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郵政事業は1871年に前島密の提唱で始まって以来、政府事業でしたが、今日、歴史的な転換を遂げたことになります。
私たちの貿易の世界では、JPの国際物流への進出が関心事です。EMSで知られる国際郵便と真っ向から競合するのはインテグレーターと呼ばれる巨大物流事業者がサービスを提供するエクスプレス市場です。
(注)インテグレーター:自ら航空機を保有し、陸上輸送と航空輸送を統合(インテグレート)してドア・ツー・ドアの配送サービスを国際規模で展開する物流事業者。
世界のエクスプレス市場は、ドイツポスト、米国のフェデックスとUPS,オランダのTNTの4社が席巻しています。
1 ドイツポストは、ドイツ郵政が前身で、「DHL」ブランドで事業展開しています。 04年のエクスプレス事業の売り上げは、約2.兆4500億円です。(これ以外に郵便では1兆8000億円の売り上げです。)
2 フェデックスは、05年の同売り上げは2兆8000億円でした。
3 UPSは、同じく3兆8700億円でした。
4 TNTは、オランダ郵政が前身で、05年の同売り上げは8400億円でした。
なお、JPの04年売り上げは、通常郵便で1兆5000億円、小包・国際郵便で3000億円でした。
電子メールの普及で通常郵便の収入減少が続くJPにとって、国際物流への進出は重要課題ですが、それには、これらの欧米インテグレーターとの競争という試練が待っています。
JPは、国際物流事業の将来展開として、航空輸送力を確保して①国際エクスプレス事業②国際ロジステイクス事業③国際郵便事業を有機的に結合させた「総合国際物流事業者」を目指しているようですが、頑張れ~!JPです。
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