バイトは相変わらずだ。
匿名にて不確かな彼らは不確かな俺に対して大いに敵意をしめす。
たぶん誰でもいいのだろう。
それを「へいすんません」と聴いておるだけで時給が発生する。
コレはコレでいいのだろうが、
やはり
人に感謝される仕事をしたいものだ。
矛先がなんでもいいのなら、
ビール瓶にでも向かってその怒りをぶつけて頂きたい。
俺じゃなくてもいいんだろ?
クレームをスナック菓子感覚で処理した俺は家に帰る。
そこでは我が子供たちの押し寄せる要求になるべく応えようとするが
やはりきつい。
子供たちは純粋だ。
コレはクレームと違って俺に、確かな父親にむかっての要求だ。
全力で応えるべきだ。
が、
やはりきつい。
また大声で怒鳴ってしまった。
「メシ喰った後に急にお馬はできん。一人にしてくれ」
俺もよく父ちゃんに怒られたが、
怒った後に、特に子供らに非がなく己の理不尽にて怒鳴った時に
とても後悔する。
父ちゃんも後悔しただろうか。
今度聞いてみよう。
今日はバンド練習だった。
全員疲れている。
この限りなく続くかもしれんバイト生活に疲れている。
演奏する。
「いける」と三人が共感した時、俺たちはいける気がする。
何処へでもいける気がする。
やれない事は何もない。
練習の帰りに久しぶりに殴り合いの喧嘩を観た。
若かりし頃は「やめんしゃい」と止めたりしたが
今はその横をチャリ(シルバージェット)でスルーするのだ。
下らん。
人を殴ってはいけません。
誰もいない原っぱとかで2人っきりで決闘すればよい。
ヒゴモッコスの中島君に出くわした。
八月のイベント宜しくと言葉を交わした。
彼はニュージェネレーションだ。
さらっとしている。
バンドメンバーも一緒にいたので挨拶をした。
さらっとしていた。
さて、
明日は野川公園にてBBQだ。
キャッチボールをしよう。
エシャロットをつまみ
ビールを呑もう。
晴れた日の朝にはきみを誘って何処かへ
行きたくなる様な気分になったりする
だれかと話したくて僕は外へ出るんだ
住みたくなる様な街へ出てみるんだ
どこかの家に咲いたレモン色の花ひとつ
てみやげににしてそっときみに見せたいんだ
おやすみとりあえず眠ろうぜ。