春の『Touch~孤独から愛へ』のツアーもいよいよ千秋楽を迎えました。
今ツアーの最後の公演は
7月16日(火) [京都府] 京都橘中学校・高校 同校講堂
での公演でした。
京都橘中学校・高校
今回でこの学校では、三回目の風の上演になります。校内に建てられている立派な講堂での上演でした。生徒数が中高合わせて約1300名と多いため、午前と午後の二回に分かれての公演でした。
午前(中学校、高校2年生)
元気よく賑やかに講堂に入ってくる生徒のみなさん。担当の先生が「舞台に上がっていいよ。」と声をかけると、これまた元気よく返事をして、たくさんの生徒のみなさんが見学のため舞台にどっと押し寄せてきました。
舞台背景のパネルの絵に注目して見ている生徒さん。美術の佐田(Touch班の舞台監督)が‘’ABC‘’のアルファベットをコミカルに描いた一枚。今旅特に生徒さんたちに人気がありました。
英字の本をじっくり読んでいる生徒さんも。ちなみに、僕はほとんど読めません。
舞台見学を終え、温まった空気の中開演かと思いきや、進行開始を告げるベルが鳴ると、ピタッと話し声が止みました。びっくりするくらいの切り替えでした。
公演が始まると、空気が一変。中学生はよく反応をしながら、高校生は落ち着きながらじっくりとという感じで、それぞれの楽しみ方で観劇をしてくれていました。
午後(高校1年、3年生)
入場時間を待たずに、一人の男子生徒さんが「舞台を見学させてもらえますか?」と、講堂に来てくれました。持ってきていたタブレットで写真を撮りながら、隅々まで舞台を堪能してくれていました。
この生徒さん。入場時間になると、担当の先生に代わって「みなさん、ぜひ舞台に上がってください。面白いですよ。」と、マイクを使って積極的にほかの生徒のみなさんに呼び掛けてくれました。そのおかげもあって、午後の公演前の舞台見学にも多くの生徒さんが参加してくれました。
『Touch』の舞台見学で一番人気の二階の部屋。見に行った人しかわからない。一体何があるのでしょう。見えない所って、気になっちゃいますよね。
このアメフトのヘルメットも舞台小道具です。違和感なく?会話を楽しんでいます。
懐かしいブラウン管テレビ。一体何が映っているのでしょう。
小道具の拳銃に夢中になっています。なーんか「武器」ってロマンを感じますね。
開演前。担当の先生の、「待ちに待った団体鑑賞の日です。みなさん、リラックスして楽しんでください。」という言葉を受けて、拍手の中開演です。
午後の公演は、ジッと食い入るように、真剣に舞台に視線を注いでくれているのを感じる客席でした。静かな客席の中、息をのむ音や、鼻をすする音が会場に響いていました。
公演後に、劇団代表の柳瀬が校長先生にご挨拶に伺ったときに、「見終わったあとの生徒たちの表情が晴れやかでした。」と仰っていたそうです。生徒のみなさんひとりひとりの中に何か響くものがあってくれたらと思います。
公演後に、舞台撤去のお手伝いも兼ねて、舞台見学と交流の時間を過ごすことができました。当日の呼びかけにもかかわらず、なんと100人を超える生徒のみなさんが参加してくれました。
担当の先生も、「みんな部活動が大会前などで忙しいから正直あんまり来てくれないんじゃないかと思っていましたが、こんなに集まってくれるとは思っていませんでした。完全に想定外でした。」と驚きとともに嬉しそうに話してくれました。
そんな担当の先生。生徒にトリートの帽子を被せられて、ニッコリの一枚です。
写真のような感じで、みんなが行列になって、荷物を凄まじい早さで運んでくれました。そのおかげで、驚異的な早さで舞台の片付けが終わりました。みなさん、本当にありがとうございました。
最後は、お手伝いをしてくれた生徒のみなさんと集合写真(写真には写っていませんが、途中で帰らなくてはいけない生徒さんたちもありがとうございました。
楽しいことも大変なこともあった今年の春の『Touch~孤独から愛へ』のツアーが終わってしまいました。
今回のツアーを通して、先生方との繋がりや信頼関係はさることながら、地域の方々や親御さんなど、たくさんの大人たちも子ども達同様に公演を楽しみにしてくれていることを感じることのできたツアーだった様に感じます。
ちょうど同じ日に、主に東日本地域を巡演している『ヘレン・ケラー~ひびきあうものたち』のツアーも終わりました。
互いのツアーの余韻に浸るまもなく、すぐに約二週間に渡る北海道の『星の王子さま』のツアーが始まります。
それぞれの旅で得たこと、感じたこと、つくってきたことを持ちながら、新たな出会いを求めて、北の大地へ歩みを進めていきます!
文:佐藤勇太(フィリップ役)
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