『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』の公演も11月に突入しました。
旅のメンバーの入れ替わりもあり、新たなメンバーと共に旅公演が始まりました。
今週は、鹿児島県と長崎県での公演です。
11月8日(火) 【鹿児島県】 川薩清修館高校 同校体育館
10日(木) 【鹿児島県】 鹿屋女子高校 鹿屋市文化会館
11日(金) 【長崎県】 海星中学校・高等学校 長崎ブリックホール
川薩清修館高校
今週始まりは、鹿児島県の川薩清修館高校の公演です。
川薩清修館高校では、2014年の『ヘレン・ケラー』の公演から8年ぶり、風は、4回目の公演となりました。
前日の搬入作業にお付き合いいただいた担当の先生をはじめ、先生方のなかには、2014年の『ヘレン・ケラー』の公演を当時、観劇された先生もおり、舞台が出来上がっていく様子を見ながら「出来上がっていく舞台セットを見て、この体育館の空気感を感じて当時の公演を思い出してきました!懐かしいですね。私たちも、生徒たちも明日の公演を楽しみにしています。」と話してくれました。
本番当日。入場する生徒さんたちの元気な声が体育館に響いていました。
本番が始まると、ゆったりとした姿で、舞台に向き合う観客の姿を感じました。
終演後には、代表の生徒さんの、「私たちにとって、貴重な時間となりました。」と、素敵な挨拶と花束を頂きました。
舞台の片付けのお手伝いには、バレー部、バスケ部、ホッケー部、野球部、卓球部など、たくさんの生徒さんたちが駆け付けてくれました。
アニー・サリバン役の高階と語りあう生徒さん達。
慣れない作業もあったなか、最後まで、「楽しかったです!!」という皆さんの笑顔に支えられた時間となりました。
鹿屋女子高校
鹿屋女子高校では、2019年の『Touch』の公演から3年ぶり、風は8回目の公演となりました。
開演前には、担当の先生が「皆さん、楽しんで鑑賞しましょう。」と今日の公演の日を楽しみにしていたことを伝え、そして、生徒さんたちを盛り上げての始まりとなりました。
公演がはじまると、客席の空間から、ひとつひとつの出来事に呼応するようなまなざしと、視線を感じました。
カーテンコールでは、生徒会の生徒さんより、「私も、どんなことも諦めず、やり抜いていきたい」という熱い挨拶のメッセージを伝えてくれました。
終演後の舞台見学にきてくれた生徒さん達。
舞台のさまざまな場所に触れたり、劇団員と想い想いに話をしていました。
また、自分の将来の夢や希望や不安を熱く語ってくれた生徒さんの姿もありました。
担当の先生も「このような状況のなか、今日の時間をつくることが出来てよかったです。」
と語ってくれました。
先生方の想い、そして、生徒さんたちの希望にあふれた姿から、ひしひしと皆さんの情熱を感じた時間となりました。
海星中学校・高等学校
海星中学校・高等学校では、こちらも2019年の『Touch』の公演から3年ぶり、風は4回目の公演でした。
全校生徒合わせて、1000人を超える客席。
開演前には、校長先生のお話がありました。
ヘレンとアニーという人物について、物語について、そして、何より、様々な行事が中止となったなか、今回の演劇鑑賞行事を思いっきり楽しんでほしいと、温かなメッセージを客席に伝えてくれていました。校長先生、先生方の想いを受け取るようにして始まった本番。
学校にとっても、全校生徒での観劇という試みのなか、迫力のある客席から、舞台上にもエネルギーを感じ、支えられた公演となりました。
カーテンコールでは、代表の中学校1年生の生徒さんが堂々とした姿で、『ヘレン・ケラー』の公演のなかで、感じたことや考えたこと、をまっすぐな言葉で伝えてくれました。
終演後には、舞台見学も行われました。
ヘレンの友達のパーシィー役の稲葉と話をする生徒さんたち。
実際にポンプに触れて水を出す生徒さんの姿。
また、舞台見学の後には、アニー・サリバン役の高階と共に座談会が行われました。
座談会では、生徒さんたちと高階との熱い対話で盛り上がり、搬出作業が終わる最後の時間まで、めいっぱい語りあっていたようでした。
最後に、搬出場所のトラックまで駆け付けてくれた生徒さん達。「さまざまな人たちの力で公演を創っていることを感じました!」と語ってくれました。
たくさんの再会と出会いを感じた一週間でした。
様々な決断と、先生方、生徒さん達の姿に支えられた時間となりました。
本当にありがとうございました!!
文:倉八ほなみ(ヘレン・ケラー役)