定期購読している月刊誌「BE-PAL」7月号をパラパラと見ていたら面白い記事を見つけた。それは辻信一氏のコラム「本物を生きている者たち」の「ブータン人が見たニッポン」だ。
ブータン人のペマ・ギャルポさんの直言が本質を突いていて新鮮で面白い。
「日本人はとにかく忙しい。いつも時間がないと言っている。日本人は世界最高の時計をつくるが、肝心の時間がない。ブータン人は時計をつくれないが、時間だけはたっぷりある」
「携帯が現れる前は、耳も目ももっと安らかで、口も鼻も幸せだったのではないか。一年に一日でいいから、携帯を使わない日を法律で定めたらどうでしょう」
「欲望に駆られるほど、私たちは不幸せになっていく」
「プータンでは”足るを知る”ことこそが幸せの鍵だと考えている」
いずれも名言だ。日本人は足るを知る原点に立ち戻る分水嶺に立っているのかもしれない。