ラジオ深夜便「明日へのことば」で元プロボクサーの内藤大助さんの話を聴く。
中学2年からいじめにあう。母子家庭で決して暮らしは楽ではなかったのだろう。貧乏を揶揄する「ボンビー」というあだ名をつけられていじめられたようだ。中学3年で胃潰瘍になったというから相当なストレスだったのだろう。
いじめから解放される高校時代も貧乏で生まれつき不幸だというマイナス思考で生きる。北海道から東京に出て、ボクシングを始めてからポジテイブな考え方に変わり、やっとマイナス思考から脱却する心の変遷がすごい。ボクシングの練習が辛い時は、経験したいじめと比べたら大したことがないと考えて耐えたという。ボクシングで結果を出し始めると、試合のチケットを買って応援に行くからというファンに背中を押されてプラス思考に変わっていく。
内藤大助さんはボクシングの試合やバラエティ番組でしか知らなかったけど、今朝の話を聞いてはじめてテレビで見るあの底抜けに明るい笑顔と優しい語り口の真実に触れた気がした。人生、無駄な経験なんて何一つないのかもしれない。