ツアー その8

2022-11-06 21:52:39 | 全国巡回公演

9月初旬から始まった2022年『Touch~孤独から愛へ』秋の巡回公演も、いよいよ終わりが見えてきました。来週の公演が終わると『Touch』のツアーから『星の王子さま』のツアーへ変わります。そのため祝日にバスの大掃除も行いました!

心新たに先週終わりから大きく移動し、今週は静岡県からの公演です。

 

10月31日(月) 【静岡】日本大学三島中学校・高校

11月2日(水)  【岐阜】郡上北高校

11月4日(金)  【岐阜】池田高校

 

日本大学三島中学校・高校

この学校はなんと風の公演を過去6回も呼んでいただいています。2018年の『ヘレン・ケラー』より4年ぶり7回目の再会です。

会場中、ホール内に入場してくる生徒たちは、事前にご担当の先生が作成した『Touch~孤独から愛へ』紹介ムービーを見てきたそうです。

そのためとてもワクワクとした、元気な表情で入場してきました。

開演前、ご担当の先生方による劇団紹介、この芸術鑑賞に込める思いを聞いた生徒たちは、その言葉に応えるように大きな拍手で舞台の幕を開けてくれました。

本番中は自分たちの思い思いに、舞台上で起きている出来事を発見し、温かい客席から起こるエネルギーが、この2時間を一緒に作っていると改めて感じさせられる時間になりました。

カーテンコールでは、図書委員の代表の生徒からお礼の言葉と花束をいただきました。ありがとうございます!

終演後には演劇部の皆さんとの、舞台裏見学が行われました。舞台上では、道具一つ一つに触ってさっきまで見ていたものを確かめたり、役者やスタッフに質問をしたりなどの交流を行っていました。

なかなか熱も冷めず、そのままハロルド役の柳瀬と客席での座談会に移ります。片付けの姿を見ながらの座談会は大盛り上がり。撤収が終わるまで続いていました。

最後には記念に写真を1枚。皆さん高校生活楽しんでください!

 

郡上北高校

この学校は2020年から延期になっていた学校です。最近まで体育館に全校生徒を入れることができず、当初公演も前半後半入れ替え制で、生で観れない部分はリモートで観るという話もありました。状況が少し落ち着いて本当に良かったです。

先生の諸注意、代表の生徒さんの「早く始めましょう」と言わんばかりの素早い進行でスタートしました。

本番中、始まりはとても静かで感染症を気にして緊張しているのかなと感じていましたが、物語が進むにつれてクスクスと笑い声が漏れ始めだんだんと打ち解けてゆき、最後には優しい雰囲気で包んでくれました。

カーテンコールでは生徒会代表の生徒さんが「初めてじっくり演劇を観ました。役者さんの小さな動き一つ一つに感情があって面白かったです。これを機にいろいろなものに触れてみたいです」と語ってくれていました。

後から聞いたのですが、1年生だったそうです。堂々とした挨拶をありがとうございました!

終演後、退場中に舞台が気になった生徒さんが舞台裏見学を行っていました。

撤収作業のお手伝いにと、演劇部とバスケ部そして有志の皆さんが集まってくださいました。その中には終演後見学をしていた生徒さんの姿も。皆さんが役者やスタッフと話しながらも、テキパキと進めてくれたおかげで予想よりかなり早く撤収を終えることができました。

手伝ってくれた皆さんと記念に一枚。

学校生活の大切な思い出になってくれていたらうれしいです。

 

池田高校

この学校は今回が風初の公演になります。そして新型コロナウイルスの影響でこの数年体育館に全学年を入れられなかったそうです。久しぶりの全校生徒が揃った瞬間です。

並び方にも気を使い、しっかりと一人一人の距離を取り、換気も行いつつ公演にのぞみました。本当は、保護者の皆さんも呼んでの公演だったのですが、この状況を受け保護者の方々にはリモートでの配信となりました。

開演前、教頭先生より、体育館に組まれた舞台について、バリアフリー演劇への取り組みと、劇団の紹介をして下さいました。「3年に1回の鑑賞行事です。思いっきり楽しんでください。」と、この時間を楽しむよう促しながらの開演。

開演すると、生徒たちは真剣なまなざしで、舞台を見つめていました。リモートの撮影や感染症のこともあり、大きく笑ったりと反応しずらい状況の中でも、しっかりと舞台上で起こってることを発見し、感じている様子がとても印象的でした。

カーテンコールでは生徒会長さんよりお礼の言葉と副会長さんより花束を頂きました。

生徒会の2人は終演後、特別に舞台裏見学が行われました。地図をもらったり、衣装を着たりとさっきまで舞台上で観ていたものを手に取りながら実感を確かめていました。素敵な言葉と花束ありがとうございました。

