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『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』2021年秋 九州ツアー 第9週目

2021-12-12 12:32:28 | 全国巡回公演

今秋のツアーも残り3週間となりました。

コロナ禍というだけでなく一回一回の公演を生徒さんたちとつくり出す緊張感を持って旅は続いています。
 
12月7日(火)  福岡県 大牟田高校 大牟田市文化会館
12月9日(木) 鹿児島県 開陽高校 谷山サザンホール
 
大牟田高校
この学校では、風を今回で4回目の観劇になります。昨年に予定していた『Touch』は、コロナの為に延期になってしまい、今年『ヘレン・ケラー』を観劇できることに担当の先生方は大変よろこんでらっしゃいましたが、その為のご苦労に私たちは感謝しています。午前は総合科、工業科、家庭科の960人の生徒さんが、密を避けて、1500席いっぱいに広がって座っての観劇です。
 
 
 
開演前、担当の先生からの「マスクは外さず、でも楽しんでみてください。」の声に応えるように、生徒さんたちは、まさに楽しんで観ています。開演早々のヘレン生後6ヶ月の定期検診のプロローグのシーンで、拍手が起こるほどでした。
また集中したり、笑ったり、驚いたり、彼らが楽しみながら観ていることが伝わってきました。
午後は普通科の320人の生徒さんたちが真剣に見入っているのが伝わってきました。その伝わってくる空気は、午前の公演とはまた違い、改めて一回一回の公演を生徒さんたちと共につくりだしていくことの大切さを教えられます。
何回も観ていただいている大牟田高校ですが、今日、この一回一回の公演と同じように、そこにつくられ、生まれる信頼感と次への期待感を生みだせることができたようにと感じています。
 
開陽高校
学校の体育館で実施する予定だったが密を避ける為にホールで実施することになりました。それだけ生徒たちに見せてやりたいという先生方の想いに大変感謝です。
不登校だった生徒さんや、心に問題を抱えている生徒さんもいるので、なおさらなのではないかと、担当の先生の思いは熱く感じました。
全日制と定時制の合同観賞で、リラックスした空気が800席に450人の生徒さんが広がって観ていました。それでいて、とても落ち着いている感じが伝わってきます。一人ひとりが自由に受け止めているようでした。終演後のお礼のことばとして福祉介護科の生徒さんが「ヘレンと向き合っていくアニーの姿に心を打たれた」と、自らの進路への態度を示すように語ってくれました。
終演後には、座談会と撤去の手伝いに希望する生徒さんが、約20人づつ位残ってくれました。
 
 
 
私は舞台の道具や機材などをリフトに乗せる作業を10人位の生徒さんと一緒にやった。彼らはそれぞれ体格も違うし動きも違うのだが、みんなで一緒になって協力しあってなによりも楽しんで手伝ってくれていました。終わった後、「楽しかった!!」との生徒の声に疲れていた私は心の元気をもらった。
 
今週は体育館での公演はありませんでした。しかし、会館での公演でも体育館の公演の時に感じさせられる身近さをしっかり感じられたのは、やはり、この公演を実現させる為に尽力して下さった先生方と、この公演を一緒につくりだしてくれた生徒さんたちとの"出会い"だと思います。ありがとうございます!!
 
文:坂牧明(医者役)

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