夜8時過ぎに、5日間の北アルプス、テント泊山行を終えて家に戻った。
新穂高温泉の登山口から山に入り、双六小屋のテント場に3泊し、下山後、合掌の森・中尾温泉キャンプ場に1泊した。この夏の山行は双六小屋のキャンプ場にベースを張って双六岳(2,860m)、三俣蓮華岳(2,841m)、黒部五郎岳(2,839m)の3つのピークを踏んだ。あいにく雨の中の下山になったけど、登山中はまずまずのお天気だった。
随分昔の、うん十年前のこと、山仲間と二人でテントを担いで、いわゆる裏銀座縦走コースを烏帽子岳から南に縦走したことがあった。その時、雲の平から見えた山、彼方に聳える秀麗なカールの黒部五郎岳の美しさに心を奪われ、いつかは黒部五郎岳に登ろうと心に決めた。その時に写した写真を玄関の壁にかけて眺め続けてきた。
その黒部五郎岳に今回ついに登ることができた。長い間、ほったらかしにしておいた大切な宿題をようやくやり遂げたような気分だ。
山から家に戻ると洗濯機をブンブン回してやっつけて、山道具を片付けたあと、大きな満足感に浸りながらビールを飲んだ。