当日の呼びかけで、撤収作業のお手伝いに30人ほどの生徒さんが参加してくれました。その中には中部大会に出場が決まっている演劇部の姿もありました。もう間近に迫っていますが、頑張ってください!応援しています。

最後まで残ってくれた皆さんと記念撮影。まだまだ油断のならない状況の中、3年に1回の芸術鑑賞行事を行うため、尽力してくださった先生方には本当に感謝申し上げます。

そして生徒皆さんの、大切な思い出の一つになってくれたら、これ以上の喜びはありません。

 

来週には2か月半の巡回公演も終わりを迎えます。最後の最後まで、出会う客席の持っている可能性に心躍らせながら、私たちは旅を続けていきます。

 

文:石岡和総(フィリップ役)


2022年『Touch~孤独から愛へ』秋ツアーその7

2022-11-06 16:59:54 | 全国巡回公演

2022年『Touch~孤独から愛へ』秋の巡回公演は10月も後半に入って日々肌寒さを感じるようになってきました。

10月24日(月) 日本大学第二中学校  (武蔵野市民文化会館)
10月27日(木) 勝山中学校  (勝山文化センター)
10月28日(金) おかやま山陽高校  同校体育館

10月24日 日本大学第二中学校

久しぶりの東京での公演です。あいにくの小雨模様のなか、武蔵野市民文化会館を会場として日本大学第二中学校の演劇鑑賞会です。

13時の開演にあわせて、生徒さん達は入場してきました。学校を離れて、友人達と違う場所にいるワクワクしているのが、こちらにも伝わって来ます。

先生の開演前の諸注意などのあと、いよいよ開演となりました。

本番に入ると、一幕一場の兄弟の鬼ごっこのシーンから、会場全体がよく反応して笑い声があちこちで起こりました。

終演後、生徒会長のお礼の言葉ときれいな花束をいただきました。しっかりした口調での感想、どうもありがとう。この日見た『Touch』というお芝居が、皆さんの心に何か残すことができたのなら我々も嬉しく思います。日本大学第二中学校の皆さま、本当にありがとうございました。

 

 

10月27日 勝山中学校


真庭市スポーツ文化振興課主催による勝山中学校の演劇鑑賞会です。

入場するとまず目に入る舞台セット(緞帳を使用しないためセットが見えている)に、生徒さん達は興味深く見いっているようでした。

担当の先生の進行で一幕がスタートすると、皆さんが芝居に集中して引き込まれていく様子が伝わって来ます。

カーテンコールのなかで、生徒会長からの謝辞をいただきました。

終演後、大勢の生徒さんが舞台見学に残り、大道具や小道具に触れ役者やスタッフに色々質問をしていました。

その後、ハロルド役の柳瀬太一と座談会も行われました。この場をつくってくれた真庭市スポーツ文化振興課の皆さん、勝山中学校の皆さんどうもありがとうございました。

公演の余韻を残しつつ、勝山文化センターを後にしました。

 


10月28日 おかやま山陽高校

 勝山中学校での公演を終え、翌日のおかやま山陽高校での公演のため体育館へと向かいました。学校に到着するとなんと校門に生徒さん達がいて、体育館まで案内をしてくれました。

吹奏楽部の皆さんが、搬入作業の手伝いに待ちかまえてくれていました。

2階の体育館でしたが、吹奏楽部の皆さんのおかげで予想よりもかなり早く前日の仕込みを終了する事ができました。ありがとうございました。

翌朝学校に入り、残りの作業を終えいよいよ本番。生徒数が多いため、午前・午後の2回公演です。

先生によりますと、この学校では自分の興味のあることに自由に取り組むことができるそうです。将来何をしたいかは多くの経験から生まれることもあるでしょうから、そんな彼らに演劇を見せられるのは、嬉しいことです。

午前の部も、午後の部も、集中し役者の一挙一動に見入っている姿が見受けられました。

終演後には、吹奏楽部の皆さんと集合写真をとり舞台見学しました。

昨日に続いて吹奏楽部のみなさん、そして、運動部の多くの生徒さんが撤収作業を手伝ってくれました。本当にありがとうございました。

トラックにすべて道具が収まり、いざ学校を出ようとしていると、なんと嬉しいサプライズが待っていました。

吹奏楽部の皆さんが、私達に、合唱をプレゼントしてくれたのです。素晴らしい歌声に癒されエネルギーをいただき、私達はまた次の地へと向かうことになります。

おかやま山陽高校の皆さまどうもありがとうございました。

文:佐田剛久(舞台監督)