ベッドの上でMacBookを広げてアマゾンプライムビデオ、映画「エベレスト」を観た。1996年に起きた史上最大の山岳遭難といわれる史実に基づいた映画で、昨年封切られた映画だけど、まだ観ていなかった。
公募登山を組織した登山ガイドのロブ・ホール役のジェイソン・クラークの朴訥とした演技が良かった。当時、別の隊に参加していた作家ジョン・クラカワーが書いた「Into the Air」を以前に原書で読んだことがあるので、ストーリーの背景や複数の登山隊がひしめき合いながら山頂を目指す状況はわかっていたけど、映像として観て改めてこの不遇な事故の悲惨さを感じた。あの遭難事故から20年。公募登山の先駆けとなったロブ・ホールの犠牲を乗り越えて、今では7〜8百万円の参加料を用意できれば誰でも個人でエベレスト(チョモランマ)にチャレンジできる公募登山が定着したかに見える。それを登山界にとって進歩と言えるかどうかの判断には戸惑いがあるけど・・。
先週末、韓国映画「ヒマラヤ 地上8000mの絆」をシネマ・クレールで観た。エベレストのデスゾーンで死んだ仲間の亡骸を探して収容するために遠征をする話だ。
僕は結局、2週続けてエベレストの映画を観たことになる。どちらの映画もヒマラヤの自然の映像が美しく、また描かれる心の葛藤の人間ドラマが素晴らしかった。