かずさんの、ふらり日々是好日の記

ふっても てっても  日々是好日  泣いてもわらっても 私の一生の中の きょうが一番いい日だから

268 頑張れJP!!

2007-10-01 | 郵便物・国際エキスプレス貨物
10月1日、郵政民営化で発足した日本郵政(JP、西川善文社長)がグループの発足式を開き、福田総理が来賓として出席したとの報道がありました。また、郵政民営化法案を成立させた小泉純一郎元首相も出席とのことでした。
 
郵政事業は1871年に前島密の提唱で始まって以来、政府事業でしたが、今日、歴史的な転換を遂げたことになります。
 
私たちの貿易の世界では、JPの国際物流への進出が関心事です。EMSで知られる国際郵便と真っ向から競合するのはインテグレーターと呼ばれる巨大物流事業者がサービスを提供するエクスプレス市場です。

(注)インテグレーター:自ら航空機を保有し、陸上輸送と航空輸送を統合(インテグレート)してドア・ツー・ドアの配送サービスを国際規模で展開する物流事業者。

世界のエクスプレス市場は、ドイツポスト、米国のフェデックスとUPS,オランダのTNTの4社が席巻しています。

1 ドイツポストは、ドイツ郵政が前身で、「DHL」ブランドで事業展開しています。 04年のエクスプレス事業の売り上げは、約2.兆4500億円です。(これ以外に郵便では1兆8000億円の売り上げです。)
2 フェデックスは、05年の同売り上げは2兆8000億円でした。

3 UPSは、同じく3兆8700億円でした。
4 TNTは、オランダ郵政が前身で、05年の同売り上げは8400億円でした。

なお、JPの04年売り上げは、通常郵便で1兆5000億円、小包・国際郵便で3000億円でした。

電子メールの普及で通常郵便の収入減少が続くJPにとって、国際物流への進出は重要課題ですが、それには、これらの欧米インテグレーターとの競争という試練が待っています。

  JPは、国際物流事業の将来展開として、航空輸送力を確保して①国際エクスプレス事業②国際ロジステイクス事業③国際郵便事業を有機的に結合させた「総合国際物流事業者」を目指しているようですが、頑張れ~!JPです。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