
カミさんの一周忌の法要を無事終えた。この一年は長いようで短かかったようにも思う。
風のように眼の前から忽然と消えて逝ったカミさんを追憶しながら半年間ほどは無気力に生きていた。何を食べても味蕾が麻痺したかのように少しも味が感じられなかった。何をするでもなく、ただ何でもいいから口の中の食物を放り込み、生きていた。日々、流されながら、生きていた。
半年を過ぎたあたりから、少しずつ一人で生きる覚悟が芽生えてきて、前を見て生きる手応えが感じられるようになった。時の癒しが、僕を立ち上がらせてくれたようだ。
過ぎ去った一年を振り返る余裕も生まれてきた。
土曜日の朝、隣りの保育園のイベントを二階のベランダから眺める。近隣の中学校の吹奏楽部がクリスマスソングの曲目も演奏した。すでにクリスマスの季節に入っていることに気付かされる。今年もあとわずかだ。前を向いて、新しい年を迎えよう。
