アウトドア月刊誌BE-PALの「ルーラルで行こう! − 地方創生時代の歩き方」という連載コラムが毎号新鮮な切り口で面白い。この連載記事を毎号楽しみにしている。
11月号は「ナイフ×子供」というテーマで岐阜県関市の事例を取り上げて、子供と刃物の関係性を述べている。
大自然の下で刃物と火があれば何とか命を守ることができるし、ナイフは子供の成長にとって最高の道具なのだと。だから子供たちにナイフを使わせると、遊びの発想が確実に広がり自信も高まるのだと。
僕が子供の頃は肥後守という刃物を工作でも遊びでも日常的に使っていたけど、今は刃物イコール凶器ということで子供にはできるだけ使わせないようだ。「危ないという理由だけで予防的に取り上げ、子供たちから刃物を遠ざけることは、社会の選択としてはあまりにも未熟ではないか」と述べられている。共感する。
また「ナイフで鉛筆を削ると、ものを考えたり判断する前頭前野の活動が盛んになることが確かめられた」のだとか。教育的効果があるというわけだ。
「ナイフを使うことが教養のひとつに認められる時代が来れば、それこそが成熟社会の証だろう」と話を結ばれている。
子供たちにもっと刃物を!だ。一般家庭でも包丁を使って料理をする機会が減っているので刃物の扱いが下手になっていると言われている。刃物を使う文化が廃れないように、ナイフの復権を期待している。