三連休の初日、アロマセラピーの講習会に出かけた。11時過ぎの山陽本線の電車で広島県福山市に向かった。
2011年から始まったこのアロマセラピー講習会は不定期に開催される会だけど、ほぼ欠かさず毎回参加している。今回のテーマは『古典からひもとく香りの世界 菅原道真を癒した薫り』。
日本人と香りの歴史を紐解くと、西暦595年に淡路島で沈没した難破船から見つかった香木沈水、沈香が始まりらしい。大和朝廷の成立とともに外国からの文化を素直に受け取り、仏教の三具足、香・華・灯明の文化が日本に根付いていく。唐様から和様へ大陸文化を日本流に昇華させ、香木を焚いて楽しむ聞香や野生樹木から取り出す日本産天然精油のアロマセラピーに繋がっていく。
実習で天然香木を入れてサシェ(匂袋)を作り、和の香りを我が家まで持ち帰った。すっかり僕の部屋はほのかに平安の香りが漂っている。