9月3日から始まった『Touch〜孤独から愛へ』のツアーもいよいよ最終週に入りました。
11月7日(月)【岡山県】高梁高校 高梁市総合文化会館
8日(火)【大阪府】四天王寺東中学校・高校
藤井寺市立市民総合会館本館(パープルホール)
9日(水)【広島県】海田高校 広島県立文化芸術ホール
高梁高校
この公演は創立記念式典と合わせて行われました。
開場中、舞台装置を見て「すげーっ」「なんだこれは!」と目の前に組まれた舞台装置に驚き、開演を楽しみに待ってる様子が印象的でした。
開演前は担当の先生から「思いきり楽しんで下さい!」という言葉と大きな拍手に包まれながら開演です。
公演中は担当の先生が仰ったように、リラックスした姿で笑ったり、前のめりになって舞台を観る姿が印象的でした。
終演後生徒会長さんからのお礼の挨拶では「フィリップとトリートとハロルドの関係に惹きつけられて、感動しました。」と力強く伝えてくれました。
その後バックステージには、部員が一人の演劇部の男の子が舞台に上がって、舞台の隅々まで見てまわりました。「舞台の構造一つ一つを確認して、自分一人でもできることを勉強していきたい。」と熱心な姿を見て、演劇に対する熱い思いを感じる時間でした。
四天王寺東中学校・高校
2018年の「ヘレン・ケラー」以来、二回目の公演です。
開場中からすごく元気な声が舞台袖に聞こえてきて、一気に会場の雰囲気も明るくなり、本番がいまかいまかと楽しみになりました。
開演前には校長先生から「映画やテレビと違って、舞台では巻き戻しをしたりできません。一度として同じ舞台はない。場所も観客も違う、生の舞台です。
この時間や空間を感じて、リラックスしてマスク越しでも笑って、悲しければ思いきり泣いてください。皆さんにとって一生の思い出、一期一会になることを願ってます。楽しんで下さい」と熱いメッセージとともに開演です。
公演中はよく笑って、一つ一つの出来事に反応して、校長先生の想いを受けるように一人一人がその瞬間や空間を楽しんでる様子が印象的でした。
カーテンコールでは生徒会長さんから「僕にも大好きな弟が二人いて、トリートが弟を想う気持ちがすごく伝わってきたした。そしてハロルドが二人を勇気づける姿が心にきました。初めて演劇を観て、すごく感動しました。」と素敵な言葉をいただきました。
公演後のバックステージでは、生徒が泣いてる姿を見て私も嬉しくなりました。と伝えてくれた先生や本番中に書き留めたメモをもとに、気になったことを役者に質問する生徒さん。四年前にヘレンケラーも観て、また風さんの演劇を観れて嬉しかったです!と伝えてくれた生徒さんもいました。
海田高校
風の公演は初めての学校です。
2020年に予定していた公演が延期になり、ようやく実現することができました。
校長先生から「三年間芸術鑑賞行事ができず、やっとできますね。今回の芸術鑑賞で真剣に相手に向き合うこと、触れることの大切さを学んでくれると嬉しいです。思いきり楽しんでください」と想いのこもった挨拶と大きな拍手で開演しました。
公演中は舞台をジッと見つめるように観て、舞台に立っていても視線を感じるほど真剣な姿が印象的でした。
カーテンコールでは生徒会代表の生徒さんから
「コロナウイルスの影響で人と人とが触れる機会が制限される中で、人と人とで繋がる大切さを感じました。
そして演劇を観て、舞台にいる俳優さんだけでなく照明や音響、スタッフの皆さんが協力してひとつのものを創ってる凄さを感じました。
今日Touchを観れて良かったと心から感じました。」と胸が熱くなる言葉をいただきました。
そしてなんと、カーテンコール後にはスタンディングオーベーションが起こりました!
公演後には演劇部のみなさんとのバックステージを行いました。
照明を見たい!音響を見たい!これはどうなってるんですか!?と興奮した様子で舞台の隅々まで探検するように見学して、
最後には演劇部の部長の生徒さんから「見えないところにもこだわってたり、仕掛けがあって、大興奮でした。自分達でも取り入れれる所もあって、取り入れれる所は取り入れたい。」と話してくれました。
二日後には県大会が控えてるとのことで、思いきり楽しんで、公演が良い時間になることを僕たちも願ってます。
9月から始まった『Touch〜孤独から愛へ』のツアー。
まだまだ新型コロナウイルスの影響で様々な制限のある中、なんとか一つでも生徒たちに思い出を作ってあげたい。という先生方の想いのつまった旅公演でした。その想いを受け止め一瞬一瞬を生きる生徒たちの姿には力を入れて強いエネルギーを感じました。
そのエネルギーをこれから始まる『星の王子さま』の旅に繋げ、九州地方を巡回している『ヘレン・ケラー』と共に、風の旅は最後まで駆け抜けていきます。
トリート役 蒲原智城