新しい年度がスタートした。若い新入社員を迎えて、今日一日、会社は新鮮で躍動感のある空気に包まれた。
そのような気持ちのいい華やいだ日に暗いニュースが飛び込んできた。西伊豆町の漁港に係留中していた加山雄三さんの大型クルーザー「光進丸」が原因不明の出火でほぼ全焼したという。
加山雄三さんといえば海であり、光進丸だったので、「つらいとき、あの船は温かく迎えてくれ、僕をいやしてくれた。思い出は尽きない。人生をずっと一緒に歩いてきた相棒を失った」と語ったという記事を読んで、加山さんの無念さはいかばかりかと深く同情した。
加山さんにとって光進丸はモノを超えて身体の一部だったはず。単にモノを失ったというだけではない喪失感、絶望感に打ちひしがれていることだろう。一日でも早く精神的に立ち直って、永遠の若大将として笑顔でステージに戻ってきてくれることを一ファンとして切に願っている。