『ヘレンケラー ひびき合うものたち』のツアーは16ステージを終えて、今週から後半になりました。
クラーク記念国際高校柏キャンパスでの公演で、花束を渡してくれた柏キャンパス、東京大志学園柏分室の生徒さんが花束を渡してくれた写真です。
10月24日 埼玉県 熊谷高校 同校体育館
10月25日 福島県 いわき光洋高校 同校体育館
10月27日 福島県 松韻学園福島高校 福島文化センター
10月28日 千葉県 クラーク記念国際高校柏キャンパス さわやかちば県民プラザ
熊谷高校
熊谷高校は2009年に「Touch~孤独から愛へ」を上演しましたが、今回は初の体育館での公演になりました。
私たちが舞台の設営をしていると体育館をのぞきに来る生徒さんの姿があり「すごい!」と一言。体育館はそれぞれの学校により大きさや人数が違うので、工夫を重ねながら設営を進めていきます。
開演前、1100人の生徒さん、先生方が体育館に入ると館内はすごいエネルギーに満ち、袖にいる私たちも気合いが入ります。少し寒くなってきた館内が一気に暖まっていきます。
本番が始まると、切り替わったように舞台をじっと見つめていました、その集中力のなかには舞台を見逃さないという力強さを感じます。
カーテンコールでは、はにかみながら「吸い込まれそうだった。今までみたことないとてもきれいな舞台でした!」と素敵なメッセージを送ってくれました。
公演後には、1年生の1クラス、有志の生徒さん、部活の生徒さんが舞台の見学、搬出を手伝ってくれました。
みんな荷物を運びながら話をしたり、笑顔が絶えない時間でした。本当にありがとう!
いわき光洋高校
いわき光洋高校は風初の上演になります。今日の上演は昨年の文芸委員3年生のみなさんが後輩たちにヘレン・ケラーを見せたいと話し合い決まりました。
朝、トラックとバスで学校に到着すると文芸委員の生徒さん、ボランティアで参加してくれた生徒さん、演劇部のみなさんが体育館で待っていてくれました。今日の一日を楽しみにしてくれてているんだと伝わってきます。
そして一緒に舞台装置を運んでいきます、ばらばらになった道具に生徒さんは「これなんだろうね」と話しながら参加してくれました。
カーテンコールでは、アニー・サリバン役の柴崎から「みんなの視線で体に穴があくかと思いました、今日見て感じた事、ぜひ大事にしていってください」と生徒さんたちへメッセージが送られました。
そして先生からは、「この作品が卒業した3年生の文芸委員のみんなも一緒につくった作品だよ」とみんなへ、大きな拍手が起こりました。
終演後もみんなで、舞台を見学しました。それぞれの生徒さんが自分が見たいものを見て、触ってみる、その姿を見ている先生方。2時間のなかでなにかが動いているのがわかります。興味を持ち、触れ、驚きを感じる。とても良い時間が出来ました。
松韻学園福島高校
福島高校は風初の上演でした。開演前に担当の先生から「ちゃんとした演劇をみんなで見るのはうちの高校では久しぶりなんです。」と少しの不安とこれから観る生徒さんたちへの期待を込めて話してくれました。
公演中はくすっとなる瞬間もあれば、じーっと行われていることを静かに観る、一瞬で雰囲気が変わる時もあり、舞台で行われていることに反応しているのがよくわかる公演でした。よい緊張感で一緒に作ることができたと思います。
公演後、ヘレン役の稲葉とアニー役柴崎がみんなの見送りをしていると積極的に話しかけに来てくれたり、握手をしたりと、とても元気な姿がありました。1人の先生が「私たちの仕事と一緒ですね。2歩進んで1歩下がる、少しづつですね」と話してくれました。日々、生徒さんと過ごすなかで、自らの仕事、想いを感じます。みなさん1人1人にとって素敵な時間となってくれたらうれしいです。
クラーク記念国際高校柏キャンパス
クラーク記念国際高校柏キャンパスは風初の上演、ここは劇団員の西垣耕造が演劇ゼミの講師をしている学校です。
この日は柏キャンパスと東京大志学園柏分室のみんなも一緒に観劇しました。
担当の先生から、「みなさんの周りをよく見てください、いつもとは違うのがわかりますか?劇場は壁に囲まれています。日常から遮断されているんです。この時間を集中して過ごしほしいです。この舞台はそこできっと発見があると思います。」と熱いメッセージが贈られました。すると客席の雰囲気が変わったのがわかりました。先生の生徒に対する想いが、良い開演へと導いてくれました。
終演後には演劇ゼミ、幼児教育ゼミ、有志の生徒さんが残り、舞台見学、アニー役柴崎と座談会を行いました。たくさんの生徒さんが残り、思い思いの場所に。会話は公演のことからいろいろな方向へと進んでいきます。舞台に対する興味や、目指していること、自分の環境のこと、自らの悩みなど、きっと普段ではなかなか話しずらいこともこの空間が背中を押してくれる、そんなような時間を過ごすことができました。
パーシー役倉八に舞台のメイクの相談をしているところです。
多くの人たちの想いが1つ1つの公演をつくっていっているを、改めて感じる1週間でした。この出会いを大切にまだまだ頑張っていきたいと思います。
ジェイムス・ケラー役 中村滋
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